こんな問題があと1,192問挑戦 ›
一般・状況設定問題
医療機関の廃棄物とバイオハザードマークの色の組合せで正しいのはどれか。
-
1
固体状の放射性廃棄物 - 黒色
-
2
注射針などの鋭利な廃棄物 - 赤色
-
3
血液などの液状、泥状の廃棄物 - 黄色
-
4
血液の付着したガーゼの廃棄物 - 橙色
✓ 正解
解説
感染性廃棄物のバイオハザードマークの色分けは、血液や体液が付着したガーゼ等の「固形状のものは橙色(オレンジ色)」、血液等の「液状・泥状のものは赤色」、注射針等の「鋭利なものは黄色」とされています。
同じテーマの次の問題インシデントレポートについて適切なのはどれか。2つ選べ。この問題が収録された問題集【合格ライン突破】 過去問5年分 本気の実戦問題KRW 20,000
核心解説
この問題は、医療機関から発生する廃棄物の種類と、それに貼付するバイオハザードマーク(生物学的危険標識)の色の組合せを問う、医療安全と感染管理の基本知識です。医療廃棄物 (Medical Waste)は、特に感染性廃棄物 (Infectious Waste)の適切な分別と処理が重要で、誤った処理は院内感染や針刺し事故、環境汚染を引き起こすリスクがあります。バイオハザードマークの色は、廃棄物の性状(固体・液体・鋭利なもの)によって決められており、これを正しく理解することが求められます。
正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は「血液の付着したガーゼの廃棄物 - 橙色」です。
最重要! 感染性廃棄物のバイオハザードマークの色分けは以下の通りです。
1. 固体状(ガーゼ、包帯、手袋など): 橙色 (Orange)
2. 液状・泥状(血液、体液、喀痰など): 赤色 (Red)
3. 鋭利なもの(注射針、メス、ガラス器具など): 黄色 (Yellow)
4. 固体状の放射性廃棄物: バイオハザードマークではなく、放射性廃棄物専用の標識(黄色地に黒の放射能マーク)を使用します。
したがって、血液の付着したガーゼは「固形状の感染性廃棄物」に該当するため、橙色が正解となります。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
① 混同注意! 固体状の放射性廃棄物は、バイオハザードマーク(感染性廃棄物用)ではなく、放射能マーク(黄色地に黒色の三葉マーク)を使用します。黒色は感染性廃棄物の色ではありません。
② 混同注意! 注射針などの鋭利な廃棄物は「黄色」が正解です。「赤色」は液状・泥状の感染性廃棄物の色であり、混同しやすいポイントです。
③ 混同注意! 血液などの液状、泥状の廃棄物は「赤色」が正解です。「黄色」は鋭利な廃棄物の色です。性状(固体/液体/鋭利)と色を結びつけて覚えましょう。
関連概念の整理 (Related Concepts)
- 感染性廃棄物と一般廃棄物の区分:医療機関では、感染性廃棄物と一般廃棄物(紙くず、食べかすなど)を明確に分別する必要があります。感染性廃棄物は、特別管理産業廃棄物として処理されます。
- 廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律):医療機関の廃棄物処理はこの法律に基づいて行われます。事業者(病院)には、廃棄物の適正処理責任があります。
- 針刺し事故予防:鋭利な廃棄物(黄色)は特に危険度が高く、専用の耐貫通性容器に廃棄することが必須です。使用後の注射針は決してリキャップしないことが基本です。
概念整理
| 廃棄物の種類 | 性状 | バイオハザードマークの色 |
|---|
| ガーゼ、包帯、手袋、リネン類 | 固体状 | 橙色 (Orange) |
| 血液、体液、喀痰、排液 | 液状・泥状 | 赤色 (Red) |
| 注射針、メス、ガラス器具 | 鋭利 | 黄色 (Yellow) |
| 放射性廃棄物 | 固体/液体 | 放射能マーク(黒色三葉) |
一目で比較!
「固体(橙色)→液体(赤色)→鋭利(黄色)」と覚えましょう。色の順番は「橙→赤→黄」と、性状の「固体→液体→鋭利」をイメージで結びつけると混乱しにくいです。
暗記のコツ
- 「固(コ)ッカ」で「橙(ト)」:固体(Solid)は橙色(Orange)→「コッカトン(古河トン?)」と語呂合わせ。
- 「血(赤)は赤」:血液(液体)は赤色。
- 「針(黄)金」:注射針(鋭利)は黄色。針金のように「黄色」。
国試頻出ポイント
- バイオハザードマークの色と廃棄物の性状の組合せは、看護師国家試験で頻出の基本問題です。
- 特に「ガーゼ(固体)= 橙色」「血液(液体)= 赤色」「注射針(鋭利)= 黄色」の3つは確実に押さえましょう。
- 「放射性廃棄物」はバイオハザードマークではなく、別の標識(放射能マーク)であることも併せて覚えておくと、応用問題に対応できます。
臨床実践ガイド
臨床シナリオ (Clinical Scenario)
あなたは外科病棟の新人看護師です。術後の創部ドレーン排液(血液を含む)を廃棄する際、先輩看護師から「その廃液は赤色のバイオハザードバッグに入れてね」と指示を受けました。あなたは、「血液の付いたガーゼは橙色だったのに、なぜ液体は赤色なんだろう?」と疑問に思いました。また、使用済みの注射針は黄色の専用容器に廃棄します。看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)- 1観察と確認廃棄物の性状(固体・液体・鋭利)を確認します。色だけで判断せず、内容物を視認・確認することが第一歩です。
- 2分別と廃棄性状に応じて、正しい色の容器に廃棄します。
- 血液が染み込んだガーゼ → 橙色の容器
- ドレーン排液(血液など) → 赤色の容器
- 使用済み注射針 → 黄色の専用容器(耐貫通性)
- 3報告と記録廃棄物の量や性状に異常がないか確認し、必要に応じて記録します(例:排液量、性状)。針刺し事故が発生した場合は、直ちに流水で洗浄し、上司・感染管理者に報告します。
患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)
- 最重要! 針刺し事故予防:使用後の注射針は絶対にリキャップしないこと。すぐに黄色の専用容器に廃棄します。- 1感染拡大防止廃棄物の入った容器は、漏れや飛散がないように密閉します。容器の表面に血液や体液が付着していないか確認します。
- 2容器の取扱い廃棄物容器は、決められた場所に保管し、容量の3/4を超えて入れないようにします(過充填による針刺し事故防止)。
先輩看護師の一言
「廃棄物の分別は、一見面倒に感じるかもしれませんが、自分と仲間、そして患者さんを守るための大切なルールです。特に針刺し事故は、命に関わる感染症(B型肝炎、C型肝炎、HIVなど)につながる恐れがあります。『なぜこの色なのか?』『なぜこの容器なのか?』を考えながら実践すると、自然とルールが身につきますよ。国試でも、臨床でも、絶対に外せないポイントです!」
- 感染性廃棄物 — 医療機関から排出される、感染症の病原体を含む可能性のある廃棄物。特別管理産業廃棄物に分類され、厳格な管理と処理が義務付けられている。
- バイオハザードマーク — 生物学的危険を警告する国際的な標識。感染性廃棄物の容器などに貼付され、色分け(橙色・赤色・黄色)によって廃棄物の性状を示す。
- 針刺し事故 — 使用済み注射針などによる皮膚の穿刺事故。HBV、HCV、HIVなどの血液媒介感染症のリスクがあり、予防策が極めて重要。
- 特別管理産業廃棄物 — 廃棄物処理法に基づき、爆発性、毒性、感染性など人の健康や生活環境に被害を及ぼすおそれがある廃棄物。感染性廃棄物はこれに該当する。
- 廃棄物の処理及び清掃に関する法律 — 廃棄物の適正処理と施設の維持を目的とする法律。医療機関は事業者として、この法律に従い廃棄物を管理・処理する責任がある。
MyMerciで看護師国家試験を完全対策
過去問と詳しい解説を無料で。弱点を分析し、進捗を管理してより効率的に学習しましょう。
無料で始める
学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。