核心解説
この問題は、看護師の就業状況に関する統計的事実を問う基本的な問題です。日本の看護師の就業場所は、病院が圧倒的に多く、全体の約7割を占めています。これは、急性期医療から慢性期医療、在宅医療への移行が進んでいるものの、依然として多くの看護師が病院で勤務している現状を反映しています。
1.
核心概念の分析 (Key Concept): この問題は、日本の看護師の就業場所の分布を理解しているかを問うものです。厚生労働省の統計データに基づく知識が求められます。看護師の就業場所は、大きく分けて
病院 (Hospital)、
診療所 (Clinic)、
介護施設 (Long-term Care Facility)、
保健所 (Public Health Center)、
訪問看護ステーション (Home-visit Nursing Station) などがあります。
2.
正解の根拠 (Answer Rationale):
最重要! 厚生労働省「令和4年衛生行政報告例(就業医療関係者)」の統計では、就業看護師数(約123万人)のうち、病院に就業する看護師は約87万人と全体の約70%を占め、最も多い就業場所となっています。したがって、①番の「病院」が正解です。
3.
誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意! ②番の「診療所」は病院に次いで多い就業場所ですが、全体の約10%程度であり、最も多いわけではありません。
③番の「介護老人保健施設」は高齢化に伴い増加傾向にありますが、就業者数は病院には及びません。
④番の「保健所」は公衆衛生の拠点ですが、就業看護師数は全体のごく一部です。
⑤番の「訪問看護ステーション」は在宅医療の推進により重要度が増していますが、就業者数は病院に比べると少ないです。
4.
関連概念の整理 (Related Concepts): 看護師の就業場所の分布は、医療提供体制の変化を反映します。近年、
地域包括ケアシステム (Community-based Integrated Care System) の推進に伴い、在宅医療や介護施設での需要が高まっています。しかし、統計上、病院での就業が依然として多数を占めることを押さえておきましょう。
概念整理: 看護師の就業場所とその割合を把握することが重要です。病院が約70%、診療所が約10%、介護施設や訪問看護ステーションがそれぞれ数%程度と、病院中心の就業構造を理解しましょう。
一目で比較!:
| 就業場所 | 割合(約) | 特徴 |
| 病院 | 70% | 急性期から慢性期まで幅広い医療を提供 |
| 診療所 | 10% | 外来診療が中心、在宅医療にも関与 |
| 介護施設 | 5%程度 | 高齢者の生活支援と医療ケア |
| 保健所 | 1%未満 | 公衆衛生、感染症対策、健康相談 |
| 訪問看護ステーション | 3%程度 | 在宅療養者の支援、医療的ケアの提供 |
看護過程ポイント: この問題は直接的な看護過程には関わりませんが、就業場所の特性を理解することは、各場面での看護の役割を明確にする上で重要です。例えば、病院では急性期看護、訪問看護では在宅療養支援など、それぞれの場に応じたアセスメントと介入が必要です。
暗記のコツ: 「病院が7割」と覚えましょう。残りの3割が診療所、介護施設、訪問看護などに分散しているイメージです。
国試頻出ポイント: この問題は、看護師の就業状況に関する統計問題として、頻出とは言えませんが、基本的な知識として押さえておくべき内容です。他の医療職種(保健師、助産師)の就業場所と比較して出題されることもあります。
出題パターン注意!: 単純な割合問題として出題されることが多いですが、近年は「地域包括ケアシステムの中で、看護師の役割が求められる場はどこか」といった、より応用的な問題に発展する可能性もあります。