核心解説
この問題は、
ヒトの染色体数 (Human Chromosome Number) に関する基本的な知識を問うています。看護師国家試験では、遺伝性疾患や細胞分裂(体細胞分裂・減数分裂)の理解の基礎となるため、確実に押さえておく必要があります。
核心概念の分析 (Key Concept)
ヒトの体細胞(皮膚細胞や心筋細胞など、生殖細胞以外のすべての細胞)は、
2n = 46本 の染色体を持ちます。これは、母親由来の
常染色体 (Autosome) 22対(44本)と、父親由来の常染色体22対(44本)、そして性別を決定する
性染色体 (Sex Chromosome) 1対(2本:女性はXX、男性はXY)の合計です。この状態を
二倍体 (Diploid) と呼びます。
正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は「② 46本」です。体細胞は常染色体44本 + 性染色体2本 = 46本の染色体を有します。これはヒトの細胞の基本構成であり、遺伝情報のすべてを保持しています。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
① 48本:類人猿(チンパンジーなど)の染色体数であり、ヒトとは異なります。
混同注意!
③ 44本:常染色体のみの本数です。性染色体を忘れている誤答です。
④ 22本:常染色体の
対の数(対数) です。本数ではありません。
⑤ 23本:
生殖細胞(卵子・精子) (Germ Cell / Gamete) の染色体数(半数体、n)です。減数分裂により染色体数が半減します。
混同注意! 体細胞と生殖細胞の違いは非常に重要です。
関連概念の整理 (Related Concepts)
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体細胞 (Somatic Cell): 2n = 46本(二倍体)
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生殖細胞 (Germ Cell): n = 23本(半数体)
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減数分裂 (Meiosis): 生殖細胞を作る際に染色体数が半分になる細胞分裂。染色体の組み換えが起こり、遺伝的多様性を生みます。
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染色体異常 (Chromosomal Abnormality): 数の異常(例:
ダウン症候群 (Down Syndrome) = 21番染色体のトリソミー = 47本)や構造の異常があります。
概念整理: ヒトの染色体数は体細胞46本(二倍体)、生殖細胞23本(半数体)。常染色体22対44本、性染色体1対2本の合計。
一目で比較!:
| 細胞の種類 | 染色体数 | 呼称 |
|---|
| 体細胞 | 46本 | 二倍体 (2n) |
| 卵子・精子 | 23本 | 半数体 (n) |
国試頻出ポイント: 「体細胞の染色体数は46本」という基本問題に加え、「ダウン症候群(21トリソミー)で染色体が1本多い(47本)」、「ターナー症候群(Xモノソミー)で性染色体が1本少ない(45本、XO)」といった染色体数の異常と疾患名の組み合わせが頻出です。
暗記のコツ: 「人間の体は46本の設計図(染色体)でできている」とイメージしましょう。23本の精子と23本の卵子が出会って46本の新しい命(受精卵)ができる、とストーリーで覚えると忘れにくいです。