核心解説
この問題は、
後期高齢者医療制度 (Medical Care System for the Elderly in the Latter Stage of Life) の被保険者となる年齢要件を問うています。日本の医療保険制度を理解する上で基本となる知識です。
正解の根拠 (Answer Rationale)
後期高齢者医療制度は、
医療保険制度 (Medical Insurance System) の一環であり、75歳以上の高齢者を対象に、都道府県単位の
後期高齢者医療広域連合 (Wide Area Association for the Elderly in the Latter Stage of Life) が運営しています。
正解は
最重要! 75歳 です。具体的には、区域内に住所を有する
75歳以上 の全ての人が被保険者となります。また、
65歳以上75歳未満 であっても、政令で定める程度の障害の状態にあると広域連合の認定を受けた方も被保険者に含まれます。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
① 70歳:後期高齢者医療制度の年齢ではありません。
混同注意! 65歳から74歳までは、原則として
国民健康保険 (National Health Insurance) や
被用者保険 (Employees' Health Insurance) などの
前期高齢者 (Early-stage Elderly) としての医療保険に加入します。
③ 80歳:年齢要件は75歳であり、80歳ではありません。
④ 85歳:同様に、年齢要件は75歳です。
関連概念の整理 (Related Concepts)
後期高齢者医療制度は、
高齢者の医療の確保に関する法律 (Act on Securing Medical Care for the Elderly) に基づいて運営されています。この制度では、現役世代との公平性の観点から、
窓口負担割合 が所得に応じて
1割 または
2割・3割 と設定されている点も、併せて覚えておきましょう。
概念整理
後期高齢者医療制度の被保険者資格は、年齢と障害認定の2つの要件で決まります。
| 区分 | 要件 |
|---|
| 原則 | 区域内に住所を有する 75歳以上 の者 |
| 特例 | 65歳以上75歳未満 で、広域連合の認定を受けた一定の障害のある者 |
一目で比較!
| 医療制度 | 対象年齢 | 運営主体 |
|---|
| 前期高齢者 | 65歳~74歳 | 各医療保険者(国保、健保組合など) |
| 後期高齢者医療制度 | 75歳以上 | 都道府県単位の後期高齢者医療広域連合 |
国試頻出ポイント
後期高齢者医療制度の被保険者となる年齢(75歳)は、看護師国家試験でほぼ毎年出題される基本知識です。また、「65歳以上75歳未満で障害認定を受けた者も含まれる」という例外規定も頻出ですので、セットで覚えましょう。
出題パターン注意!
単純な穴埋め問題だけでなく、「75歳の患者さんの医療証を確認したところ、負担割合が2割だった。この根拠となる制度は何か」といった、制度を応用した状況設定問題として出題されることもあります。制度の名称と対象年齢、負担割合を関連付けて学習しましょう。