核心解説
この問題は、看護師の就業場所の分布(就業場所別の割合)に関する統計知識を問うています。日本の看護師の就業状況を把握することは、医療提供体制や看護職のキャリアパスを理解する上で重要です。
最重要! 看護師の就業場所として最も多いのは病院(約60%)、次いで診療所(約15%)です。そして、医療機関(病院+診療所)の次に多いのは
訪問看護ステーション です。これは、在宅医療・在宅看護の推進政策により、訪問看護事業所数とそこで働く看護師数が増加しているためです。
正解の根拠 (Answer Rationale)
令和2年(2020年)衛生行政報告例(就業看護師統計)によると、看護師の就業場所の内訳は、病院が約60%、診療所が約15%、そして
訪問看護ステーションが約5%で、医療機関の次に多い就業場所となっています。訪問看護ステーションは、在宅で療養する患者への看護サービスを提供する拠点であり、地域包括ケアシステムの要として重要性が増しています。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①番の事業所は、産業看護職(企業の健康管理室など)が就業する場ですが、看護師全体に占める割合は低く、訪問看護ステーションよりも少ないです。
②番の市町村と③番の保健所は、行政保健師の主たる勤務場所です。保健師の就業場所としては多いですが、看護師全体の就業者数で比較すると、訪問看護ステーションよりも少なくなります。
関連概念の整理 (Related Concepts)
看護職員の就業場所の分布は、時代とともに変化しています。特に注目すべきは、
訪問看護ステーションの増加と、
介護保険施設(特別養護老人ホームなど)への就業増加です。また、保健師・助産師・看護師のそれぞれで就業場所の傾向が異なることも押さえておきましょう。
概念整理: 看護師の就業場所の割合(令和2年衛生行政報告例概数)
| 順位 | 就業場所 | 割合(概数) |
|---|
| 1位 | 病院 | 約60% |
| 2位 | 診療所 | 約15% |
| 3位 | 訪問看護ステーション | 約5% |
| 4位 | 介護保険施設等 | 約5%未満 |
| 5位 | 事業所、学校、市町村、保健所等 | 少数 |
一目で比較!: 保健師の就業場所は、市町村(約40%)と保健所(約10%)が上位を占めますが、看護師では医療機関が圧倒的であり、訪問看護ステーションが続く点を混同しないようにしましょう。
看護過程ポイント: この統計知識は、看護管理や地域看護の分野で、人材配置やキャリア形成を考える際の基礎資料となります。
暗記のコツ: 「病院6割、診療所1.5割、次に来るのは訪問看護ステーション(約0.5割)」と数字のイメージを持ちましょう。在宅医療の流れを理解すれば、訪問看護の増加は自然と覚えられます。
国試頻出ポイント: 衛生行政報告例の統計値は、国試で頻出です。最新のデータ(おおむね過去2~3年の値)を確認しておくことが重要です。特に、訪問看護ステーションが増加傾向にある点は、よく出題されます。
出題パターン注意!: 「看護師の就業場所で最も多いのはどれか(答え:病院)」といった基本形から、「訪問看護ステーションの就業者数が増加している理由はどれか(答え:在宅医療の推進)」といった応用問題に発展します。