
皮膚は損傷していないものの、圧力とずれ力による深部軟部組織の高度な損傷のために限局性の紫色または栗色の変色を呈する、深部組織損傷(DTI)疑いの褥瘡の所見です。外見上は皮膚が覆われていても、その下では組織壊死がきわめて深く進行している危険性が高い状態です。
皮膚表面は損傷していないが紫色または暗赤紫色の変色があり、周囲より冷たく硬く触れる場合は、深部組織損傷疑いの褥瘡をまず考える。これは真皮層より深部の軟部組織で虚血性壊死がすでに進行中であることを示唆する。
ステージⅠの褥瘡は消退しない発赤が特徴で、触れると温かく浮腫を伴うことがあり、sDTIと区別される。ステージⅢ・Ⅳは全層皮膚欠損により皮下脂肪や筋などが露出するため、皮膚が閉じているsDTIとは異なる。
sDTIは急速に悪化して広範な全層壊死へ進行しうるため、発見後ただちに圧力の軽減とずれ力の低減を目的とした体位変換および体圧分散寝具の使用が不可欠である。変色部位のマッサージは損傷を助長するため絶対に行わない。
学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。