結合組織の構成成分として誤っているものはどれか。 | MyMerci
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細胞・組織
問題

結合組織の構成成分として誤っているものはどれか。

解説
結合組織は、細胞(線維芽細胞、脂肪細胞、マクロファージなど)と線維成分(膠原線維、弾性線維、細網線維)、および基質から構成される。筋原線維は筋組織(骨格筋、心筋、平滑筋)の構成成分であり、結合組織には含まれない。
同じテーマの次の問題上皮組織の分類において、単層扁平上皮が主に存在する部位はどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、結合組織 (Connective Tissue) の構成成分を正確に理解しているかを問うものです。結合組織は、全身の組織や臓器を支持・連結する役割を担い、細胞成分、線維成分、基質の3大要素から成り立っています。一方、筋原線維 (Myofibril) は筋組織に特有の収縮性構造であり、結合組織の構成要素ではありません。この問題では、組織分類の基本を押さえることが重要です。 正解の根拠 (Answer Rationale) 最重要! 結合組織は以下の3つの主要成分で構成されます。 1. 細胞成分: 線維芽細胞 (Fibroblast)、脂肪細胞 (Adipocyte)、マクロファージ (Macrophage)、形質細胞 (Plasma cell)、肥満細胞 (Mast cell) など。 2. 線維成分: 膠原線維 (Collagen Fiber)弾性線維 (Elastic Fiber)、細網線維 (Reticular Fiber)。 3. 基質 (Ground Substance / Extracellular Matrix, ECM): 細胞や線維の間を満たす無構造な物質で、プロテオグリカン (Proteoglycan) や接着性糖タンパク質 (Adhesive Glycoprotein) などからなります。 選択肢④の筋原線維 (Myofibril) は、筋細胞 (筋線維) の内部に存在する収縮装置であり、筋組織 (Muscle Tissue) の構成要素です。結合組織には含まれないため、これが誤りとなります。 誤答の分析 (Distractor Analysis) 混同注意! ①番の膠原線維 (Collagen Fiber) は結合組織の主要な線維成分であり、組織に強靭性を与えます。正しい構成成分です。 ②番の弾性線維 (Elastic Fiber) も結合組織の線維成分の一つで、組織に弾力性(伸縮性)を与えます。正しい構成成分です。 ③番の基質 (Ground Substance) は結合組織の重要な非細胞成分で、細胞外マトリックス (ECM) の主成分です。正しい構成成分です。 ⑤番の線維芽細胞 (Fibroblast) は結合組織の主要な細胞成分であり、膠原線維や弾性線維、基質を産生・維持する働きを持ちます。正しい構成成分です。 関連概念の整理 (Related Concepts) この問題を通じて、人体を構成する4つの基本組織 (Four Basic Tissues) を復習しましょう。
組織の種類主な構成要素主な機能
上皮組織 (Epithelial Tissue)細胞が密に配列、細胞間質が少ない、基底膜被覆、分泌、吸収、排出
結合組織 (Connective Tissue)細胞 (線維芽細胞など)、線維 (膠原線維など)、基質支持、連結、防御、栄養補給
筋組織 (Muscle Tissue)筋原線維 (アクチン、ミオシン) を含む筋細胞収縮による運動の生成
神経組織 (Nervous Tissue)神経細胞 (ニューロン)、グリア細胞情報の受容、伝達、統合
特に、結合組織と筋組織の構成成分の違いを明確に区別できるようにしておきましょう。筋原線維は筋組織の収縮装置、膠原線維は結合組織の支持線維というイメージを持つと覚えやすいです。 概念整理: 結合組織細胞(線維芽細胞など) + 線維(膠原線維、弾性線維、細網線維) + 基質 の3要素から構成される。筋原線維はこれらに該当せず、筋組織の構成要素である。 一目で比較!
組織構成要素(代表例)
結合組織線維芽細胞、膠原線維、弾性線維、基質
筋組織筋原線維 (アクチン、ミオシン)、筋細胞膜 (筋鞘)、筋形質
看護過程ポイント: 結合組織の理解は、創傷治癒 (Wound Healing) の過程を理解する基盤となる。創傷治癒では、線維芽細胞が遊走・増殖し、膠原線維を産生して組織を修復する。術後患者の創部観察や、褥瘡 (Pressure Ulcer) のアセスメントにおいて、結合組織の役割を想起することは重要である。 暗記のコツ: 「結合組織=糸(線維)+のり(基質)+工場(線維芽細胞)」とイメージする。糸(膠原線維、弾性線維)が組織を支え、のり(基質)が細胞同士を接着し、工場(線維芽細胞)がこれらを作り出す。筋原線維は筋肉の中の「モーター」であり、別物と覚えよう。 国試頻出ポイント: 「結合組織に含まれるもの/含まれないもの」の識別問題は、解剖学・生理学の基本問題として頻出。また、結合組織の種類(疎性結合組織、密性結合組織、脂肪組織、軟骨、骨、血液など)の分類も併せて学習しておくと良い。 出題パターン注意!: 単純な構成成分の暗記に留まらず、「結合組織の疾患(例:膠原病 (Collagen Disease)、マルファン症候群 (Marfan Syndrome))で障害される成分は何か?」という病態と関連づけた問題に発展する可能性がある。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 外科病棟で術後3日目の患者さん(60代女性、大腸癌術後)の創部観察を行います。創部は清潔で、発赤や排膿はなく、創縁の接着も良好です。しかし、患者さんから「傷口が急に広がった気がする」と訴えがありました。あなたは創部を確認し、問題がないことを説明したい。その際、創傷治癒の過程と結合組織の役割をどのように説明しますか? 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): まず、創部を実際に観察し、発赤・腫脹・熱感・疼痛・排膿(炎症の5徴候)の有無を確認します。問題がなければ、患者さんに「創傷治癒は、まず線維芽細胞が膠原線維を作って組織をくっつける過程です。今はまだ新しい組織ができ始めたばかりで、強度が十分ではありません。時間とともに強くなっていきます。」と説明します。最重要! 創傷治癒には、結合組織の主要成分である線維芽細胞による膠原線維の産生と、基質(細胞外マトリックス)のリモデリングが不可欠です。患者さんには、急な動作や過度な腹圧が創部離開のリスクを高めることを伝え、安静の重要性を再度指導します。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 創部離開 (Wound Dehiscence) や感染のサインを見逃さない観察が重要です。特に、糖尿病 (Diabetes Mellitus) の患者さんや、ステロイド長期服用中の患者さんは、線維芽細胞の機能低下や膠原線維合成の抑制により創傷治癒が遅延しやすいため、注意深い観察が必要です。創部から漿液性血性の滲出液が急に増加した、または腸管の一部が見える(腸管露出)などの所見は、緊急対応が必要なサインです。 看護プロトコル: 創部観察項目(発赤・腫脹・熱感・疼痛・排膿の有無、創縁の離開、滲出液の性状・量)、患者への指導(創部保護、腹圧をかける動作の回避、栄養状態の改善(特にタンパク質・ビタミンC摂取))、記録(観察所見、指導内容、患者の反応)。 先輩看護師の一言: 「結合組織って聞くと堅苦しく感じるかもしれないけど、私たち看護師が毎日見ている創部の治り方、褥瘡の状態、あるいは患者さんの皮膚の張りや弾力は、まさにこの結合組織の働きの現れなんです。『なぜこの患者さんの創傷治癒が遅いのか?』『なぜこの患者さんは褥瘡ができやすいのか?』を考えるとき、結合組織の構成成分や栄養状態にまでアセスメントを広げられる看護師になりましょう!」

重要概念

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