災害発生時に行うSTART法によるトリアージで最初に判定を行う項目はどれか。 | MyMerci
一般・状況設定問題
問題

災害発生時に行うSTART法によるトリアージで最初に判定を行う項目はどれか。

解説
START法トリアージでは、まず第一段階として「歩行可能か(自力で移動できるか)」を判定します。歩行可能であれば緑(保留群)と判定され、歩行不可の場合は呼吸の確認へと進みます。

詳細解説

核心解説 この問題は、災害看護の根幹をなす トリアージ (Triage) の中でも、特に START法 (Simple Triage and Rapid Treatment) の手順を問うています。START法は、限られた医療資源の中で最も多くの傷病者を救うための選別法であり、その最初のステップは 最重要! 「歩行の可否」の確認です。 1. 核心概念の分析 (Key Concept): トリアージの目的は「最大多数の傷病者に最善の医療を提供すること」です。そのために、傷病者の緊急度と重症度を短時間で判定し、治療の優先順位を決定します。START法は、特に成人を対象とした、迅速で簡便なトリアージ法として広く用いられています。この問題の核心は、START法の判断フローの最初の分岐点が何かを理解しているかどうかです。 2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 正解は 最重要! ④の「歩行」です。START法では、まず全ての傷病者に対して「歩けますか?」「立ち上がれますか?」と声をかけ、自力で歩行可能な傷病者は「緑(軽症群 / Minimal)」と判定され、トリアージエリアから移動します。これにより、重症度の高い傷病者に医療資源を集中させることができます。 3. 誤答の分析 (Distractor Analysis): ①意識、②呼吸、③循環は、いずれもSTART法で重要な評価項目ですが、それらは「歩行不可」と判定された傷病者に対して、次のステップ(第二段階)で評価されます。混同注意! 歩行が可能な傷病者に、わざわざ意識や呼吸の詳細な評価を行う必要はない、という現場の効率性を重視した手順となっています。 4. 関連概念の整理 (Related Concepts): START法の評価項目は、歩行 (Walking)呼吸 (Respiration)循環 (Circulation/Perfusion)意識 (Mental Status) の順です(RM法とも呼ばれます)。呼吸は「30回/分以上か以下か」、循環は「橈骨動脈の触知の有無(もしくは毛細血管再充満時間 < 2秒)」、意識は「簡単な命令に従えるか」で判定します。この順序を必ず覚えましょう。 概念整理: トリアージ (Triage) は「選別」を意味し、災害時など医療需要が供給を上回る状況で、傷病者の緊急度に応じて治療の優先順位を決めるためのシステムです。START法は、その中でも特に広く普及している成人向けの簡易トリアージ法です。 一目で比較!:
トリアージ分類状態START法での判定基準
I (最優先治療群)生命危機あり呼吸数>30/分 or 橈骨動脈触知不可 or 命令応答不可
II (待機的治療群)重傷だが待機可能上記3項目すべてが正常範囲内だが歩行不可
III (軽症群)自力歩行可能歩行可能
0 (死亡群)死亡 or 救命困難呼吸なし・開通せず
看護過程ポイント: 看護師はトリアージナースとして、アセスメント(歩行、呼吸、循環、意識の迅速な評価)、計画(トリアージタグの装着と治療エリアへの誘導)、実施(評価結果に基づいたトリアージタグの色の決定と医療チームへの情報伝達)を行います。評価では、トリアージ判定後に状態が変化していないか、再評価することが重要です。 暗記のコツ: 「まずは歩けるかどうか!」というキーワードで覚えましょう。「歩ける(緑)→歩けないなら呼吸(赤/黄の判断)」という流れをイメージすると、START法の優先順位を間違えません。英語の頭文字から「W(歩行)→R(呼吸)→C(循環)→M(意識)」で「WRCM(ワークム)」と覚える方法もあります。 国試頻出ポイント: トリアージの定義、START法の手順(特に最初の評価項目)、各トリアージカテゴリーの色と内容は、看護師国家試験で繰り返し出題される必須項目です。事例問題で「災害現場に到着したとき、最初に行うことは?」といった形で出題されることが多いです。 出題パターン注意!: 単純な「START法で最初に評価するのはどれか」という知識問題だけでなく、「多数の傷病者が発生した状況で、看護師が最初に行うべき行動はトリアージである」という状況設定問題に発展することもあります。また、JPTEC(日本版Prehospital Trauma Evaluation and Care)やJTAS(日本版トリアージシステム)との関連を問う応用問題にも注意しましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 災害現場や訓練では、まず全傷病者に「歩けますか?」と大きな声で呼びかけます。歩行が可能な傷病者は、看護師が「こちらへ歩いてきてください」と誘導し、緑エリアへ移動させます。これは、重症者を迅速に発見し、限られたマンパワーと物資を有効活用するための最も基本的かつ重要な一手です。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! トリアージナースは、短時間で正確な判断を下すために、以下の観察項目を同時に評価する必要があります。
1. 観察: ①歩行の可否(声かけと視診)、②呼吸状態(呼吸数、努力呼吸の有無、胸郭の動き)、③循環状態(橈骨動脈の触知、皮膚の色調・温度、毛細血管再充満時間)、④意識状態(簡単な命令に従えるか、開眼、会話)。
2. アセスメント: 観察結果をSTART法のアルゴリズムに当てはめ、緊急度・重症度を判定します。例えば、歩行不可で呼吸数が30回/分以上であれば、赤タグが貼付されます。
3. 報告と介入: 判定結果(トリアージタグの色)に基づき、適切な治療エリアへ傷病者を誘導・搬送します。赤タグの傷病者には、医師への迅速な報告とともに、気道確保や止血などの応急処置を開始します。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 注意! トリアージは一度決定したら終わりではなく、傷病者の状態は常に変化する可能性があるため、定期的な再評価(再トリアージ)が必要です。また、トリアージタグの脱落や誤認を防ぐため、確実に装着し、記録を正確に行います。二次災害の危険がある現場では、救助者の安全を最優先し、指示された防護具(ヘルメット、手袋など)を必ず着用します。 看護プロトコル: 観察項目: 歩行の可否、呼吸数(>30/min or

重要概念

MyMerciで看護師国家試験を完全対策

過去問と詳しい解説を無料で。弱点を分析し、進捗を管理してより効率的に学習しましょう。

無料で始める

学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。