核心解説
この問題は、家族形態の基本的な分類である
核家族 (Nuclear Family) の定義を問うています。核家族とは、
夫婦のみ、または夫婦と未婚の子ども、あるいは片親と未婚の子ども から構成される世帯を指します。これは、社会構造の変化に伴い、産業化・都市化が進む中で増加した家族形態です。
正解の根拠 (Answer Rationale)
③番の「夫婦と未婚の子ども」は、核家族の定義に完全に合致します。夫婦を中心とした、世代が一つの家族単位であり、現代社会で最も標準的な家族形態といえます。
最重要! 核家族の条件は、
未婚の子ども であるという点です。子どもが結婚して独立した世帯を持てば、それは別の核家族となります。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意!
①番の「兄弟姉妹のみ」:これは核家族ではなく、
兄弟姉妹世帯 や
非血縁世帯 に分類されることが一般的です。核家族はあくまで「親(片親または両親)」と「その子ども」の関係が基本となります。
②番の「夫婦と子ども夫婦」:これは、子ども夫婦(既婚の子ども)を含むため、
拡大家族 (Extended Family) に分類されます。夫婦とその子世帯が同居する「直系家族」の一種と考えることもできます。
④番の「夫婦とその親と夫婦の子ども」:これは典型的な
拡大家族 (Extended Family) です。祖父母・両親・子の三世代が同居している形態で、核家族には該当しません。
関連概念の整理 (Related Concepts)
家族形態の分類は、看護師国家試験でも頻出のテーマです。核家族と拡大家族の違いを明確に区別できるようにしておきましょう。拡大家族は、血縁関係にある複数の世代が同居する形態であり、伝統的な家族像ですが、現代では減少傾向にあります。また、単身世帯やひとり親世帯など、多様な家族形態が増加していることも押さえておきましょう。
概念整理:
| 家族形態 | 定義 | 具体例 |
|---|
| 核家族 | 夫婦のみ、夫婦と未婚の子ども、片親と未婚の子ども | 夫婦+子ども(未婚) |
| 拡大家族 | 血縁関係にある複数の世代が同居 | 祖父母+夫婦+子ども、夫婦+子ども夫婦 |
一目で比較!:
核家族(夫婦+未婚の子) vs 拡大家族(複数世代同居)
看護過程ポイント:
核家族は、子育てや介護の支援が家族内で完結しにくい傾向があります。アセスメントでは、家族の社会資源の活用状況や、地域でのサポートネットワークを評価することが重要です。
暗記のコツ:
「核 = 中心 = 最小単位」とイメージしましょう。夫婦とその未婚の子どもだけの、ぎゅっと凝縮された家族が核家族です。
国試頻出ポイント:
家族形態の分類は、単独で出題されることもあれば、高齢者の介護や子育て支援の文脈と絡めて出題されることも多いです。
出題パターン注意!:
「核家族の増加に伴い、どのような看護上の問題が生じやすいか」といった応用問題に発展することがあります。例えば、育児不安や介護負担の増大などが考えられます。