核心解説
この問題は、
痛風 (Gout) の食事療法において、
尿酸値上昇を抑制するために避けるべき食品を問うています。痛風は、血液中の尿酸(Uric Acid)が過飽和状態となり、関節などに尿酸塩結晶が沈着することで激しい炎症と疼痛を引き起こす疾患です。尿酸の元となる
プリン体 (Purine Body) の摂取を制限することが食事療法の基本となります。
正解の根拠 (Answer Rationale)
最重要! プリン体は
動物の細胞核(DNAやRNA) に多く含まれるため、特に
内臓類(レバーなど) や魚卵(イクラ、タラコ)、干物、エキス分の多い煮干しなどに非常に高濃度に含まれます。選択肢③の「鶏レバー」は代表的な高プリン体食品であり、痛風患者は摂取量を減らすことが強く推奨されます。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意!
①番の「鶏卵」、②番の「チーズ」、④番の「じゃがいも」は、いずれも
プリン体含有量が非常に少ない食品です。卵や乳製品、芋類は細胞分裂が盛んな組織ではないため、プリン体が少なく、痛風患者でも積極的に摂取してよい食品とされています。特に「卵とチーズは痛風に良い」というイメージを持っておくと良いでしょう。
関連概念の整理 (Related Concepts)
痛風の食事療法では、高プリン体食品(レバー、魚卵、干物、肉のエキス)の制限に加えて、
十分な水分摂取(1日2L以上)による尿酸排泄促進と
アルコール(特にビール)の制限が重要です。アルコールは尿酸の産生を促進し、排泄を抑制するため、痛風発作の誘因となります。また、肥満は尿酸値上昇と関連するため、総エネルギー摂取量の適正化も必要です。
概念整理
| 食品分類 | プリン体含有量 | 代表例 |
|---|
| 高プリン体食品(避ける) | 多い | 鶏レバー、牛レバー、魚卵(イクラ、タラコ)、干物(するめ)、煮干し、肉のエキス |
| 低プリン体食品(摂取可) | 少ない | 鶏卵、牛乳・チーズ、じゃがいも、米・パン、野菜類、果物 |
一目で比較!
混同注意! 「プリン体の多い食品」と「コレステロールの多い食品」は異なります。例えば、鶏卵(卵黄)はコレステロールは多いですが、プリン体は少ないです。痛風と脂質異常症では食事指導が異なるため、病態と結びつけて整理しましょう。
暗記のコツ
「プリン体は『動くものの細胞』に多い」と覚えましょう。内臓(レバー)や魚卵(命の源、細胞分裂が盛ん)は特に多く、逆に卵やチーズ、芋は「細胞が少ない or 細胞分裂が不活発」なイメージでOKです。
国試頻出ポイント
痛風の食事療法は看護師国家試験で頻出です。高プリン体食品の具体例(レバー、魚卵、干物)と、逆に食べても良い食品(卵、乳製品、芋類)をペアで覚えておきましょう。また、「水分摂取の推奨」「アルコール(特にビール)制限」も併せて出題されます。