核心解説
この問題は、
老齢基礎年金 (Old-Age Basic Pension) の受給要件に関する知識を問うています。社会保障制度のうち、特に公的年金制度の仕組みを理解することが鍵となります。2017年(平成29年)の法改正により、従来の
受給資格期間が25年から10年に大幅に短縮されました。この改正は、非正規雇用や転職などにより年金加入期間が短い高齢者の年金受給機会を拡大する目的で行われました。
1.
核心概念の分析 (Key Concept): 老齢基礎年金は、
国民年金 (National Pension) の被保険者全員が共通して受け取る基礎的な年金です。受給資格は、保険料納付済期間、保険料免除期間、合算対象期間(カラ期間)の合計が
10年以上であることが必要です。65歳から支給開始(繰上げ・繰下げも可能)されます。
2.
正解の根拠 (Answer Rationale):
最重要! 選択肢2「保険料納付済期間などの合算が10年以上であること」が正解です。これは、現行法における受給資格期間の最低要件です。保険料納付済期間に加え、免除期間(全額免除・一部免除)や合算対象期間(学生時代の任意加入未加入期間など)も合算できます。
3.
誤答の分析 (Distractor Analysis):
- ①番「60歳以上で保険料を20年以上納付していること」:
混同注意! 20年は老齢基礎年金の「満額」受給に必要な納付月数(480月=40年)とは異なります。また、受給開始年齢は原則65歳であり、60歳は繰上げ支給の開始年齢です。
- ③番「保険料を40年間すべて納付していること」: 40年(480月)は満額受給のための条件であり、受給資格の最低要件ではありません。
- ④番「保険料納付済期間が25年以上であること」:
混同注意! 2017年の法改正前の旧要件です。現行法では10年に短縮されています。国試では改正後の要件で出題されるため注意が必要です。
- ⑤番「65歳到達時点で国民年金に加入中であること」: 老齢基礎年金は65歳到達時に
被保険者でなくても、受給資格期間を満たしていれば受給できます。
4.
関連概念の整理 (Related Concepts):
-
老齢厚生年金: 会社員など厚生年金被保険者期間に応じて、老齢基礎年金に上乗せされる年金。受給資格は老齢基礎年金と同じく10年。
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満額 vs 減額: 保険料納付月数が480月(40年)未満の場合は、月数に比例して年金額が減額されます(免除期間は1/2等の率で計算)。
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繰上げ・繰下げ支給: 60歳から75歳の間で受給開始年齢を選択可能。繰上げは減額、繰下げは増額されます。
概念整理: 老齢基礎年金の受給資格は「
保険料納付済期間 + 免除期間 + 合算対象期間 の合計が10年以上」。65歳から支給開始。2017年法改正で25年→10年に短縮。
一目で比較!:
| 項目 | 受給資格期間 | 満額条件 |
| 老齢基礎年金 | 10年以上 | 480月(40年)保険料納付 |
| 老齢厚生年金 | 10年以上(基礎年金と共通) | 加入期間に比例 |
暗記のコツ: 「年金の10年ルール」として覚えましょう。「25年」という数字は過去の話。国試では「10年」が頻出キーワードです。「カラ期間も合算OK」という点も併せて記憶。
国試頻出ポイント: このテーマは「健康支援と社会保障制度」の年金分野で
最重要!。法改正後の数値(10年)を正しく答えさせる問題が頻出。また、免除期間や合算対象期間の扱い、繰上げ・繰下げ支給との組み合わせ問題も出題されます。
出題パターン注意!: 単純な知識問題として「老齢基礎年金の受給資格期間は何年か」と直接問われるほか、事例問題で「年金の受給資格があるかどうか」を判断させる形式もあります。