腺組織の分類において、内分泌腺と外分泌腺の違いとして正しいものはどれか。 | MyMerci
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細胞・組織
問題

腺組織の分類において、内分泌腺と外分泌腺の違いとして正しいものはどれか。

解説
内分泌腺は導管を持たず、分泌したホルモンを直接血液中に放出する(内分泌)。外分泌腺は導管を持ち、その導管を通じて消化酵素や汗などを体外または体腔内に分泌する(外分泌)。どちらも上皮組織由来である。
同じテーマの次の問題上皮組織の分類において、単層扁平上皮が主に存在する部位はどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、腺組織の分類 (Classification of Glandular Tissue)における最重要の基本概念である内分泌腺 (Endocrine Gland)外分泌腺 (Exocrine Gland)の定義と構造上の違いを問うています。腺組織は、分泌機能を持つ上皮組織の一種であり、その分泌物の運搬方法によって二つに大別されます。この違いを理解することは、ホルモンや消化液の分泌機序を学ぶ基礎となります。 正解の根拠 (Answer Rationale) 最重要! 選択肢①が正解です。内分泌腺は、導管 (Duct) を持たないことが最大の特徴で、分泌したホルモン (Hormone)を直接血液中 (Bloodstream)に放出します。一方、外分泌腺は導管 (Duct) を持つため、分泌物(消化酵素、汗、涙、唾液など)をこの導管を通じて体外または体腔内へ分泌します。この導管の有無が両者を分ける核心的な解剖学的・生理学的差異です。 誤答の分析 (Distractor Analysis) 混同注意! - ②番の「内分泌腺は単細胞腺、外分泌腺は多細胞腺」は誤りです。腺の細胞数(単細胞か多細胞か)は、内分泌・外分泌の分類とは無関係です。例えば、外分泌腺である汗腺は多細胞腺であり、内分泌腺である膵臓のランゲルハンス島も多細胞腺です。 - ③番は記述が逆です。正しくは、内分泌腺は導管を持たず、外分泌腺が導管を持ちます。 - ④番は誤りです。内分泌腺も外分泌腺も、どちらも上皮組織 (Epithelial Tissue)由来の器官です。 - ⑤番も記述が逆です。ホルモンを分泌するのは内分泌腺、消化酵素などを分泌するのは外分泌腺です。膵臓のように内分泌機能と外分泌機能の両方を持つ臓器もありますが、それぞれの機能は明確に区別されます。 関連概念の整理 (Related Concepts) - 混同注意! 混合腺 (Mixed Gland): 一つの臓器内に内分泌機能と外分泌機能の両方を持つものを指します。代表例は膵臓 (Pancreas)で、外分泌部(消化酵素を含む膵液を分泌)と内分泌部(ランゲルハンス島:インスリンやグルカゴンを分泌)から成ります。精巣や卵巣もこれに該当します。 - 傍分泌 (Paracrine)自分泌 (Autocrine): 内分泌とは異なり、ホルモンが血液を介さずに近隣の細胞や自分自身に作用する分泌様式です。これらの概念も併せて理解しておきましょう。
概念整理
項目内分泌腺 (Endocrine Gland)外分泌腺 (Exocrine Gland)
導管の有無なし (Ductless)あり (Has Duct)
分泌物ホルモン (Hormone)消化酵素、汗、涙、唾液、粘液など
分泌経路血液中へ直接放出導管を通じて体外または体腔内へ
作用様式標的器官に遠隔作用分泌された局所で作用
代表例下垂体、甲状腺、副腎汗腺、唾液腺、涙腺

一目で比較! - ホルモン vs 消化酵素: ホルモンは血液で運ばれ微量で強力な作用を持つ情報伝達物質、消化酵素は化学反応を触媒するタンパク質です。 - 導管の有無: この一点が最も明確な分類基準です。「内分泌腺は導管がなくてホルモンを血中へ」と覚えましょう。
看護過程ポイント この解剖学の知識は、アセスメント (Assessment)段階で重要です。例えば、患者のホルモン分泌異常を疑う場合、内分泌腺の機能を評価する必要があります。また、膵臓癌 (Pancreatic Cancer)では、外分泌機能(消化酵素)の低下による脂肪便や体重減少、内分泌機能(インスリン)の低下による耐糖能異常など、両方の側面からアセスメントを行う必要があります。
暗記のコツ 「内」には「管(くだ)」が「内」側にない、「外」には「管」が「外」側にある、とイメージすると覚えやすいです。「内分泌=ホルモンを直接血中へ」とセットで暗記しましょう。
国試頻出ポイント この問題は、人体の構造と機能 (Structure and Function of the Human Body)の基礎的な頻出問題です。単純な知識問題としてだけでなく、ホルモンの分泌異常や消化器系の疾患(膵臓癌など)の病態理解の前提知識として問われることが多いです。
出題パターン注意! 「内分泌腺と外分泌腺の両方の機能を持つ臓器はどれか」といった応用問題や、「膵臓のランゲルハンス島から分泌されるホルモンはどれか」といった特定の腺に関する問題に発展することがあります。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド この知識は、実際の患者ケアにおいても非常に重要です。 臨床シナリオ (Clinical Scenario) 40代女性が、倦怠感と体重増加を主訴に来院しました。医師は甲状腺機能低下症 (Hypothyroidism)を疑い、血液検査で甲状腺刺激ホルモン (TSH)遊離サイロキシン (Free T4)を測定しました。これは内分泌腺である甲状腺 (Thyroid Gland)の機能を評価する典型的なプロセスです。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment) 1. 観察 (Observation): 患者のバイタルサイン(特に徐脈、低血圧の有無)、皮膚の状態(乾燥、浮腫)、体温、体重、倦怠感の程度を観察します。 2. アセスメント (Assessment): 検査結果から、TSH高値かつFree T4低値であれば、甲状腺自体に問題がある一次性甲状腺機能低下症と判断します。この病態は、内分泌腺の機能不全によりホルモン分泌が低下している状態です。 3. 報告・介入 (Report & Intervention): 医師に検査結果と患者の症状を報告します。治療としてレボチロキシンナトリウム (Levothyroxine)(甲状腺ホルモン補充薬)の内服が開始されます。看護師は服薬指導(朝食前の空腹時服用、忘服時の対応など)と、副作用(頻脈、動悸、不眠など)の観察が重要です。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions) - 甲状腺機能低下症の患者に鎮静薬を投与する際は、呼吸抑制を起こしやすいため注意が必要です。 - 高齢者の場合は、甲状腺ホルモン補充薬の開始用量を少量からとし、心負荷をかけないように注意します(狭心症や心筋梗塞のリスク)。
看護プロトコル - 観察項目: バイタルサイン(脈拍、血圧、体温)、体重、意識レベル、皮膚粘膜の状態、排便状況(便秘の有無)。 - 報告基準 (SBAR): 状況 (Situation)「甲状腺機能低下症でホルモン補充を開始した〇〇さんですが」、背景 (Background)「今朝の脈拍が50回/分と徐脈です」、アセスメント (Assessment)「薬剤の効果か、あるいは副反応か判断に迷っています」、提案 (Recommendation)「医師の確認をお願いします」。
先輩看護師の一言 「解剖生理の知識は、患者さんの症状や検査値を理解するための土台です。『なぜこの患者さんにこの薬が効くのか、この症状が出るのか』を、内分泌腺の仕組みから考えられるようになると、看護がグッと面白くなりますよ!国試でも、ただ暗記するのではなく、『ホルモンは内分泌腺から直接血液中に分泌される』というこの基本を、しっかりイメージしながら覚えてくださいね。」

重要概念

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