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一般・状況設定問題
てんかんについて正しいのはどれか。2つ選べ。
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1
けいれんと同義である。
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2
症候性てんかんは脳内病変を伴う。
✓ 正解
-
3
単純部分発作では意識障害を認める。
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4
特発性の全般てんかんは高齢者に多い。
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5
脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって起こる。
✓ 正解
解説
てんかんは、「脳の神経細胞(ニューロン)の過剰な発作性電気的興奮」によって反復性の発作を起こす疾患です。脳腫瘍や脳梗塞後遺症などの「明らかな脳内病変を伴うものを症候性てんかん」と呼びます。けいれんを伴わない発作もあります。
同じテーマの次の問題インシデントレポートについて適切なのはどれか。2つ選べ。この問題が収録された問題集【合格ライン突破】 過去問5年分 本気の実戦問題KRW 20,000
核心解説
この問題は、てんかん (Epilepsy) の基本定義と分類に関する知識を問うています。てんかんは単なる「けいれん」ではなく、脳神経細胞の過剰な電気的興奮によって反復性発作を起こす疾患であり、発作症状はけいれんに限らないことを理解することが鍵です。また、原因の有無による分類(症候性 vs 特発性)も重要です。
1. 核心概念の分析 (Key Concept): てんかんは、脳の神経細胞 (Neuron) の 過剰な発作性電気的興奮 (Paroxysmal Electrical Discharge) により、反復性の発作を生じる慢性の脳疾患です。発作は脳のどの部位から発生するかにより、全般発作と部分発作に分類され、症状は運動症状(けいれん)だけでなく、感覚、自律神経、精神症状など多岐にわたります。
2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 最重要! ②番「症候性てんかんは脳内病変を伴う」は正しい。症候性てんかん (Symptomatic Epilepsy) とは、脳腫瘍 (Brain Tumor)、脳血管障害 (Cerebrovascular Disease)、頭部外傷後遺症など、明らかな脳内病変や代謝異常が原因として特定できるものを指します。⑤番「脳の神経細胞の発作性電気的興奮によって起こる」は、てんかんの病態生理そのものを表しており、定義として正しいです。
3. 誤答の分析 (Distractor Analysis): 混同注意! ①番「けいれんと同義である」は誤り。けいれん (Convulsion) はあくまで発作の一症状であり、てんかん発作はけいれんを伴わないもの(例:意識消失のみの欠神発作、異常感覚のみの単純部分発作)も多くあります。③番「単純部分発作では意識障害を認める」は誤り。単純部分発作 (Simple Partial Seizure) は、意識が保たれたまま運動、感覚、自律神経などの症状が現れます。混同注意! 意識障害を伴うのは複雑部分発作 (Complex Partial Seizure) です。④番「特発性の全般てんかんは高齢者に多い」は誤り。特発性てんかん (Idiopathic Epilepsy) は、明らかな原因がなく、遺伝的要因が関与することが多く、小児期や思春期に発症することが多いです。高齢者に多いのは、症候性てんかん(脳卒中後など)です。
4. 関連概念の整理 (Related Concepts): 発作分類(全般発作 vs 部分発作)と意識障害の有無、原因分類(特発性 vs 症候性 vs 潜因性)をセットで覚えましょう。特に、複雑部分発作は側頭葉てんかんに多く、自動症を伴うことがあります。また、抗てんかん薬の服用アドヒアランスが発作予防に極めて重要です。
概念整理: てんかん (Epilepsy) = 脳神経細胞の過剰発作的興奮による反復性発作疾患。けいれん (Convulsion) は発作症状の一部。症候性 (Symptomatic) = 原因病変あり。特発性 (Idiopathic) = 原因不明(遺伝的素因)。単純部分発作 = 意識清明。複雑部分発作 = 意識障害あり。
一目で比較!:
| 分類 | 特徴 | 発症年齢 |
|---|
| 症候性てんかん | 脳腫瘍、脳血管障害など原因病変あり | 全年齢(特に高齢者に多い) |
| 特発性てんかん | 原因不明、遺伝的要因 | 小児・思春期 |
| 単純部分発作 | 意識障害なし | - |
| 複雑部分発作 | 意識障害あり(自動症を伴うことも) | - |
看護過程ポイント: アセスメント:発作の種類、持続時間、頻度、意識レベル、誘因、発作後の状態(頭痛、倦怠感、トッド麻痺)。看護診断:「非効果的気道浄化」「転倒リスク状態」「外傷リスク状態」「知識不足(治療・服薬)」。介入:発作中の安全確保(頭部保護、衣類の緩め、誤嚥防止のため横向き)、発作後の観察と安静、服薬遵守の支援。
暗記のコツ: 「単純=意識OK」「複雑=意識NG」と語呂で覚えましょう。「けいれん=てんかんの一部」と捉え、「てんかんは電気の暴走」とイメージすると病態が理解しやすいです。
国試頻出ポイント: てんかんの定義、分類(全般/部分、単純/複雑)、発作時の看護(安全確保)、抗てんかん薬の服薬指導、発作誘発因子(睡眠不足、ストレス、飲酒)が頻出。特に「意識障害の有無」と「けいれんの有無」の区別は必須知識です。
出題パターン注意!: 単純な知識問題として「定義」「分類」を問う出題に加え、「てんかん患者が発作を起こした場面」の状況設定問題が頻出です。発作中の看護介入(まず何をするか?)と発作後の観察・記録内容をセットで学習しておきましょう。
臨床実践ガイド
臨床シナリオ (Clinical Scenario): 32歳女性。てんかん(複雑部分発作)で通院中。夜間に自宅で発作が出現。家族が119番通報し、救急搬送されてきました。到着時、発作は停止していますが、意識はもうろうとしています。既往歴にてんかんがあり、内服中と家族からの情報があります。看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! まずは 気道・呼吸・循環 (Airway, Breathing, Circulation: ABC) の評価 を最優先します。SpO2モニター、血圧測定、心電図モニターを装着。意識レベル(JCS、GCS)を評価。家族から発作の持続時間、症状、初回発作かどうかを聴取。内服薬の情報(薬剤名、最終服薬時刻)を確認し、医師へ報告。持続する発作(重積発作)のリスクを常にアセスメントします。患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 発作が5分以上持続する、または意識が回復しないうちに次の発作が始まる場合は「てんかん重積状態 (Status Epilepticus)」の可能性が高く、緊急対応が必要! ベッド柵の安全確認、転落防止、口腔内に物を入れない(歯を損傷したり、誤嚥のリスク)。救急外来では、静脈路確保とジアゼパム坐薬・注射の準備が行われる可能性があります。
看護プロトコル: 観察項目:発作の種類・持続時間・発作前の前兆(オーラ)・意識レベル(発作中・発作後)・バイタルサイン・SpO2・瞳孔所見。報告基準 (SBAR):S (状況)「てんかん発作後の患者さんです」、B (背景)「既往歴にてんかん、内服中」、A (アセスメント)「現在発作は停止、意識JCS II-10、SpO2 98%」、R (提案)「経過観察継続、内服確認、必要時抗けいれん薬の追加を検討」。記録:発作開始・終了時刻、症状の詳細、実施したケアと反応。
先輩看護師の一言: 「てんかん患者さんの発作を見ると、驚いてしまうかもしれません。でも、まずは冷静に『何分経ったか』を時計で確認すること!そして、患者さんを守るために『頭を打たないようにする』『横向きにして唾液を出す』この2つを絶対に忘れないでください。発作が止まっても、患者さんはとても怖い思いをしています。『大丈夫ですよ』と優しく声をかけ、見守ってあげてくださいね。」
- てんかん — 脳神経細胞の過剰な発作性電気的興奮によって反復性発作を起こす慢性の脳疾患。
- 症候性てんかん (Symptomatic Epilepsy) — 脳腫瘍や脳血管障害など、明らかな脳内病変を原因として特定できるてんかん。
- 単純部分発作 (Simple Partial Seizure) — 意識障害を伴わない部分発作。運動、感覚、自律神経などの症状が現れる。
- 複雑部分発作 (Complex Partial Seizure) — 意識障害を伴う部分発作。自動症(無意識の反復動作)を伴うことが多い。
- けいれん — 筋肉の不随意な収縮を伴う発作症状。てんかん発作の一症状であるが、全ての発作にけいれんが伴うわけではない。
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