核心解説
この問題は、日本の労働力人口(Labor Force Population)に関する統計知識を問うています。看護師国家試験では、医療経済や社会保障制度の基礎知識として、日本の人口動態や労働力の状況を理解することが求められます。令和元年(2019年)の労働力人口は約6,886万人であり、選択肢の中で最も近いのは6,800万人です。この数値は、総務省統計局の労働力調査(Labour Force Survey)に基づく平均値で、就業者と完全失業者を合計したものです。看護師として、地域包括ケアシステムや医療提供体制を考える際、労働力人口の動向は、介護人材不足や医療費適正化の議論にも直結する重要な指標です。
正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は③番の
6,800万人です。令和元年(2019年)の労働力人口は、総務省統計局の労働力調査(年間平均)で
約6,886万人と報告されています。これは、15歳以上の人口(生産年齢人口に近い概念)のうち、働く意思と能力がある人の総数です。選択肢の中で最も近似する値である6,800万人が正解となります。看護師国家試験では、このような社会経済指標を正確に把握しておくことで、医療政策や介護保険制度の理解が深まります。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! ①番の4,800万人は、日本の労働力人口としては過小評価です。これは、例えば
高齢者人口(65歳以上)の約3,600万人(令和元年時点)と混同しやすい数値ですが、労働力人口はこれよりはるかに大きいです。②番の5,800万人は、完全失業者数や非労働力人口を誤って引いた場合にイメージしやすい数値ですが、実際の労働力人口はこれを上回ります。④番の7,800万人は過大評価であり、日本の総人口(約1億2,600万人)から見ても、15歳未満人口などを考慮すると非現実的です。令和元年の労働力人口は、就業者(約6,700万人)と完全失業者(約180万人)の合計である点を押さえましょう。
関連概念の整理 (Related Concepts)
労働力人口に関連する重要概念として、
完全失業率(Unemployment Rate)や
非労働力人口(Not in Labour Force)があります。完全失業率は、労働力人口に占める完全失業者の割合で、令和元年は約2.4%でした。非労働力人口には、主婦・主夫、学生、高齢で働いていない人などが含まれます。看護師国家試験では、労働力人口の推移と
医療・介護人材不足の関連が出題されることがあります。例えば、生産年齢人口(15~64歳)の減少が、看護師や介護職員の確保にどのような影響を与えるか、という文脈で問われる可能性があります。
概念整理: 労働力人口(Labour Force) = 就業者(Employed) + 完全失業者(Unemployed)。令和元年(2019年)平均は約6,886万人。日本の総人口約1億2,600万人の約55%に相当。高齢化に伴い、労働力人口は減少傾向にあるが、女性や高齢者の就業率上昇により、近年は横ばい〜微増の状況。
一目で比較!:
| 指標 | 令和元年(2019年) | 備考 |
|---|
| 総人口 | 約1億2,617万人 | 減少傾向 |
| 労働力人口 | 約6,886万人 | 就業者 + 完全失業者 |
| 完全失業率 | 約2.4% | 低水準 |
| 非労働力人口 | 約4,400万人 | 主婦、学生、高齢者等 |
暗記のコツ: 「労働力人口は『働ける人』の総数。覚え方:令和元年は『6(ろく)8(や)8(や)6(ろく)万人』→『ろくややろく』と語呂合わせで覚えましょう。完全失業率は約2.4%で『2(に)4(し)』→『にし(西)』と連想。」
国試頻出ポイント: 労働力人口の数値自体を単独で問う問題は稀ですが、
社会保障制度や
医療経済の文脈で、人口動態統計や労働力調査の結果と組み合わせて出題される可能性があります。特に、介護保険制度の改正や看護師の需給予測に関する問題では、労働力人口の推移を背景知識として持っておくと有利です。
出題パターン注意!: 単純な数値暗記問題から、事例問題へ発展する可能性があります。例えば、「A県の労働力人口が減少している地域で、地域包括ケアシステムを推進するために看護師が果たす役割として適切なのはどれか」といった形で、統計知識を応用した思考問題が出題されることがあります。