核心解説
この問題は、
パッチテスト (Patch Test) の標準的な判定時期を問うています。パッチテストは
アレルギー性接触皮膚炎 (Allergic Contact Dermatitis)の原因抗原を特定するための検査です。アレルゲンを背部などに貼付し、皮膚に
遅延型アレルギー反応(Type IV allergic reaction)が出現するのを待ちます。この反応はT細胞が関与するため、即時型と異なり発現までに時間を要し、通常
48時間の貼付後にパッチを剥がし、30分~1時間後に
第1回判定を行います。
正解の根拠 (Answer Rationale)
最重要! パッチテストは標準的に
48時間後に剥がして判定します。これは、遅延型アレルギー反応(ツベルクリン型反応)が抗原接触後24~48時間でピークに達するという病態生理に基づいています。48時間後に判定することで、陽性反応(紅斑、浮腫、小水疱など)を正確に評価できます。その後、72時間後または96時間後にも
第2回判定(遅延出現反応の確認)を行うことが推奨されています。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①番の12時間後は、即時型アレルギー(I型、アナフィラキシーなど)を評価する
プリックテスト (Prick Test)の判定タイミングです。パッチテストは遅延型(IV型)を評価するため、短時間では反応が出現しません。②番の24時間後や③番の36時間後は、判定が早すぎるため、偽陰性となるリスクが高いです。
関連概念の整理 (Related Concepts)
パッチテストと類似の
プリックテストは、即時型アレルギー(花粉症、食物アレルギーなど)の診断に用いられ、15~20分後に判定します。両者は評価する免疫反応の種類が全く異なるため、判定時間も大きく異なることを押さえましょう。また、パッチテスト貼付中は
入浴や激しい運動による発汗はパッチが剥がれる原因となるため禁忌です。
概念整理:
パッチテスト (Patch Test):接触皮膚炎の原因検索。判定は
48時間後(第1回)および
72~96時間後(第2回)。
プリックテスト (Prick Test):即時型アレルギー(I型)の原因検索。判定は
15~20分後。
一目で比較!:
| 検査名 | 評価するアレルギー型 | 判定タイミング |
|---|
| パッチテスト | IV型(遅延型) | 48時間後 |
| プリックテスト | I型(即時型) | 15~20分後 |
看護過程ポイント: 【アセスメント】パッチ貼付部位の状態(かゆみ、発赤の有無)と患者の遵守状況(貼付中に剥がしていないか)を確認。【計画】患者に「貼付中は入浴・激しい運動を避ける」「かゆみがあっても触らない」と指導する。【実施】48時間後に医師と共にパッチを剥がし、判定を補助する。
暗記のコツ: 「パッチ(貼る)=ゆっくり(48時間)」。「プリック(刺す)=すぐ(15分)」と覚えましょう。遅延型は反応が遅いため、判定も遅い時間に行います。
国試頻出ポイント: パッチテストとプリックテストの判定時間の違い、およびそれぞれが評価するアレルギー型(I型 vs IV型)の違いは頻出です。状況設定問題で「患者にパッチテストの説明をする」という形式でも出題されます。