災害時における「DMAT(災害派遣医療チーム)」の活動内容として正しいものはどれか。 | MyMerci
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問題

災害時における「DMAT(災害派遣医療チーム)」の活動内容として正しいものはどれか。

解説
DMATは、大規模災害発生直後の超急性期(48時間以内)に被災地に派遣され、現場での医療トリアージや応急処置、病院支援など急性期医療を提供することを主な任務とする。長期的な慢性疾患管理、避難所での健康相談、復興計画、長期的な心のケアは、DPATや他の支援チームの役割である。

詳細解説

核心解説 この問題は、DMAT(災害派遣医療チーム / Disaster Medical Assistance Team)の活動内容と、他の災害支援チームとの役割分担を問うています。災害医療においては、「急性期」と「長期的支援」で派遣されるチームが異なることを理解することが鍵です。DMATは、大規模災害発生直後の超急性期(48時間以内)に被災地へ派遣され、現場での医療トリアージ(Triage)、応急処置、病院支援など、急性期医療を提供することを主な任務としています。 正解の根拠(Answer Rationale)
最重要! DMATの最大の特徴は、「発災後早期(超急性期)に被災地へ派遣され、急性期医療を提供する」ことです。彼らは、広域医療搬送災害拠点病院の機能維持支援も行い、迅速な医療対応で救命率の向上に貢献します。 誤答の分析(Distractor Analysis)
混同注意! ②番の長期的な慢性疾患管理、③番の避難所での健康相談、⑤番の長期的な心のケアは、主にDPAT(災害派遣精神医療チーム / Disaster Psychiatric Assistance Team)日本赤十字社、自治体保健師等が担う役割です。④番の被災地の復興計画立案は、行政(自治体)や地域包括ケアシステムに関わる専門家の役割であり、DMATの任務ではありません。 関連概念の整理(Related Concepts)
災害支援チームの役割を整理しておきましょう。 - DMAT: 超急性期(発災後48時間以内)の医療提供 - DPAT: 中長期の精神科医療・心理支援 - 日本赤十字社救護班: 急性期~亜急性期の医療救護活動 - JMAT(日本医師会災害医療チーム): 急性期以降の慢性期医療や避難所医療
概念整理: 災害医療は時間経過とともに必要な支援が変化します。DMATは「超急性期の医療」、DPATは「中長期の心のケア」と役割を明確に区分して覚えましょう。
一目で比較!:
チーム名主な活動時期主な役割
DMAT超急性期(48時間以内)医療トリアージ・応急処置・病院支援
DPAT急性期~慢性期精神科医療・心のケア・被災者支援
JMAT急性期以降避難所医療・慢性疾患管理

看護過程ポイント: 災害看護におけるアセスメントでは、被災者の健康状態だけでなく、災害のフェーズ(超急性期・急性期・慢性期)を考慮した優先順位の判断が重要です。
暗記のコツ: 「DMATは D(早い:超急性期)の MAT(医療チーム)」と覚えましょう。頭文字の「D(超急性期)」を意識すると、他のチームと混同しにくくなります。
国試頻出ポイント: 災害支援チームの役割比較(DMAT・DPAT・JMAT・赤十字)は、選択問題や組み合わせ問題で頻出です。「急性期医療」というキーワードを見たら、迷わずDMATを選べるようにしておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ(Clinical Scenario)
大規模地震が発生し、あなたは看護師としてDMAT隊員として被災地に派遣されました。発災後2時間、被災地の災害拠点病院に到着し、多数の傷病者が運び込まれています。あなたは、医療トリアージ(Triage)の実施と、重症患者の応急処置を担当することになりました。 看護介入と判断戦略(Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. トリアージの実施: START方式(Simple Triage and Rapid Treatment)を用いて、傷病者の状態を「赤(最優先治療)」「黄(待機可能)」「緑(軽症)」「黒(死亡/救命困難)」に分類します。看護師は、呼吸(Respiratory)、循環(Perfusion)、意識(Mental Status)の3項目を迅速に評価します。 2. 応急処置: 赤タグが付けられた患者に対して、気道確保、出血コントロール、ショック対策(輸液ルート確保)などの救命処置(Life-saving Procedure)を、限られたリソースの中で優先的に行います。 3. 病院支援: DMATは、被災した病院の機能を支援する役割も担います。例えば、電気・水道が途絶えた状況下での医療機器の代替運用や、スタッフの疲弊を防ぐためのローテーション計画を立てます。 患者安全・注意事項(Patient Safety & Precautions)
- 二次災害の防止: 余震や火災の危険があるため、自身と患者の安全確保を最優先に行動します。 - 感染対策: 衛生環境が悪い被災地では、標準予防策(Standard Precautions)を徹底し、特に創傷感染やノロウイルスなどの集団発生に注意します。 - 最重要! DMATは、原則として発災後48時間以内の活動であり、長期滞在は想定されていません。後方支援チームへの引き継ぎをスムーズに行うことが重要です。
看護プロトコル: 災害時には、SBAR(状況・背景・アセスメント・提案)を用いた簡潔な報告が求められます。「この患者は、呼吸数30回/分以上で、橈骨動脈触知不可(ショック状態)。至急、医師の処置が必要です(Situation → Assessment)」
先輩看護師の一言: 「災害現場は、普段の病院業務とは全く違います。何よりも『目の前の患者さんを、限られた時間と資源でどう救命するか』というトリアージの考え方が命を救います。国試では、DMATの活動時期と、トリアージの色分けの意味(赤・黄・緑・黒)を必ず押さえてくださいね!」

重要概念

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