核心解説
この問題は、医療機関から発生する廃棄物の種類と、それに貼付するバイオハザードマーク(生物学的危険標識)の色の組合せを問う、医療安全と感染管理の基本知識です。
医療廃棄物 (Medical Waste)は、特に
感染性廃棄物 (Infectious Waste)の適切な分別と処理が重要で、誤った処理は
院内感染や針刺し事故、環境汚染を引き起こすリスクがあります。バイオハザードマークの色は、廃棄物の性状(固体・液体・鋭利なもの)によって決められており、これを正しく理解することが求められます。
正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は「血液の付着したガーゼの廃棄物 - 橙色」です。
最重要! 感染性廃棄物のバイオハザードマークの色分けは以下の通りです。
1.
固体状(ガーゼ、包帯、手袋など):
橙色 (Orange)
2.
液状・泥状(血液、体液、喀痰など):
赤色 (Red)
3.
鋭利なもの(注射針、メス、ガラス器具など):
黄色 (Yellow)
4.
固体状の放射性廃棄物: バイオハザードマークではなく、
放射性廃棄物専用の標識(黄色地に黒の放射能マーク)を使用します。
したがって、血液の付着したガーゼは「固形状の感染性廃棄物」に該当するため、橙色が正解となります。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
①
混同注意! 固体状の放射性廃棄物は、バイオハザードマーク(感染性廃棄物用)ではなく、放射能マーク(黄色地に黒色の三葉マーク)を使用します。黒色は感染性廃棄物の色ではありません。
②
混同注意! 注射針などの鋭利な廃棄物は「黄色」が正解です。「赤色」は液状・泥状の感染性廃棄物の色であり、混同しやすいポイントです。
③
混同注意! 血液などの液状、泥状の廃棄物は「赤色」が正解です。「黄色」は鋭利な廃棄物の色です。性状(固体/液体/鋭利)と色を結びつけて覚えましょう。
関連概念の整理 (Related Concepts)
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感染性廃棄物と
一般廃棄物の区分:医療機関では、感染性廃棄物と一般廃棄物(紙くず、食べかすなど)を明確に分別する必要があります。感染性廃棄物は、特別管理産業廃棄物として処理されます。
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廃棄物処理法(廃棄物の処理及び清掃に関する法律):医療機関の廃棄物処理はこの法律に基づいて行われます。事業者(病院)には、廃棄物の適正処理責任があります。
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針刺し事故予防:鋭利な廃棄物(黄色)は特に危険度が高く、専用の耐貫通性容器に廃棄することが必須です。使用後の注射針は
決してリキャップしないことが基本です。
概念整理
| 廃棄物の種類 | 性状 | バイオハザードマークの色 |
|---|
| ガーゼ、包帯、手袋、リネン類 | 固体状 | 橙色 (Orange) |
| 血液、体液、喀痰、排液 | 液状・泥状 | 赤色 (Red) |
| 注射針、メス、ガラス器具 | 鋭利 | 黄色 (Yellow) |
| 放射性廃棄物 | 固体/液体 | 放射能マーク(黒色三葉) |
一目で比較!
「固体(橙色)→液体(赤色)→鋭利(黄色)」と覚えましょう。色の順番は「橙→赤→黄」と、性状の「固体→液体→鋭利」をイメージで結びつけると混乱しにくいです。
暗記のコツ
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「固(コ)ッカ」で「橙(ト)」:固体(Solid)は橙色(Orange)→「コッカトン(古河トン?)」と語呂合わせ。
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「血(赤)は赤」:血液(液体)は赤色。
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「針(黄)金」:注射針(鋭利)は黄色。針金のように「黄色」。
国試頻出ポイント
- バイオハザードマークの色と廃棄物の性状の組合せは、看護師国家試験で頻出の基本問題です。
- 特に「ガーゼ(固体)= 橙色」「血液(液体)= 赤色」「注射針(鋭利)= 黄色」の3つは確実に押さえましょう。
- 「放射性廃棄物」はバイオハザードマークではなく、別の標識(放射能マーク)であることも併せて覚えておくと、応用問題に対応できます。