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看護学
問題
担当看護師がこの患者に生じている看護問題のうち、最も優先して解決すべきものはどれか。
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1
無力感
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2
不安感
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3
睡眠障害
✓ 正解
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4
自尊感情の低下
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5
ボディイメージの混乱
解説
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詳細解説
看護のポイント解説
この設問は、看護過程における看護問題の優先順位の設定原則を問うものです。マズロー(Maslow)の欲求階層説によれば、生理的欲求(基本的な生存欲求)が最も基本的であり、心理社会的欲求よりも優先されます。
正答である睡眠障害は、生理的欲求に該当する直接的かつ即時的な身体的問題です。十分な睡眠は回復と治癒の基盤であり、睡眠不足は疼痛知覚の増強、免疫機能の低下、認知機能の低下といった二次的な問題を引き起こしかねません。したがって、他の心理社会的問題よりも優先して解決する必要があります。
誤答の分析:混同に注意! 無力感、不安感、自尊感情の低下、ボディイメージの混乱は、いずれも心理社会的欲求や自己実現欲求に該当する問題です。これらも非常に重要ですが、生命を直接脅かすものでない限り、生理的欲求に関する問題より優先順位は低くなります。特に患者の状態が安定していない時期は、身体面の安定化が最優先です。
国試頻出ポイント
看護問題の優先順位は生命の危機 > 生理的欲求 > 安全・安定の欲求 > 愛情・所属の欲求 > 承認(自尊)の欲求 > 自己実現の欲求の順です。「ABC(気道・呼吸・循環)」に問題がなければ、次に疼痛・睡眠・栄養といった基本的な生理的欲求を確認しましょう。
臨床シナリオ
臨床実践ガイド
実際の臨床で睡眠障害を訴える患者を受け持った際、優先される看護介入は次のとおりです。
1. 睡眠パターンのアセスメント: 睡眠日誌を用いて実際の睡眠時間、中途覚醒の回数、昼寝のパターン、睡眠環境(騒音・光)を評価します。
2. 原因の探索: 疼痛、呼吸困難、頻尿、薬剤の副作用、不安など、睡眠を妨げる身体的・心理的要因を確認します。
3. 非薬物的介入を優先: 就寝前の温かい入浴、リラクセーション法、ホワイトノイズの提供、照明の調整、ケアの時間調整による中断の最小化などを行います。
4. 薬物の投与: 医師の指示に基づき睡眠薬を投与する場合は、転倒リスクに配慮し、できるだけ短期間の使用にとどめます。
先輩看護師からのひとこと
「患者さんはよく眠れてこそ、からだが回復し、こころも落ち着きます。不安な気持ちにまず寄り添いたくなりますが、疲れきったからだではどんな対話も効果が半減することを覚えておいてください。睡眠も治療の一部です。」
重要概念
- マズローの欲求階層説 — 人間の欲求を生理的・安全・愛情所属・承認・自己実現の5段階に分け、下位の欲求が満たされて初めて上位の欲求が動機づけられるとする理論。看護問題の優先順位設定の基盤となる。
- 睡眠障害 — 睡眠の開始・維持・質またはタイミングに持続的な問題があり、日常生活機能に著しい苦痛や障害をきたす状態。不眠症、睡眠時無呼吸症候群、むずむず脚症候群などが含まれる。
- 無力感 — 自分の状況や環境を制御・変化させることができないという知覚から生じる無気力な心理状態。慢性疾患患者や入院患者にしばしばみられる。
- ボディイメージの混乱 — 身体の構造・機能・外観に対する自己の心的イメージが歪んだり、否定的に変化した状態。手術・外傷・疾病などによって生じうる。
- 看護問題の優先順位 — 患者の複数の問題を解決する際、問題の緊急性と重要性に応じて対応の順序を決定する看護過程の重要な段階。生命を脅かす問題が最も高い優先順位となる。
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