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体液
問題

体液のうち、細胞外液に含まれないものはどれか。

解説
体液は細胞内液と細胞外液に大別される。細胞外液には血漿、組織間液、リンパ液、脳脊髄液などが含まれる。細胞内液は細胞外液には含まれない。
同じテーマの次の問題成人の体液量が体重に占める割合として最も適切なのはどれか。この問題が収録された問題集人体の構造と機能KRW 12,900 · 無料体験あり

詳細解説

核心解説 この問題は、体液 (Body Fluids) の基本的な区画(コンパートメント)を問う基礎的な問題です。
体液は大きく、細胞内液 (Intracellular Fluid, ICF) と 細胞外液 (Extracellular Fluid, ECF) に分類されます。
細胞外液はさらに、血管内を循環する 血漿 (Plasma)、細胞と細胞の間を満たす 組織間液 (Interstitial Fluid)、そして リンパ液 (Lymph) や 脳脊髄液 (Cerebrospinal Fluid, CSF) などの特殊な液体を含む 経細胞液 (Transcellular Fluid) に分けられます。
正解である「細胞内液」は細胞の内部に存在する体液であり、明らかに細胞外液には含まれません。この区別は、最重要! 輸液療法 (Fluid Therapy) や浮腫 (Edema) の病態理解の基礎となります。 正解の根拠 (Answer Rationale)
体液区画の定義から、細胞内液(ICF)は細胞膜(Cell Membrane)で隔てられた細胞内の水分であり、細胞外液(ECF)の一部ではありません。成人の体液の約2/3が細胞内液、約1/3が細胞外液です。 したがって、「細胞外液に含まれないもの」として最も適切なのは細胞内液です。 誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意!
①番の 血漿 (Plasma):細胞外液の一部であり、血管内に存在します。
②番の 脳脊髄液 (CSF):細胞外液の特殊な形態である経細胞液に含まれます。
③番の リンパ液 (Lymph):組織間液からリンパ管に流入した液体で、細胞外液の一部です。
④番の 組織間液 (Interstitial Fluid):細胞外液の主要な構成要素の一つです。
これら4つは全て細胞外液に分類されるため、誤答です。 関連概念の整理 (Related Concepts)
体液区画の理解には、細胞膜 (Cell Membrane) と 毛細血管壁 (Capillary Wall) という二つの主要なバリアの存在が重要です。細胞膜は細胞内液と細胞外液(組織間液)を隔て、毛細血管壁は血漿と組織間液を隔てています。この二つのバリアの機能障害が、それぞれ 細胞性浮腫 と 血管性浮腫 の原因となります。
概念整理: 体液は大きく分けて「細胞内液」と「細胞外液」に二分される。細胞外液は「血漿」「組織間液」「経細胞液(リンパ液、脳脊髄液、消化液など)」から構成される。
一目で比較!:
区画構成比率(成人)
細胞内液 (ICF)全細胞内の水分約40% (体重の)
細胞外液 (ECF)血漿 + 組織間液 + 経細胞液約20% (体重の)

看護過程ポイント: アセスメントでは、体液量の異常(脱水か過剰か)を判断するために、まず「どの区画に異常があるのか」を考える。例えば、下痢による脱水は主に細胞外液(組織間液)の減少、浮腫は細胞外液(組織間液)の増加、低Na血症による脳浮腫は細胞内液の増加というように、病態と区画を結びつけることが重要。
暗記のコツ: 「細胞の外」にあるものを想像しよう。血管の中(血漿)、細胞と細胞の間(組織間液)、リンパ管の中(リンパ液)、脳と脊髄の周り(脳脊髄液)…これらは全て「細胞の外」にあるよね?「細胞の内」にあるのは「細胞内液」だけ、と覚えよう。
国試頻出ポイント: 体液区分の知識は、輸液の選択(細胞外液補充液か、細胞内液補充液か)、電解質異常の病態、脱水の種類(高張性脱水 vs 低張性脱水 vs 等張性脱水)の理解に直結するため、基本問題として頻出。
出題パターン注意!: 単純な知識問題としてだけでなく、「急性胃腸炎の患者にみられる脱水はどの区画の減少か」「ネフローゼ症候群の浮腫はどの機序か」といった、病態と関連付けた状況設定問題でも出題されやすい。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario)
術後2日目の70代男性。消化器外科で胃切除術を受けた。朝のバイタルサインは安定しているが、体重が術前より2kg増加、下肢に軽度の 圧痕性浮腫 (Pitting Edema) を認める。尿量は1日1000mlと少なめ。輸液は維持量の細胞外液補充液(乳酸リンゲル液)が投与中。
看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. 観察: 浮腫の程度(圧痕の深さ、回復時間)、体重推移、尿量、バイタルサイン (Vital Signs)、頸静脈怒張の有無、呼吸音(湿性ラ音の有無)を確認。
2. アセスメント: 術後の ADH(抗利尿ホルモン) や アルドステロン (Aldosterone) の分泌亢進により、細胞外液が増加している可能性が高い。心機能に問題がなければ、生理的な術後反応の範囲内であることが多い。
3. 報告(SBAR): 「S(状況):胃切除術後2日目の〇〇様、下肢浮腫と体重増加あり。B(背景):術後の輸液管理中。A(アセスメント):細胞外液の軽度過剰と考えられるが、心不全や腎不全の兆候はない。R(推奨):輸液量の減量指示と、浮腫の経過観察を依頼したい。」 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)
最重要! 高齢者や心疾患・腎疾患の既往がある患者では、輸液過剰が容易に 心不全 (Heart Failure) や 肺水腫 (Pulmonary Edema) を引き起こす。特に夜間の呼吸状態の変化(起座呼吸、発作性夜間呼吸困難)に注意が必要。
看護プロトコル: 観察項目として、浮腫の評価(圧痕の深さを0~4+で記録)、体重測定(毎日同じ条件で)、IN/OUTバランス(正確な測定)、呼吸音聴取。報告基準は、体重が1日1kg以上の増加、または浮腫が急速に増悪する場合。
先輩看護師の一言: 「体液の区分を理解していると、『なぜこの患者さんにこの輸液が選択されたのか』『浮腫が出た時に何を疑うべきか』のアセスメントが格段に速くなります!国試の知識は、まさに現場の患者さんの安全を守る武器です。頑張って覚えましょう!」

重要概念

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