点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。 | MyMerci
必修問題
問題

点滴静脈内注射で輸液ポンプを使用する際に設定する項目はどれか。

解説
輸液ポンプを使用する際には、予定された時間で正確に薬液を注入するため、総輸液量と「1時間あたりの流量(mL/h)」を設定します。

詳細解説

核心解説 この問題は、輸液ポンプ (Infusion Pump) を使用する際の基本設定項目を問うています。輸液ポンプは、設定した流量で正確に輸液を持続的に投与するための医療機器です。その目的は、一定時間内に決められた量の輸液を確実に体内へ注入することにあります。 正解の根拠 (Answer Rationale): 輸液ポンプは、最重要! 主に「1時間あたりの流量 (mL/h)」と「総輸液量 (mL)」を設定して作動します。これにより、医師の指示(例:○○mL/hで持続点滴)に基づいた正確な投与管理が可能になります。輸液ポンプの基本的な機能は「流量制御」であり、これを設定することが最も基本的で必須の操作です。 誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意! 薬剤名は、輸液バッグやシリンジにラベリングして管理するものであり、ポンプ自体に設定する項目ではありません。患者誤認防止のため、ポンプに貼付することはありますが、設定項目とは異なります。
② 終了時間は、流量と総輸液量から自動的に計算・表示される場合が多いですが、混同注意! ポンプの基本的な設定項目は「流量」であり、終了時間を直接設定する機種はまれです。
③ 投与月日は、投与管理簿や電子カルテで管理する情報であり、ポンプの設定とは無関係です。 関連概念の整理 (Related Concepts): 輸液ポンプと類似する機器に シリンジポンプ (Syringe Pump) があります。シリンジポンプも流量(mL/h)を設定しますが、主に少量の薬液(昇圧薬、インスリン、抗生剤など)を正確に投与するために使用されます。一方、輸液ポンプは比較的多量の輸液(電解質液、栄養輸液など)に用いられます。両者とも「流量設定」が基本であることを押さえましょう。

概念整理: 輸液ポンプ (Infusion Pump) の核心機能は「精密な流量制御」。設定項目の基本は「総輸液量」と「1時間あたりの流量 (mL/h)」です。これにより、計画的な輸液管理が可能になります。 一目で比較!:
項目輸液ポンプシリンジポンプ
主な用途比較的多量の輸液(500mL~)少量の薬液(~50mL)の精密投与
主な設定項目流量 (mL/h)・総輸液量 (mL)流量 (mL/h)・総輸液量 (mL)
適応例維持輸液・抗生剤投与昇圧薬・インスリン・麻薬
看護過程ポイント: アセスメント: 輸液ポンプ使用前に、医師の指示(輸液の種類・流量・投与時間)を確認。患者の血管の状態、輸液の種類(特に配合変化に注意)、ポンプの動作確認を行う。計画: 設定した流量が指示通りか、アラーム設定(閉塞・空気混入・終了)が適切かを計画する。実施: 流量を設定後、必ずダブルチェック(2名で確認)を行い、開始する。評価: 設定流量通りに輸液が進行しているか、刺入部の異常(腫脹・疼痛・発赤)の有無を定期的に観察する。 暗記のコツ: 「輸液ポンプ=流量設定」と覚えましょう。「ポンプ」は「流す(Flow)」ための機械です。「いつまでに(終了時間)」「何を(薬剤名)」はポンプが管理する情報ではありません。 国試頻出ポイント: 輸液ポンプの設定項目だけでなく、アラーム(閉塞警報・空気混入警報・終了警報)の意味と対応も頻出です。閉塞警報が鳴ったら、まず穿刺部のトラブル(漏れ・閉塞・血栓)を疑い、回路を確認するという一連の流れを問われます。 出題パターン注意!: 「輸液ポンプ使用中にアラームが鳴った。最初に確認すべきことは?」という状況設定問題に発展します。単なる設定項目の暗記ではなく、アラームの原因と看護師の対応をセットで理解しておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 外科病棟で、胃切除術後の70代男性患者さんに、持続点滴(維持輸液:ソルデム3A 500mLを40mL/hで投与)を開始するよう指示がありました。夜勤のベテラン看護師が輸液ポンプの設定を終え、あなた(新人看護師)に「ダブルチェックをお願い」と言われました。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! ①まず医師の指示を確認:「ソルデム3A 500mL、40mL/h」とあることを確認。②輸液ポンプの画面を確認:総輸液量が「500mL」、流量が「40mL/h」に設定されているか確認。③開始ボタンが押され、実際に送液が開始されているか、流れを目視確認。④輸液ルートの接続部に緩みや漏れがないか、穿刺部に腫れや痛みがないかを一緒に確認。⑤確認後、「指示通り、総輸液量500mL、流量40mL/h、閉塞なし、漏れなしで開始しました」と報告。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 最重要! 輸液ポンプの設定は、看護業務の中でも特に重大なインシデント(過剰注入・注入不足・空気塞栓)を起こしやすい業務です。必ず2名でダブルチェックを行い、特に流量設定の桁間違い(例:40mL/hを400mL/hと設定)に注意します。また、ポンプのアラーム機能(閉塞・空気混入・電池残量低下)を理解し、アラームが鳴った際の対応手順(SBARで報告)を事前に確認しておくことが安全な看護提供に不可欠です。 看護プロトコル: 観察項目: 設定流量と実際の滴下状態の一致、穿刺部の状態(腫脹・疼痛・発赤・皮下漏れ)、輸液ルートの接続状態、アラームの有無。 報告基準 (SBAR): S (状況):「○○患者さんの輸液ポンプを開始しました」→ B (背景):「胃切除後、指示はソルデム3A 500mL 40mL/h」→ A (アセスメント):「設定を確認し、問題なく開始できています」→ R (提案):「定期的に観察を継続します」。 先輩看護師の一言: 「新人の頃は、ポンプの設定ってただ数字を打ち込むだけだと思いがち。でも、本当に大事なのは、『その設定で本当に大丈夫か?』『患者さんの状態に合っているか?』をアセスメントする力。設定後、患者さんの末梢の冷感や浮腫の有無をチェックする習慣をつけてください。『設定したら終わり』ではなく、『設定して観察が始まる』という意識が安全な看護の第一歩です!」

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