新生児の沐浴(清拭)の目的で正しいのはどれか。 | MyMerci
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新生児の健康増進のための看護
問題

新生児の沐浴(清拭)の目的で正しいのはどれか。

解説
新生児の沐浴(清拭)の主な目的は、皮膚の清潔を保ち、感染を予防することである。体温は適切に維持するが、上昇が目的ではない。常在菌の完全除去は逆に感染リスクを高める。皮下脂肪の増加や呼吸数の増加は目的ではない。
同じテーマの次の問題出生直後の新生児の体温管理で正しいのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、新生児の沐浴(清拭) (Neonatal Bathing / Sponge Bath) の目的について、看護の基本である清潔ケアの本質を問うています。新生児は皮膚が薄く未熟であり、細菌感染のリスクが高い状態です。沐浴の主目的は、皮膚に付着した分泌物や汚れを洗い流し、皮膚の清潔を保つことで感染を予防することです。この問題の核心は、「なぜ沐浴を行うのか」という目的を、他の生理的効果(体温変化や呼吸への影響)と混同しないことです。 正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は「皮膚の清潔を保ち、感染を予防する。」です。最重要! 新生児の沐浴は、皮膚の常在菌を減少させて清潔を維持し、臍帯断端部や皮膚のびらんからの感染リスクを低減することが最大の目的です。また、全身の観察(皮膚の状態、発疹、黄疸の有無など)を行う絶好の機会でもあります。 誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! 誤答を一つずつ分析します。 ②呼吸数を増加させる。 → 沐浴の目的は呼吸数を増やすことではありません。ただし、温水による刺激や体動で一過性に呼吸数が増加する場合がありますが、これは目的ではなく生理的反応です。 ③皮膚の常在菌を完全に除去する。 → 禁忌の考え方 皮膚の常在菌は外部からの病原菌の侵入を防ぐバリア機能の一部です。完全に除去すると逆に感染リスクが高まり、皮膚の防御機能を損なうため、適切な目的ではありません。 ④体温を上昇させる。 → 新生児は体温調節機能が未熟です。沐浴後は蒸発熱により体温が低下しやすいため、体温を維持・保温することが重要であり、上昇を目的とするのは誤りです。むしろ低体温に注意が必要です。 ⑤皮下脂肪を増加させる。 → 皮下脂肪の増加は栄養状態や成長の指標であり、沐浴の直接的な目的ではありません。 関連概念の整理 (Related Concepts)
新生児ケアにおける清潔ケアには、沐浴の他に臍帯ケア (Cord Care)スキンケア (Skin Care) があります。臍帯ケアは乾燥を促し感染を予防します。スキンケアでは、弱酸性の石鹸を使用し、過剰な摩擦を避けることが大切です。また、沐浴時の安全管理(転落防止、湯温の確認(38~40℃が目安)、室温の調整)も看護の重要なポイントです。
概念整理: 新生児沐浴の目的は「清潔保持による感染予防」であり、体温維持や呼吸促進は結果的に生じる現象であって目的ではない。常在菌のバランスを保つことも皮膚の健康に重要である。
一目で比較!:
項目目的(正解)生理的効果(目的ではない)
清潔・感染予防直接的な目的-
呼吸数-刺激により一過性に増加する場合あり
体温-低下しやすいため保温が重要
皮下脂肪-成長による長期的変化であり関係なし

看護過程ポイント: アセスメントでは、皮膚の状態(発疹、乾燥、炎症の有無)、臍帯の状態(発赤、分泌物の有無)、全身状態(活気、哺乳状態)を観察します。看護診断では「感染リスク状態」が関連します。計画・実施では、安全な環境(室温26~28℃、湯温38~40℃)を整え、短時間(5分程度)で行い、保温に留意します。評価では、清潔が保たれ、感染徴候(発熱、発赤、膿性分泌物)がないことを確認します。
暗記のコツ: 「沐浴=清潔と観察のチャンス」と覚えましょう。「体温は上げるのではなく保つもの」「常在菌は敵ではなく味方」というキーワードで、誤答を排除する力が身につきます。
国試頻出ポイント: 新生児の沐浴は基礎看護技術の清潔ケアの一環として頻出です。目的だけでなく、手順(顔→頭部→体幹→四肢→陰部の順)、湯温、室温、実施時間、観察項目(特に臍帯と臀部)がセットで問われることが多いため、併せて学習しておきましょう。
出題パターン注意!: 単純な目的選択の他に、「沐浴後の体温管理で適切なのはどれか」「臍帯ケアで正しいのはどれか」など、具体的な観察やケアの内容に発展する問題がよく出題されます。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario)
新人看護師が、生後2日目の健常新生児の沐浴を実施します。先輩看護師が指導にあたっています。沐浴開始前に湯温を測定したところ42℃でした。新人看護師が「少し熱めですが大丈夫ですか?」と尋ねました。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
最重要! 新生児の皮膚は非常に薄く、熱傷のリスクが高いため、湯温は38~40℃が適切です。42℃は高すぎるため、必ず調整する必要があります。 観察 → アセスメント → 報告 → 介入 → 評価の流れで説明します。
1. 観察: 湯温計で正確に測定し、42℃であることを確認。
2. アセスメント: この温度では新生児の熱傷リスクが高いと判断。
3. 報告・相談: 先輩看護師に「湯温が42℃と高めです。調整してもよろしいですか?」と報告。
4. 介入: 冷水を加えて湯温を38~40℃に調整し、再度温度を確認してから沐浴を開始。
5. 評価: 沐浴中に新生児の皮膚に発赤がないか観察し、沐浴後も異常がないことを確認。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)
- 絶対に新生児を浴槽や湯の中に一人にしない(転落・溺水予防)
- 湯温は毎回、湯温計で確認する(感覚に頼らない)。
- 沐浴後はすぐにタオルで拭いて保湿と保温を徹底し、低体温を防ぐ。
- 臍帯断端部は清潔に保ち、濡れたままにしない。
看護プロトコル: 観察項目: 全身の皮膚の色(チアノーゼの有無)、黄疸の程度、発疹、臍帯の状態(発赤・湿潤・出血の有無)、全身の活気。 報告基準(SBAR): 「S(状況): 〇〇ちゃんの沐浴を開始しますが、体温が不安定です」「B(背景): 低出生体重児で体温調節が未熟です」「A(アセスメント): 低体温リスクが高いため、短時間で行う必要があります」「R(提案): 沐浴時間を短縮し、保温に留意しながら実施します」。 記録のポイント: 実施時間、湯温、室温、新生児の全身状態(皮膚の色、活気、啼泣の有無)、臍帯の状態、異常の有無。
先輩看護師の一言: 「新生児の沐浴は、清潔にするだけでなく、赤ちゃんの全身状態をアセスメントする貴重な時間です。皮膚の色や動き、呼吸の様子までしっかり観察しましょう。そして何より、安全第一!湯温や転落防止は絶対に怠らないでくださいね。国試では『目的』が問われますが、現場では『安全に実施するための知識』がもっと重要ですよ!」

重要概念

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