成人の人体図(別冊No.2)を別に示す。意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。 | MyMerci
一般・状況設定問題
問題

成人の人体図(別冊No.2)を別に示す。意識清明で不整脈のある成人の脈拍測定時に一般的に使われる部位はどれか。

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解説
意識のある成人の一般的な脈拍測定には、手首の橈骨動脈(図のC部位)が用いられます。不整脈の有無もここで触知して確認します。

詳細解説

核心解説 この問題は、脈拍測定 (Pulse Measurement) の触知部位とその選択理由を問うています。特に「意識清明」「不整脈がある成人」という条件が、適切な部位を選ぶための重要な判断基準です。成人で意識が清明な場合、一般的には最も触知しやすく、患者への侵襲も少ない 橈骨動脈 (Radial Artery) で脈拍を測定します。また、不整脈を評価する際も、まずは末梢である橈骨動脈でリズムの乱れを確認し、異常があれば心尖部などの中枢側の脈拍と比較する(脈拍欠損の確認)という流れが基本です。 正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は図のC部位である 橈骨動脈 (Radial Artery) です。最重要! 意識清明な成人の脈拍測定の第一選択部位は、手首の親指側で触知できる橈骨動脈です。この部位は、①患者がリラックスした状態で測定できる、②手技が簡便で観察が容易、③患者への身体的・精神的負担が少ない、という利点があります。不整脈が疑われる場合でも、まずこの部位でリズムと拍動を確認し、必要に応じて心尖部と同時測定(心電図との対比)を行うという手順が標準的です。 誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①A部位は 浅側頭動脈 (Superficial Temporal Artery) で、主に乳幼児やショック状態で末梢の脈が触れにくい場合、あるいは頭部の観察に用います。成人のルーチン測定には不適切です。
②B部位は 総頸動脈 (Common Carotid Artery) で、心肺蘇生時の脈拍確認や、橈骨動脈が触知困難な重症患者に用います。意識清明な成人に日常的に使用する部位ではありません。
④D部位は 足背動脈 (Dorsalis Pedis Artery) で、末梢動脈疾患や下肢の血行状態の評価に用います。全身の脈拍測定の第一選択ではありません。
⑤E部位は 膝窩動脈 (Popliteal Artery) で、下肢の血行評価や、大腿動脈が触知できない場合などに用います。日常的な脈拍測定部位ではありません。 関連概念の整理 (Related Concepts)
脈拍測定では、部位ごとに触知される動脈の名称とその臨床的意義を整理しておくことが重要です。特に 混同注意! 「意識清明な成人」の場合は橈骨動脈、「乳幼児」や「ショック状態」では上腕動脈や頸動脈、「心肺停止の確認」では頸動脈や大腿動脈というように、状況に応じた部位選択の基準を覚えましょう。また、不整脈の評価では、橈骨動脈で脈拍欠損(心尖拍動数と末梢脈拍数の差)を確認する知識も重要です。
概念整理
部位動脈名主な使用場面
A浅側頭動脈乳幼児・ショック時
B総頸動脈心肺蘇生・重症患者
C(正解)橈骨動脈意識清明成人のルーチン
D足背動脈下肢血行評価
E膝窩動脈下肢血行評価

一目で比較!
混同注意! 意識清明成人(橈骨動脈) vs 心肺停止確認(頸動脈 or 大腿動脈) vs 乳幼児(上腕動脈 or 浅側頭動脈)。状況に応じて「触れる場所」を使い分けることを意識しましょう。
看護過程ポイント
- アセスメント:意識状態と循環動態を総合的に評価した上で、適切な部位を選択する。
- 看護診断:例えば「末梢組織灌流低下」などが疑われる場合は、複数部位での脈拍触知と比較が重要。
- 計画・実施:毎回同じ部位・同じ手技で測定し、経時的変化を正確に捉える。
- 評価:測定値と患者の全身状態(血圧、SpO2、皮膚色など)を合わせて総合評価する。
暗記のコツ
橈骨動脈は「手首の親指側」と覚えましょう。「橈骨(Radius)」は前腕の親指側の骨です。さらに、橈骨動脈で不整脈をチェックするのが基本 → 脈拍欠損があれば心尖部も聴取する、という流れを「手首から心臓へ」とイメージすると記憶しやすいです。
国試頻出ポイント
脈拍測定部位の選択は、意識レベル、年齢、病状(不整脈・ショック・心肺停止)といった条件とセットで頻出です。特に「意識清明な成人」という条件での正解は必ず橈骨動脈と覚えておきましょう。また、不整脈の評価手順(橈骨動脈で確認 → 心尖部で確認)もよく問われます。
出題パターン注意!
単純な部位選択問題から、事例問題に発展して「ショック状態の患者の脈拍測定部位は?」や「不整脈患者の脈拍欠損の確認方法は?」といった形で応用されます。単なる暗記ではなく、「なぜその部位なのか」を病態と結びつけて理解することが重要です。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario)
夜勤帯、心筋梗塞後で経過観察中の70代男性が「胸が少しドキドキする」と訴えました。意識は清明で、会話も可能です。脈拍測定の部位はどこを選択すべきでしょうか?また、不整脈を疑った場合の確認手順は? 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. 観察: まず患者の全身状態(意識、呼吸、顔色、胸部不快感の有無)を確認します。
2. アセスメント: 意識清明で末梢循環が保たれていると判断できるため、まず 橈骨動脈 (Radial Artery) で脈拍を測定します。測定中に「脈が飛ぶ」などのリズム不整を感じた場合、1分間正確に測定し、リズムのパターン(不規則・定期的不整など)を記録します。
3. 報告: 不整脈を確認したら、SBARに沿って医師に報告します。S(状況): 「〇〇患者さんが胸部不快感と動悸を訴え、脈拍が不規則です」、B(背景): 「心筋梗塞後の経過観察中です」、A(アセスメント): 「橈骨動脈で触知した脈が不規則で、心房細動の可能性が考えられます」、R(提案): 「心電図(モニターまたは12誘導)の記録と、心尖部の聴取による脈拍欠損の確認を行います」。
4. 介入: 指示があれば心電図モニターを装着し、心尖部の拍動数と橈骨動脈の脈拍数を同時に測定して脈拍欠損の有無を確認します。患者に安静を促し、必要に応じて酸素投与や抗不整脈薬の準備を行います。
5. 評価: 測定結果を記録し、経時的な変化(脈拍数、リズム、血圧、SpO2、自覚症状)を観察します。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)
- 危険所見! 橈骨動脈の脈拍が触知できない、または急激に減少した場合は、循環不全(ショック)の可能性を考え、直ちに頸動脈や大腿動脈の触知を試み、医師に報告します。
- 不整脈の測定は必ず1分間行い、15秒や30秒での計測は不正確となるため避けます。
- 測定中は患者の安楽に配慮し、圧迫が強すぎないよう注意します(圧迫しすぎるとかえって脈が触れにくくなります)。
看護プロトコル
- 観察項目:脈拍数、リズム(整/不整)、強さ(触知しやすい/弱い)、脈拍欠損の有無、患者の自覚症状(動悸、胸痛、めまいなど)。
- 報告基準(SBAR):リズム不整を認めた場合、または脈拍数が60未満または100以上で症状を伴う場合。
- 記録のポイント:測定部位、測定時間、測定値、リズムの特徴、患者の状態、実施した介入とその反応。
先輩看護師の一言
「脈拍測定は、ただ数を数えるだけではありません。患者さんの手首にそっと指を当てた瞬間から、あなたはその人の 循環のリズム を聴いているんです。『いつもと違う』を感じ取るアンテナを磨いてください。国試でも、『なぜ橈骨動脈が第一選択なのか』を『患者さんが楽な姿勢で、一番ストレスなく測れるから』という視点で理解すると、忘れませんよ!」

重要概念

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