核心解説
この問題は、日本の保健統計に関する基礎知識を問うています。具体的には、
国民生活基礎調査(Comprehensive Survey of Living Conditions)における
有訴者(有訴者: 自覚症状はあるが日常生活に支障があるとは限らない人)の結果を理解しているかがポイントです。
最重要!この調査は厚生労働省が実施する大規模な統計調査で、看護師国家試験でも頻出です。性別によって有訴者の多い症状が異なることを覚えておきましょう。
正解の根拠
令和元年(2019年)の国民生活基礎調査において、
女性の有訴者の自覚症状で最も多いのは「肩こり」です。
肩こり(Stiff Shoulder / Neck-shoulder Pain)は、日本の女性に特に多く見られる症状で、デスクワークや家事、スマートフォンの使用などによる筋肉の緊張や血行不良が主な原因と考えられています。
誤答の分析
混同注意!
①番:頭痛(Headache)は男女ともに上位にランクインしますが、女性の1位ではありません。
③番:体がだるい(Malaise / Fatigue)も頻度の高い症状ですが、肩こりが1位です。
④番:目のかすみ(Blurred Vision)は、眼精疲労などに関連しますが、肩こりより頻度は低くなります。
関連概念の整理
この調査結果を理解する上で、
男女の比較も併せて覚えておくと良いでしょう。
| 性別 | 有訴者の自覚症状 第1位 |
|---|
| 女性 | 肩こり (Stiff Shoulder) |
| 男性 | 腰痛 (Low Back Pain) |
概念整理: 国民生活基礎調査は「世帯」「健康」「介護」「所得・貯蓄」の4つの分野から構成されます。健康分野の中で、
有訴者率や
通院者率がよく出題されます。「有訴者」は「自覚症状のある人」と定義され、必ずしも治療を受けているとは限らない点がポイントです。
一目で比較!:
| 用語 | 定義 | 出題ポイント |
|---|
| 有訴者 | 自覚症状のある人(治療の有無は問わない) | 女性1位: 肩こり、男性1位: 腰痛 |
| 通院者 | 自覚症状の有無にかかわらず、医師の診療を受けた人 | 外来患者の動向を把握 |
暗記のコツ: 「女性は肩(肩こり)が凝る(こる)=肩こり」と覚え、「男性は腰(腰痛)が痛い」とセットで暗記すると混乱しにくいです。また、
「令和元年」は「肩こり」という語呂合わせも有効です。
国試頻出ポイント: 国民生活基礎調査の結果は、過去問で何度も繰り返し出題されています。調査年の違いによる数値の変動よりも、「性別による1位の症状」を正確に覚えておくことが合格の鍵です。
出題パターン注意!: 「女性の有訴者の自覚症状で最も多いのはどれか」という単純な知識問題から、「高齢者の有訴者の特徴はどれか」など、年齢別のデータに発展した問題も出題される可能性があります。基本的な傾向を押さえた上で、応用に備えましょう。