| 特徴 | 予防策 |
|---|---|
| 体表面積が大きく熱放散が多い | 毛布や帽子で全身を覆う |
| 頭部からの熱放散が大きい(約20%) | 頭部を覆う帽子やタオルの使用 |
| 褐色脂肪組織での非ふるえ熱産生 | 寒冷曝露を避け保温環境を整える |
| 皮膚が薄く血管が浅い | 輻射熱式保育器や保育器(インキュベーター)の活用 |
| 出生直後は羊水で濡れている | 速やかに乾燥タオルで拭き取り保温 |
| 状況 | 適切な対応 | 不適切な対応 |
|---|---|---|
| 出生直後 | 乾燥タオルで拭き取り、頭部を含めて保温 | 濡れたまま放置する |
低体温時(皮膚温
臨床シナリオ臨床実践ガイド
- 臨床シナリオ (Clinical Scenario): NICU勤務の看護師であるあなた。日勤帯に、妊娠37週、出生体重2800gの正常新生児を受け持ちます。児は出生後、全身状態は良好ですが、沐浴後に皮膚温が35.8℃に低下しました。顔色はやや不良で、四肢に冷感を認めます。あなたはどのようにアセスメントし、対応しますか?
- 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 1. 観察: 直ちに皮膚温・直腸温を再測定し、呼吸数・心拍数・SpO2・末梢冷感・チアノーゼ・筋緊張・哺乳状態をアセスメント。低体温の程度を確認します。 2. アセスメント: 皮膚温35.8℃は中等度低体温域。沐浴後の蒸発熱放散と、環境温の低下が原因と推測。低体温による代謝亢進や低血糖リスクを考慮。 3. 報告(SBAR): S: 「沐浴後の新生児で皮膚温が35.8℃に低下しました」 B: 「在胎37週、出生体重2800g、Apgar9点。沐浴後15分で皮膚温低下」 A: 「低体温リスクあり、保温が必要とアセスメント」 R: 「保育器収容または輻射熱源の使用を提案します」 4. 介入: 最重要! 直ちに輻射熱式保育器(ラジアントウォーマー)の下に移動し、頭部を含めて毛布で覆います。皮膚温が36.5℃以上に回復するまで継続観察。必要に応じて保育器(インキュベーター)に収容し、設定温度を36.0~36.5℃に調整。 5. 評価: 15分後、皮膚温36.7℃に回復。顔色改善、四肢温感良好。低血糖の有無を確認するため、血糖測定も実施(基準値:45~100mg/dL)。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 注意! 新生児の低体温は、呼吸窮迫症候群 (Respiratory Distress Syndrome, RDS)・低血糖・代謝性アシドーシスを誘発するため、迅速な対応が必要です。また、過剰な加温(皮膚温38.0℃以上)は 高体温 (Hyperthermia) や 熱傷 (Burn) のリスクがあるため、皮膚温モニタリングは継続的に行います。 看護プロトコル: - 観察項目:皮膚温(腋窩・腹部)、直腸温(必要時)、心拍数、呼吸数、SpO2、顔色、四肢末梢温感、活動性、哺乳状態、血糖値 - 報告基準(SBAR):体温36.0℃未満、呼吸数60回/分以上または30回/分未満、SpO2 90%未満、低血糖症状(痙攣、無呼吸、哺乳不良) - 記録のポイント:低体温発見時刻、体温値、実施した保温処置(内容と時間)、処置後の体温変化、医師への報告内容と指示内容 - 家族への説明の留意点:「お子さんの体温が少し低くなっています。今から温かい環境でしっかり保温していきますので、ご安心ください。帽子や毛布で全身を覆い、体温が安定するまで様子を見ます。」と、不安を和らげる説明を心がける。 先輩看護師の一言: 「新生児の低体温は、見た目以上に全身に影響を及ぼす怖さがあります。特に沐浴後や処置中は体温が下がりやすいので、必ず輻射熱源の下で行い、頭部は常に保温することを習慣にしましょう。国試では『なぜ頭部の保温が重要なのか』まで理解しておくと、類似問題に応用が利きます。体温は生命の基盤!しっかり管理できる看護師になりましょう!」 重要概念
小児看護学
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