正期産児の出生直後の看護で、気道確保とともに最初に行うべきことはどれか。 | MyMerci
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新生児の健康増進のための看護
問題

正期産児の出生直後の看護で、気道確保とともに最初に行うべきことはどれか。

解説
出生直後はまず気道を確保し、その後アプガースコアを用いて新生児の状態(心拍数、呼吸、筋緊張、反射、皮膚色)を評価する。これにより蘇生の必要性を判断する。臍帯処理、ビタミンK投与、清拭、母子接触は、状態が安定してから実施する。
同じテーマの次の問題出生直後の新生児の体温管理で正しいのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、正期産児 (Full-term Infant)出生直後 (Immediately After Birth)における看護の優先順位を問うています。新生児は子宮外環境への適応が最大の課題であり、出生直後は呼吸循環の確立 (Cardiorespiratory Adaptation)が最優先事項となります。

正解の根拠 (Answer Rationale)
最重要! 気道確保(吸引や体位調整)に続いて行うべきは、アプガースコア (Apgar Score)の評価です。アプガースコアは出生後1分と5分に、心拍数 (Heart Rate)、呼吸 (Respiratory Effort)、筋緊張 (Muscle Tone)、反射反応 (Reflex Irritability)、皮膚色 (Skin Color)の5項目を0~2点で評価し、合計点(10点満点)で蘇生の必要性と緊急度を判断するための客観的指標です。出生直後の看護は、「気道確保(Airway) → 呼吸・循環評価(Breathing/Circulation) → 全身状態安定化」という流れが基本であり、アプガースコアはその評価の中核を担います。

誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意!
①ビタミンKの筋注:新生児出血症予防のために重要ですが、出生後24時間以内に実施するものであり、状態が安定してから行う処置です。
②臍帯の処理と切断:気道確保と状態評価の後、呼吸が安定してから実施します。出生直後の最優先ではありません。
③全身の清拭:体温維持(低体温予防)のために重要ですが、蘇生やアセスメントより優先度は低く、状態安定後のケアです。
⑤母子接触(カンガルーケア):早期愛着形成や体温調節に有効ですが、出生直後はまず新生児の生命兆候を確認してから実施します。特に蘇生が必要な児には禁忌です。

関連概念の整理 (Related Concepts)
新生児の出生直後のケアプロトコルは「ゴールデンミニッツ (Golden Minutes)」と呼ばれ、最初の60秒間で呼吸と心拍数の安定を図ることが目標です。アプガースコア7点未満では蘇生が必要と判断され、5点未満では重度の仮死状態を示します。この評価により、新生児蘇生法 (Neonatal Resuscitation Program: NRP)の適応が決まります。また、混同注意! 出生直後と出生後数分~数時間のケア(沐浴、臍帯処置、ビタミンK投与、眼底検査など)の順序を混同しないことが重要です。

概念整理: 出生直後(最初の1~2分)の看護の優先順位は、①気道確保 → ②アプガースコア評価 → ③必要に応じた蘇生 → ④全身状態安定後(臍帯処理、保温、ビタミンK投与、母子接触)という流れです。
一目で比較!: 出生直後ケア vs 出生後ケア(30分~数時間)。出生直後は「生命の安定」が最優先、その後「感染予防」「栄養」「愛着形成」へと進みます。
看護過程ポイント: アセスメント:アプガースコア(1分値)は蘇生の緊急度判断に必須。診断:出生直後の適応困難リスク。介入:気道確保・保温・刺激・酸素投与。評価:5分値の改善度。
暗記のコツ: アプガースコアは「Appearance(皮膚色)→Pulse(心拍数)→Grimace(反射)→Activity(筋緊張)→Respiration(呼吸)」の頭文字APGARで覚えましょう。各項目0-2点の計10点満点。1分値

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario)
「経腟分娩にて出生した正期産児(体重3200g)。出生直後、啼泣は弱く、全身に羊水が付着しています。看護師としてまず気道吸引を行いました。次に何をすべきでしょうか?」

看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
①気道確保(吸引・体位)後、直ちにタイマーをスタートさせます(出生1分後・5分後に評価)。②アプガースコアを評価します:心拍数(100bpm以上なら2点、100未満なら1点、無ければ0点)、呼吸(啼泣良好なら2点、弱い・不規則なら1点、無呼吸なら0点)、筋緊張(四肢屈曲なら2点、やや屈曲なら1点、弛緩なら0点)、反射(吸引カテーテル刺激で咳・くしゃみなら2点、顔をしかめるだけなら1点、無反応なら0点)、皮膚色(全身ピンクなら2点、体幹ピンクで四肢チアノーゼなら1点、全身蒼白・チアノーゼなら0点)。③合計点が7点未満の場合、蘇生バッグ・マスク換気 (Bag-Mask Ventilation)を開始し、医師へ報告します。④状態が安定したら(アプガースコア8点以上)、保温しながら母子接触を促進します。

看護プロトコル: 出生直後は必ずタイマーを使用し、1分・5分のアプガースコアを記録。記録用紙には各項目の点数と合計点を明記。医師への報告はSBAR形式で「出生後1分、アプガースコアは6点(心拍数2点、呼吸1点、筋緊張1点、反射1点、皮膚色1点)。自発呼吸弱く、チアノーゼあり。蘇生準備中です。」と伝えます。
先輩看護師の一言: 「アプガースコアはたった10点満点の評価ですが、この数値が新生児の命を救う判断材料になります。国試では点数基準を暗記するだけでなく、『点数が低い=蘇生が必要』という判断の流れをしっかり頭に入れておいてください。臨床では、評価しながら同時に保温と刺激、酸素投与の準備を並行して行うマルチタスクが求められますよ!」

重要概念

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