母体保護法で規定されているのはどれか。 | MyMerci
一般・状況設定問題
問題

母体保護法で規定されているのはどれか。

解説
母体保護法では、不妊手術や人工妊娠中絶のほか、受胎調節(避妊)の実地指導について規定されています。育児時間や生理休暇は労働基準法です。

詳細解説

核心解説 この問題は、母体保護法 (Mother's Body Protection Act) の規定内容を問うています。最重要! 母体保護法は、母体の生命と健康を保護することを目的とし、具体的には不妊手術 (Sterilization)人工妊娠中絶 (Artificial Abortion)、そして受胎調節の実地指導 (Practical Guidance on Contraception)の3つを規定しています。労働者の女性のための休暇や労働時間の制限に関する法律とは明確に区別する必要があります。
正解の根拠 (Answer Rationale) 正解は③番の「受胎調節の実地指導」です。母体保護法第1条(目的)に基づき、同法では、医師または医師の指示を受けた保健師、助産師が、受胎調節(避妊)に関する実地指導を行うことが定められています。これは、母体の健康を守るために、計画的な妊娠を推進するための重要な施策です。
誤答の分析 (Distractor Analysis) 混同注意! ①番の「育児時間」は、労働基準法 (Labor Standards Act) 第66条で規定されています。生後1年未満の乳児を育てる女性労働者が、休憩時間のほかに1日2回各30分の育児時間を請求できる権利です。 ②番の「生理休暇」も労働基準法 (Labor Standards Act) 第68条で規定されています。生理日の就業が著しく困難な女性労働者が、生理休暇を請求できる権利です。 ④番の「育児中の深夜業の制限」は、労働基準法 (Labor Standards Act) 第66条の2で規定されています。小学校就学の始期に達するまでの子を養育する女性労働者が、請求に基づき深夜業(午後10時から午前5時)が制限される制度です。
関連概念の整理 (Related Concepts) 母体保護法と労働基準法 (Labor Standards Act)雇用の分野における男女の均等な機会及び待遇の確保等に関する法律(男女雇用機会均等法)育児休業、介護休業等育児又は家族介護を行う労働者の福祉に関する法律(育児・介護休業法)の4つの法律の規定内容は頻出です。母体保護法は「医療行為(不妊手術、人工妊娠中絶、避妊指導)」に関わり、労働基準法は「労働条件(休暇、労働時間制限)」に関わるという点をしっかり区別しましょう。
概念整理:
法律名主な規定内容
母体保護法不妊手術、人工妊娠中絶、受胎調節の実地指導
労働基準法生理休暇、育児時間、深夜業の制限、産前産後休業

一目で比較!:
対象法律母体保護法労働基準法
目的母体の生命・健康保護労働者の保護・労働条件の最低基準
主な権利受胎調節指導、不妊手術、中絶生理休暇、育児時間、深夜業制限
対象者全ての女性(母体)女性労働者

国試頻出ポイント 「この法律はどれか」という形で、労働基準法、男女雇用機会均等法、育児・介護休業法と共に、母体保護法の規定内容を問う問題が非常に頻出です。特に「受胎調節の実地指導」は、保健師助産師看護師法(業務範囲)とも関連して出題されることがあります。「医療行為を規定する法律」と「労働環境を規定する法律」という大枠で分類して覚えるとミスが減ります。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario) 産婦人科外来に勤務する看護師です。避妊方法について相談に来た20代女性患者さんから、「ピルを処方してもらいたい」と希望がありました。医師の診察後、看護師は患者さんに避妊方法の正しい使用方法や注意点について説明する役割を担います。
看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment) 母体保護法に基づき、医師の指示の下、看護師は受胎調節の実地指導の補助を行うことができます。具体的には、経口避妊薬(ピル)の正しい飲み方、飲み忘れた場合の対処法、副作用(血栓症、吐き気など)の注意点、緊急避妊法(アフターピル)の情報提供などが含まれます。最重要! 指導は事実に基づき、患者さんの価値観やライフスタイルに寄り添い、強制しないことが看護の基本です。また、緊急避妊や人工妊娠中絶を希望する場合も、母体保護法指定医師の資格や手続きの説明が必要となるため、正確な知識が求められます。
患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions) - 医療安全: 避妊指導は医療行為であり、看護師は自らの業務範囲(保健師助産師看護師法)を理解し、医師の指示の範囲内で行う必要があります。特に人工妊娠中絶の同意や手続きに関する説明は、医師が行うべき内容です。 - 感染対策: IUD(子宮内避妊具)挿入などの処置時は、無菌操作を徹底します。 - アレルギー・禁忌: 経口避妊薬は、血栓症の既往歴、35歳以上で喫煙習慣がある場合、重度の高血圧、肝疾患などには禁忌です。必ず患者さんの病歴を確認します。
先輩看護師の一言 「母体保護法は、女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)を支える大切な法律です。国試では『どの法律か』という知識問題が多いですが、現場では『患者さんにどのような情報提供と支援ができるか』という実践が問われます。法律の背景にある『母体を守る』という理念を忘れないでくださいね!」

重要概念

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