核心解説
この問題は、日本の人口動態統計における死亡数の推移と概数を問うています。看護師国家試験では、社会保障制度や健康支援の基礎知識として、出生数、死亡数、死因順位などの大まかな数値を把握しておくことが重要です。
最重要! 日本の年間死亡数は、近年増加傾向にあり、令和元年(2019年)には約
138万人に達しました。これは、高齢化の進行に伴う自然な増加であり、
死亡率(人口千人あたり)も上昇しています。
正解の根拠 (Answer Rationale)
令和元年(2019年)の日本の死亡数は
138万1,093人であり、選択肢の中では「138万人」が最も近い値です。これは、戦後一貫して増加傾向にあった死亡数が、近年では年間130万人台で推移していることを反映しています。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
- ①番(98万人):これは
混同注意! 年間出生数に近い値です。令和元年の出生数は約86万人で、死亡数より少ない「自然減少(人口減少)」の状態です。
- ②番(118万人):過去(2000年代初頭)の死亡数に近い数値ですが、令和元年はこれを上回っています。
- ④番(158万人):これは現在の死亡数を大きく上回る数値であり、誤りです。将来的な推計値として、2040年頃に160万人を超えると予測されていますが、令和元年の実績ではありません。
関連概念の整理 (Related Concepts)
死亡数は、人口動態統計の基本指標の一つです。合わせて
合計特殊出生率 (Total Fertility Rate)や
平均寿命 (Life Expectancy)、
死因順位(1位 悪性新生物、2位 心疾患、3位 老衰)も頻出事項です。また、出生数と死亡数の差が
自然増減であり、日本では2007年以降、死亡数が出生数を上回る「自然減」の状態が続いています。
概念整理
| 年次 | 死亡数(概数) | 主な傾向 |
|---|
| 平成22年(2010年) | 約120万人 | 120万人台で推移 |
| 平成27年(2015年) | 約129万人 | 高齢化で増加傾向 |
| 令和元年(2019年) | 約138万人 | 130万人台後半 |
| 令和4年(2022年) | 約156万人 | COVID-19流行の影響もあり急増 |
一目で比較!
出生数 vs 死亡数:令和元年 出生数 約86万人 / 死亡数 約138万人 → 自然減 約52万人。この差が人口減少の主要因です。
暗記のコツ
「
イチサンハチ(138)」と語呂合わせで覚えましょう。令和元年の死亡数は「138万人」。併せて出生数は「86万人」と覚えてください。
国試頻出ポイント
単純な数値の暗記だけでなく、「高齢化の進行に伴い死亡数が増加している」「出生数より死亡数が多い(人口減少社会)」「死因順位の変遷」といった、社会保障制度や地域包括ケアシステムの背景を理解するための基礎知識として出題されます。状況設定問題では、「この地域の高齢化率は?」「必要な介護施設数は?」といった発展的な設問に繋がります。