Open-ended question〈開かれた質問〉はどれか。 | MyMerci
必修問題
問題

Open-ended question〈開かれた質問〉はどれか。

解説
開かれた質問(オープンエンド・クエスチョン)は、「はい」「いいえ」だけで答えられず、患者が自由に思考して答える形式の質問です。

詳細解説

核心解説 この問題は、看護面接 (Nursing Interview) における コミュニケーション技法 (Communication Techniques)、特に「開かれた質問(Open-ended Question)」と「閉ざされた質問(Closed-ended Question)」の違いを問うています。開かれた質問は、患者が自由に自分の言葉で状況や感情を語ることができ、看護師が患者の主観的体験(気持ち、価値観、生活背景)を深く理解するために不可欠な技法です。一方、閉ざされた質問は「はい」「いいえ」、または単語で答えられるため、事実確認や緊急時の情報収集に適しています。

正解の根拠 (Answer Rationale)
選択肢4「自宅ではどのように過ごしていましたか」は、患者が「どのように」という自由な言葉で、自宅での生活状況、活動内容、困っていることなどを具体的に語ることができるため、最重要!開かれた質問の典型例です。これにより、患者の生活の質(QOL)やセルフケア能力、社会的背景をアセスメントできます。

誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①「頭は痛みませんか」、②「昨夜は眠れましたか」、③「気分は悪くありませんか」は、いずれも「はい」「いいえ」、または「痛い」「眠れた」「悪い」といった短い言葉で回答が完結する閉ざされた質問です。これらは症状の有無や状態の確認には有効ですが、患者の自由な語りを引き出すことはできません。

関連概念の整理 (Related Concepts)
看護面接では、開かれた質問と閉ざされた質問を状況に応じて使い分けることが重要です。例えば、初期の情報収集では開かれた質問で患者の全体像を把握し、その後、不明点を明確にするために閉ざされた質問で詳細を確認します。また、「言い換え (Paraphrasing)」「要約 (Summarizing)」「沈黙 (Silence)」「傾聴 (Active Listening)」などの技法も併せて理解しておくと、看護過程のアセスメント段階での情報収集がより効果的になります。

概念整理: 開かれた質問は、患者の自由な回答を促し、主観的データ(患者の気持ち、体験、価値観)を収集する。閉ざされた質問は、客観的データ(事実、症状の有無、数値)の確認に用いる。
一目で比較!:
質問の種類特徴回答形式使用場面
開かれた質問自由記述、詳細な情報収集文章・自由な語り初期面接、心理社会的アセスメント、患者の思いを聞く時
閉ざされた質問特定の情報確認、効率的はい/いいえ、単語バイタルサイン確認、アレルギーの有無、緊急時のトリアージ

看護過程ポイント: アセスメント段階で、開かれた質問を用いて患者の生活背景や病気に対する思いを引き出すことで、個別性の高い看護診断と計画立案につなげる。
暗記のコツ: 開かれた質問のキーワードは「どのように(How)」「どんなふうに」「何を考えているか」。閉ざされた質問は「~ですか」「~ますか」「~か」で始まる。「オープン=心を開いて自由に話す」とイメージすると覚えやすい。
国試頻出ポイント: コミュニケーション技法の問題では、具体的な質問文が「開かれた質問」か「閉ざされた質問」かを見極める問題が頻出。また、状況設定問題で「患者の不安を引き出すための最も適切な質問」として出題されることもある。
出題パターン注意!: 「患者が『家に帰りたくない』と訴えている。その理由を聞くための最も適切な質問はどれか」といった形で、閉ざされた質問(「家が嫌なのですか」)と開かれた質問(「どのような気持ちですか」)を比較させる問題に注意。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 最重要! 臨床現場では、忙しい外来や病棟でつい閉ざされた質問だけで情報収集を済ませてしまいがちです。しかし、患者の真のニーズを理解するためには、意識的に開かれた質問を取り入れることが不可欠です。

臨床シナリオ (Clinical Scenario)
新人看護師が、術後3日目の患者に「傷の痛みはありませんか?」と閉ざされた質問をしました。患者は「いいえ」と答えましたが、その後、先輩看護師が「昨夜はどのように過ごしていましたか?」と開かれた質問をしたところ、「少し傷が痛んで寝付けなかったけど、我慢していました」と本音が聞き出せました。このように、閉ざされた質問では得られなかった重要な情報(疼痛コントロールの不足)が、開かれた質問によって明らかになりました。

看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. 観察: 患者の表情、姿勢、視線、沈黙の長さなど非言語的コミュニケーションにも注目する。
2. アセスメント: 閉ざされた質問で得られた「痛みなし」という情報と、非言語的サイン(顔をしかめる、体を動かさない)に矛盾がないか判断する。
3. 介入: 矛盾を感じたら、「~のように見えますが、何か気になることはありますか?」と開かれた質問で掘り下げる。
4. 評価: 患者が安心して話せる環境(プライバシーの確保、傾聴的態度)が整っているか確認する。

看護プロトコル: 観察項目:患者の言語的・非言語的反応。報告基準(SBAR):Situation(開かれた質問で得た患者の訴え)、Background(閉ざされた質問では得られなかった背景)、Assessment(看護師の解釈)、Recommendation(提案する対応)。記録のポイント:患者の語った内容をそのまま引用符で記録する(「痛くて眠れなかった」など)。
先輩看護師の一言: 「忙しい時ほど、つい『痛いですか?』『眠れましたか?』と確認だけで終わらせてしまいがち。でも、本当に大事なのは『どんな気持ちで夜を過ごしたのか』です。開かれた質問一つで、患者さんの抱える問題の本質が見えてくるんですよ。国試でも『最も適切な質問』を選ぶ問題が出たら、まずは『患者さんが自由に話せる質問かな?』と考えるクセをつけてください!」

重要概念

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