核心解説
この問題は、日本の
がん対策推進基本計画における
がん検診受診率の目標値を問う、
健康支援と社会保障制度に関する基本知識の問題です。がん検診は、早期発見・早期治療による
死亡率減少を目的としており、その受診率向上は国を挙げての重要課題です。
最重要! 政府は、
がん対策推進基本計画(第3期・第4期)において、主要ながん検診(胃がん、肺がん、大腸がん、子宮頸がん、乳がん)の受診率目標を
50%以上と設定しました。
正解の根拠: 正解は「受診率50%以上」です。これは、国の計画として具体的な数値目標として掲げられたものです。受診率向上のための施策として、職場や市区町村での検診機会の提供、クーポン券の配布、
個別勧奨(受診勧奨)などが行われています。
誤答の分析:
- ①「受診率80%以上」:
混同注意! これは、
子宮頸がんワクチン(HPVワクチン)の接種率目標など、他の予防事業で用いられる高い目標値です。がん検診では現実的な目標として50%が設定されました。
- ③「受診率40%以上」: 多くのがん種で実際の受診率は40%前後に留まっており、現状値に近い数値ですが、目標としては50%が掲げられています。
- ④「受診率60%以上」: 一部の自治体や職域ではこれを上回る取り組みもありますが、国全体の目標として掲げられているのは50%です。
- ⑤「受診率30%以上」: これは目標としては低すぎます。現状の受診率が低いことを問題視し、その向上を目指して50%という目標が設定されました。
関連概念の整理: この問題に関連して、
がん対策基本法、
科学的根拠に基づく検診(有効性が確認された検診)、
精度管理の重要性も併せて理解しておきましょう。また、特定健康診査(メタボ健診)の目標値は別の数値ですので、
混同注意!
概念整理:
がん検診は、
二次予防の代表的な施策です。無症状の段階で疾患を発見し、治療を行うことで死亡率を減少させることを目的としています。国の目標である「受診率50%以上」は、あくまで努力目標であり、法的な強制力はありません。
一目で比較!:
| 予防の段階 | 施策例 | 目標数値(一例) |
|---|
| 一次予防 | 禁煙、運動、ワクチン接種 | HPVワクチン接種率(例:80%目標) |
| 二次予防 | がん検診、特定健診 | がん検診受診率(50%目標) |
看護過程ポイント: 看護師は、
個別の受診勧奨や、検診結果に基づく
保健指導、
要精検者へのフォローアップにおいて重要な役割を担います。
暗記のコツ: 「
がん検診
50%」 → 「
が(5)い(1)れい(0)」と語呂合わせで覚えましょう。
国試頻出ポイント: 「50%」という数値そのものを直接問う問題や、「がん対策推進基本計画の目標として正しいのはどれか」という形で、複数の目標値(例:喫煙率、HPVワクチン接種率)と混同して出題されることが頻出です。
出題パターン注意!: 「現状の受診率は約40%であり、目標に達していない。看護師として受診率向上のために最も効果的な介入はどれか」といった、具体的な看護介入を問う応用問題に発展することもあります。