胎盤から分泌されるホルモンでないのはどれか。 | MyMerci
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問題

胎盤から分泌されるホルモンでないのはどれか。

解説
黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉から分泌されるホルモンであり、胎盤からは分泌されない。胎盤はhCG、hPL、プロゲステロン、エストロゲンなどを分泌し、妊娠の維持に重要な役割を果たす。

詳細解説

核心解説 この問題は、妊娠維持に重要な役割を果たす胎盤 (Placenta) から分泌されるホルモンと、他の内分泌器官(特に下垂体前葉 (Anterior Pituitary Gland))から分泌されるホルモンを正確に鑑別できるかを問うています。
胎盤は、妊娠の成立と維持に不可欠な複数のホルモンを分泌する一時的な内分泌器官です。一方、黄体形成ホルモン (Luteinizing Hormone, LH) は、混同注意! 下垂体前葉から分泌される性腺刺激ホルモンであり、胎盤からは分泌されません。

正解の根拠 (Answer Rationale):
選択肢⑤ 黄体形成ホルモン (LH) は、視床下部-下垂体-卵巣系 の制御下で排卵と黄体形成を促進するホルモンです。妊娠が成立すると、胎盤から分泌される ヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG) がLH様作用を示し黄体を維持しますが、LH自体は胎盤で産生されません。従って、胎盤由来のホルモンではないのはLHです。

誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意!
①番 ヒト絨毛性ゴナドトロピン (hCG): 胎盤の絨毛組織(合胞体栄養細胞)から分泌される代表的なホルモンで、妊娠初期の黄体維持、妊娠反応の陽性化に必須です。胎盤ホルモンです。
②番 エストロゲン (Estrogen): 胎盤(主に胎児副腎由来の前駆物質から合成)から大量に分泌され、子宮発育、乳腺発達を促進します。胎盤ホルモンです。
③番 プロゲステロン (Progesterone): 胎盤から分泌され、子宮内膜の維持、子宮収縮抑制(妊娠維持)、体温上昇作用があります。胎盤ホルモンです。
④番 ヒト胎盤ラクトゲン (hPL): 胎盤から分泌され、母体の糖・脂質代謝を調節し、胎児への栄養供給を促進します。胎盤ホルモンです。

関連概念の整理 (Related Concepts):
胎盤ホルモンは、下垂体ホルモンや卵巣ホルモンと作用が類似するものがあり、混同しやすいです。hCGはLHと、hPLはプロラクチンや成長ホルモンと構造・作用が類似しています。妊娠期の内分泌環境を理解する上で、各ホルモンの分泌源と作用を整理しましょう。

概念整理: 胎盤 (Placenta) は、妊娠維持に必須のホルモンを分泌する。主なもの:hCG, hPL, プロゲステロン, エストロゲン。一方、LH, FSH, ACTH, TSH などは下垂体前葉 から分泌される。

一目で比較!:
ホルモン分泌源主な作用
hCG胎盤(絨毛)黄体維持、妊娠反応陽性
LH下垂体前葉排卵誘発、黄体形成
プロゲステロン黄体→胎盤子宮内膜維持、子宮収縮抑制
エストロゲン卵胞→胎盤女性生殖器発育、二次性徴


看護過程ポイント: 妊娠初期のアセスメントでは、hCG値の推移(正常妊娠では48-72時間ごとに倍増)を確認する。また、胎盤機能不全が疑われる場合は、hPLやエストリオール(E3)の測定が胎児胎盤機能評価に用いられる。

暗記のコツ: 「胎盤は『h』から始まるホルモン(hCG, hPL)と、ステロイドホルモン(プロゲステロン、エストロゲン)を出す」と覚えましょう。下垂体前葉ホルモンは「成長(GH)・甲状腺(TSH)・副腎(ACTH)・性腺(FSH, LH)・乳汁(プロラクチン)」の6つ。この中に胎盤由来のものはありません。

国試頻出ポイント: 「胎盤ホルモンはどれか」「下垂体前葉ホルモンはどれか」という基本的な振り分け問題が頻出。また、妊娠週数ごとのhCG値のピーク(妊娠8-10週)や、プロゲステロンの子宮収縮抑制作用(切迫早産の治療薬としてのプロゲステロン補充)も関連して出題されます。

出題パターン注意!: 「妊娠の維持に関与するホルモンとその分泌源の組み合わせで正しいのはどれか」といった形で、ホルモンと分泌源の組み合わせを問う問題に発展します。また、「hCGの作用で正しいのはどれか」といった個別の作用を問う問題も出題されます。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド この知識は、妊婦健診や妊娠初期の患者アセスメントで直接活用されます。

臨床シナリオ (Clinical Scenario):
28歳女性、初産婦。最終月経から8週の妊婦健診で、尿中hCG陽性を確認。しかし、経腟超音波検査で胎囊は確認できるものの、胎児心拍が確認できず、hCG値の上昇も不良です。看護師は「稽留流産の可能性」を疑い、医師に報告する必要があります。

看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment):
最重要! hCGの推移は妊娠継続の重要な指標です。正常妊娠では48-72時間で倍増しますが、上昇が不良な場合、流産や子宮外妊娠を疑います。看護師は、患者のhCG値の経時的変化超音波所見を統合してアセスメントし、医師に報告します。患者への心理的ケア(不安、悲嘆への対応)も重要です。

患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions):
hCG値の解釈は妊娠週数による基準範囲を考慮する必要があります。また、胞状奇胎(Hydatidiform Mole)ではhCGが異常高値を示すため、鑑別が重要です。患者への結果説明は医師が行いますが、看護師は患者の反応を観察し、精神的なサポートを提供します。

看護プロトコル: 観察項目:最終月経、超音波所見、hCG値(定量)、出血・腹痛の有無。報告基準(SBAR):Situation「妊娠8週、hCG上昇不良、胎児心拍未確認」、Background「経腟超音波で胎囊のみ確認」、Assessment「稽留流産の可能性」、Recommendation「再評価と患者説明の依頼」。記録:患者の訴え、検査値、医師への報告内容と指示、患者の反応と看護介入を記録。

先輩看護師の一言: 「『胎盤ホルモン』と聞くと、何となく遠い存在に感じるかもしれませんが、hCGの数値は妊娠初期の最も重要な指標の一つです。患者さんが『妊娠したかも』と来院した時、まず確認するのが尿中hCGです。基礎をしっかり押さえて、患者さんの状態を正しくアセスメントできる看護師になりましょう!」

重要概念

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