分娩第3期(胎盤娩出期)の看護で最も注意すべき合併症はどれか。 | MyMerci
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周産期にある人と家族の看護
問題

分娩第3期(胎盤娩出期)の看護で最も注意すべき合併症はどれか。

解説
分娩第3期は胎盤が剥離・娩出される時期であり、この時期に最も注意すべき合併症は子宮の収縮不全による「弛緩出血」である。胎盤娩出後は子宮底を確認し、収縮状態を評価する。
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詳細解説

核心解説 この問題は、分娩第3期(胎盤娩出期:Placental Stage)における看護の最重要ポイントを問うています。分娩は第1期(開口期)、第2期(娩出期)、第3期(後産期)、第4期(回復早期)に分かれますが、第3期は胎盤が子宮壁から剥離・娩出される時期であり、子宮の収縮不全による弛緩出血(Uterine Atony / Postpartum Hemorrhage)が最も頻度が高く、致死的な合併症です。最重要! 胎盤娩出後は子宮底の位置・硬さを確認し、出血量を正確に評価することが母体救命に直結します。 正解の根拠 (Answer Rationale)
分娩第3期では、胎盤剥離後に子宮筋が強く収縮して胎盤剥離面の血管を圧迫・止血します。しかし、子宮筋の疲労や弛緩(子宮収縮不全)により止血が不十分となり、大量の弛緩出血(Postpartum Hemorrhage, PPH)が発生します。これは産科危機的出血の主要原因であり、迅速な子宮収縮薬投与(オキシトシンなど)や用手圧迫、子宮マッサージが必要となります。分娩第3期の看護で最も優先される観察項目は、子宮収縮状態と出血量のアセスメントです。 誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①番の腟壁裂傷は分娩第2期(娩出期)の急速分娩や吸引分娩時に生じやすく、第3期の頻出合併症ではありません。
②番の子宮内反症は非常に稀ですが、胎盤牽引の不適切操作で起こりうる重篤な合併症です。しかし、頻度と「最も注意すべき」という観点からは弛緩出血が優先されます。
④番の羊水塞栓症は分娩第1期~第3期のいつでも起こりうる致死的な病態ですが、発生頻度は低く、弛緩出血ほど「最も注意すべき」とは言えません。
⑤番の産褥熱は分娩後(第4期以降)に発症する感染症であり、第3期の急性合併症ではありません。 関連概念の整理 (Related Concepts)
分娩各期の主な合併症を整理しましょう。
分娩期主な合併症
第1期(開口期)遷延分娩、前期破水、臍帯脱出
第2期(娩出期)腟壁裂傷、会陰裂傷、肩甲難産
第3期(後産期)弛緩出血(最頻出)、胎盤遺残、子宮内反症
第4期(回復期)産褥熱、血栓症、子宮復古不全

概念整理: 弛緩出血(Uterine Atony)は、胎盤娩出後の子宮筋の収縮不全により発生する。正常分娩では胎盤剥離後に子宮底が臍下に触れ、硬く収縮(硬い子宮)。弛緩出血では子宮底が臍上にあり、軟らかい。
一目で比較!: 混同注意! 弛緩出血(子宮収縮不全) vs 裂傷出血(産道損傷)。弛緩出血は子宮収縮薬が有効、裂傷出血は縫合止血が必要。両者の鑑別が重要。
看護過程ポイント: 【アセスメント】分娩後2時間は特に出血量・子宮底の位置・硬さ・バイタルサインを15分毎に観察。【看護診断】「出血リスク状態」。【計画】子宮収縮を促進する(子宮マッサージ、オキシトシン投与)。
暗記のコツ: 「3期は子宮をギュッと固く!弛緩は出血のサイン!」第3期=子宮収縮で止血。弛緩=出血のリスクと覚えましょう。
国試頻出ポイント: 分娩各期の定義と時期別の観察項目、特に弛緩出血の予防策(アクティブ・マネジメント・オブ・サードステージ:積極的胎盤娩出管理)が頻出。
出題パターン注意!: 「分娩第3期で看護師が最初に行うべきことは?」→「子宮底を確認し子宮収縮の有無を評価する」が正答となる状況設定問題が出やすい。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario)
「30代女性、経産婦。正常経膣分娩で児を娩出後、約10分で胎盤が自然剥離し娩出されました。看護師が観察すると、子宮底は臍高で軟らかく、血液が子宮内に貯留し、多量の凝血塊とともに外性器より出血が持続しています。バイタルサインは血圧90/50mmHg、脈拍120bpmです。あなたはどのような判断と介入を行いますか?」 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. 観察(Assessment): 子宮底の位置・硬さ、出血量(パッドの重さや床に落ちた血液量)、バイタルサイン(頻脈・血圧低下はショックのサイン!)、意識レベルを即時確認。
2. 報告(SBAR): 「S(状況):分娩第3期、胎盤娩出後、弛緩出血が疑われます。B(背景):子宮底臍高、軟。A(アセスメント):子宮収縮不全による出血と判断。R(要望):医師の至急来室とオキシトシン投与指示を仰ぎます。」
3. 介入(Intervention): 最重要! ①子宮底を臍下でしっかり把持し、子宮マッサージ(子宮底圧迫法)を開始。②医師の指示に基づきオキシトシンの点滴・筋注を準備。③輸液路の確保(太めの留置針で2ルート確保が理想)。④酸素投与(10L/分、リザーバーマスク)。
4. 評価(Evaluation): 子宮が硬く収縮したか、出血量が減少したか、バイタルサインが安定したかを確認。 看護プロトコル: 分娩後2時間は出血量・子宮収縮・バイタルサインを最低15分毎、その後4時間は30分毎に観察。弛緩出血を認めたら、医師への迅速な報告と子宮収縮薬の準備・投与が看護師の重要タスク。出血量は目測過小評価に注意し、パッド重量測定や出血シュートの使用が推奨される。
先輩看護師の一言: 「分娩後、『お腹がフワフワする(子宮が軟らかい)』は危険サインです!特に経産婦や巨大児分娩後は弛緩出血のリスクが高い。子宮マッサージを躊躇せずに行い、すぐに医師を呼ぶ判断力が母体を救います。国試でも『分娩第3期の観察項目』は必ず押さえておきましょう!」

重要概念

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