令和元年(2019年)の国民生活基礎調査における高齢者の健康状態で正しいのはどれか。 | MyMerci
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一般・状況設定問題
問題

令和元年(2019年)の国民生活基礎調査における高齢者の健康状態で正しいのはどれか。

解説
国民生活基礎調査において、65歳以上の高齢者の有訴者(自覚症状がある者)の症状別トップは、男女ともに「腰痛」です。(女性の全年齢でのトップは肩こりですが、65歳以上では腰痛になります)。
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詳細解説

核心解説 この問題は、国民生活基礎調査 (Comprehensive Survey of Living Conditions) の高齢者健康データに関する知識を問うています。調査結果の数値や傾向を正確に理解しているかが鍵となります。 1. 核心概念の分析 (Key Concept): 国民生活基礎調査 は、厚生労働省 (Ministry of Health, Labour and Welfare) が毎年実施する大規模な統計調査です。特に高齢者の健康状態を把握するために、有訴者率 (Proportion of persons with subjective symptoms)通院率 (Outpatient visit rate)外来受療率 (Outpatient consultation rate) などの指標が用いられます。この問題では、これらの指標と具体的な数値・傾向を正しく結びつけることが求められています。 2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 最重要! 65歳以上の高齢者における有訴者率 (Proportion of persons with subjective symptoms)の症状別で、男女とも最も多いのは腰痛 (Low back pain)です。これは長年の調査で一貫した傾向であり、国試でも頻出のポイントです。女性の全年齢では「肩こり」が最多ですが、高齢者(65歳以上)に限定すると「腰痛」が最多となる点に注意が必要です。 3. 誤答の分析 (Distractor Analysis): - ①番:75歳以上の通院率は約9割である。
混同注意! 75歳以上の通院率は約9割ではなく、約7~8割程度です。非常に高い数値ですが、「約9割」は実際のデータよりも高いため、誤りです。 - ②番:65歳以上の半数以上が有訴者である。
混同注意! 65歳以上の有訴者率は、男女ともに約半数(約40~50%)であり、過半数(50%以上)ではない場合が多いです。「半数以上」という表現は厳密には正しくないため、誤りです。 - ③番:65歳以上の外来受療率は年齢が上がるほど高くなる。
65歳以上の外来受療率は、年齢が上がるほど高くなる傾向はありますが、75歳以上になると入院率が上昇するため、外来受療率は頭打ちになるか、微減することがあります。単純に「上がるほど高くなる」とは言えず、誤りです。 4. 関連概念の整理 (Related Concepts): 混同注意! 「通院率」「有訴者率」「外来受療率」は混同しやすい指標です。
- 通院率 (Outpatient visit rate): 「過去1年間に健康診断や治療のため医療機関を受診した人の割合」
- 有訴者率 (Proportion of persons with subjective symptoms): 「自覚症状のある人の割合」
- 外来受療率 (Outpatient consultation rate): 「調査日当日に外来で受療している人の割合」
これらを正確に区別できるようにしておきましょう。
概念整理: 国民生活基礎調査 (Comprehensive Survey of Living Conditions) における高齢者の健康状態の核心は、有訴者率の症状別トップは男女とも「腰痛」であること、また通院率、有訴者率、外来受療率の定義と傾向を理解することです。特に、有訴者率は約半数程度である点、通院率は75歳以上でも約8割弱である点が重要です。
一目で比較!:
指標65歳以上の傾向覚えるべき数字
有訴者率約半数(40~50%)症状トップは男女とも「腰痛」
通院率約8割(75歳以上でも約8割弱)「約9割」は誤り
外来受療率加齢とともに上昇するが、75歳以上では頭打ち傾向入院率の上昇を考慮

看護過程ポイント: この知識は、高齢者の健康状態のアセスメント(看護診断 (Nursing Diagnosis) の「健康管理の促進 (Health Management)」や「転倒リスク (Risk for Falls)」)に直結します。高齢者が「腰痛」を主訴に受診する頻度が高いことを踏まえ、その原因(変形性腰椎症、骨粗鬆症、転倒など)をアセスメントし、適切な看護介入(痛みの緩和、転倒予防指導、姿勢指導)につなげることが重要です。
暗記のコツ: 「高齢者は『腰が痛い』!と覚えましょう!」 高齢者の有訴者トップは男女とも「腰痛」。このゴロ合わせは強力です。また、女性の全年齢でトップは「肩こり」なので、混同注意! 高齢者(65歳以上)に限定されている問題かどうかを必ず確認しましょう。
国試頻出ポイント: 国民生活基礎調査は、健康日本21(第二次)の評価指標や介護保険制度の基礎データとしても重要です。「高齢者の有訴者率」「通院率」「要介護者の状況」などは毎年のように出題されるテーマです。特に「何歳以上で何%か」という具体的な数値を問う問題と、「症状別の順位」を問う問題の両方に備えましょう。
出題パターン注意!: 単純な知識問題だけでなく、事例問題として「80歳女性、腰痛を訴えて来院。内服薬と生活指導について正しいのはどれか。」のような形で出題されることもあります。この場合、腰痛の原因(骨粗鬆症、脊柱管狭窄症など)の鑑別や、薬物療法(NSAIDsの副作用注意)と非薬物療法(運動療法、温熱療法)の知識も併せて問われます。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 訪問看護で、78歳の女性利用者を訪問しました。利用者は「最近腰が痛くて、なかなか眠れないんだよね」と話します。これまでの経過をみると、変形性腰椎症で通院中ですが、最近は転倒のリスクも高まっています。あなたはこの利用者に対し、どのようなアセスメントと看護介入を優先しますか? - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! まず、痛みのアセスメント (Pain Assessment) を行います(Numerical Rating Scale: NRS、痛みの性状、持続時間、増悪・緩和因子)。次に、転倒リスクアセスメント (Fall Risk Assessment) を実施します(Timed Up and Go Test: TUG、服薬状況、環境チェック)。介入としては、痛みが強い場合は医師へ連絡し、鎮痛薬の調整を提案。非薬物療法として、腰部への温罨法や、痛みを軽減するための日常生活動作(ADL)の工夫(例:立ち上がる時の手すりの使用)を指導します。転倒予防として、家屋環境の整備(段差の解消、滑り止めマットの設置)も提案します。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 転倒リスクが高いため、急な立ち上がりを避け、必ず手すりや杖を使用するよう指導。また、鎮痛薬の副作用(特にNSAIDsによる消化管出血や腎機能障害)に注意し、定期的なフォローアップが必要です。高齢者は痛みを我慢しがちなので、積極的な痛みの訴えを促す関わりが重要です。
看護プロトコル: 観察項目: バイタルサイン(特に血圧変動)、痛みの程度と部位、歩行状態、転倒リスク、服薬状況。 報告基準(SBAR): 状況(Situation: 78歳女性、腰痛で不眠)、背景(Background: 変形性腰椎症で通院中)、アセスメント(Assessment: NRS 5/10、歩行不安定、転倒リスク高い)、提案(Recommendation: 鎮痛薬の変更や理学療法の導入を検討いただきたい)。 記録のポイント: 痛みの経時的変化、転倒リスクスコア、指導内容と患者の反応を具体的に記載。
先輩看護師の一言: 「高齢者の『腰が痛い』は、単なる加齢変化で片付けないで!骨粗鬆症による圧迫骨折、脊柱管狭窄症、がんの転移など、重大な疾患が隠れていることもあるんだ。アセスメントが命!そして、痛みを放置すると、不活動による筋力低下や転倒のリスクが一気に高まるから、積極的な介入が必要だよ。この知識は、国試だけでなく、現場で必ず役立つからしっかり覚えてね!」

重要概念

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