高齢者の視覚障害を評価するための検査で、視野の広さを測定するものはどれか。 | MyMerci
MyMerci — 問題も詳しい解説もすべて無料 無料で始める
高齢者に特有な症候・疾患・障害と看護
問題

高齢者の視覚障害を評価するための検査で、視野の広さを測定するものはどれか。

解説
ゴールドマン視野計は視野の広さを定量的に測定する検査である。視力検査は視力、眼底検査は網膜や視神経乳頭、眼圧検査は眼圧、細隙灯顕微鏡検査は前眼部や水晶体の観察に用いられる。
同じテーマの次の問題80歳の女性が「最近、新聞の字がぼやけて読めない」と来院した。加齢に伴う視覚障害で最も頻度が高いものはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、高齢者の視覚障害における評価項目のうち、「視野の広さ」を測定する検査を問うています。視覚機能は大きく分けて、視力 (Visual Acuity)視野 (Visual Field)色覚 (Color Vision)調節力 (Accommodation)などがあります。高齢者では、緑内障 (Glaucoma)脳血管障害 (Cerebrovascular Disease)による視野障害が生活の質(QOL)に大きく影響するため、視野検査は非常に重要です。 1. 核心概念の分析 (Key Concept): この問題の核心は、各眼科検査の目的と測定項目を正確に区別できるかどうかです。「視野の広さ」に特化した検査は、ゴールドマン視野計 (Goldmann Perimeter)または自動視野計(ハンフリー視野計など)です。これらは眼球が動かないように固定した状態で、周辺から光を呈示し、見える範囲をマッピングします。 2. 正解の根拠 (Answer Rationale): ⑤ ゴールドマン視野計検査は、視野の広さと感度を定量的・定性的に測定するための標準的な検査です。特に、緑内障の進行度評価や、脳梗塞後の半盲(同名半盲など)の評価に用いられます。高齢者の転倒リスク評価にもつながる重要な検査です。 3. 誤答の分析 (Distractor Analysis): - 混同注意! ① 細隙灯顕微鏡検査 (Slit-Lamp Examination) は、角膜、水晶体、前眼部を拡大観察するためのもので、視野測定はできません。白内障や角膜炎の診断に用います。 - 混同注意! ② 眼底検査 (Fundoscopy) は、検眼鏡を用いて網膜、視神経乳頭、血管を観察する検査です。緑内障では視神経乳頭の陥凹拡大を確認できますが、視野そのものを測定するわけではありません。 - 混同注意! ③ 眼圧検査 (Tonometry) は、眼内の圧力を測定する検査です。正常範囲は 10~21 mmHg で、緑内障のスクリーニングに必須ですが、視野の広さではありません。 - 混同注意! ④ 視力検査 (Visual Acuity Test) は、ランドルト環やスネレン視力表を用いて、視力値(どれだけ細かいものを見分けられるか)を測定します。視野とは全く異なる概念です。 4. 関連概念の整理 (Related Concepts): 視野障害のパターンには、求心性視野狭窄 (Concentric Contraction)(緑内障末期や網膜色素変性症)、半盲 (Hemianopia)(脳卒中後の視交叉以降の障害)、暗点 (Scotoma)(黄斑変性症など)があります。高齢者では、これらを早期発見するためのスクリーニングとして視野検査の重要性を理解しておきましょう。
概念整理: 眼科検査の種類と目的
検査名測定対象高齢者における主な適応
ゴールドマン視野計検査視野の広さ・感度緑内障、脳血管障害後の半盲評価
視力検査視力(解像度)白内障、老視、屈折異常
細隙灯顕微鏡検査前眼部(角膜・水晶体)白内障、角膜炎
眼底検査網膜・視神経乳頭・血管緑内障、糖尿病網膜症、高血圧性網膜症
眼圧検査眼圧緑内障スクリーニング

一目で比較!: 視力 vs 視野
- 視力 (Visual Acuity): 「どれだけ細かいものを見分けられるか」の能力(中心窩の機能)。
- 視野 (Visual Field): 「どれだけ広い範囲を見渡せるか」の能力(周辺網膜の機能)。
混同しやすいので、「視力 = 視力表」、「視野 = 視野計」とセットで覚えましょう!
暗記のコツ: 「ゴールドマン」という名前は「Gold(金)+ man(人)」と覚えずに、「視野を測る機械の名前」として暗記しましょう。日本語では「視野計」とも呼ばれます。
国試頻出ポイント: 高齢者看護や成人看護(眼科)の分野で、「この症状がある患者にどの検査を行うか」を問う問題が頻出です。特に緑内障のスクリーニング(眼圧 + 眼底 + 視野)と、糖尿病網膜症のスクリーニング(眼底検査)の組み合わせは必須知識です。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 75歳女性、在宅療養中。最近、歩行中にドア枠にぶつかるようになり、転倒しやすくなったと訪問看護師に相談。視野狭窄が疑われます。
看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 1. 観察: 患者の歩行の様子(壁や物にぶつかりやすい)、夜間の転倒歴、眼振の有無。 2. アセスメント: 緑内障の既往があるか、脳血管障害の既往がないか。 3. 報告・連携: 医師・眼科に 視野検査(ゴールドマン視野計) の必要性を伝え、予約調整。 4. 安全介入: 視野狭窄が確認されたら、生活環境の調整(段差の解消、照明の増加、家具の配置変更)を指導。
患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 視野狭窄のある高齢者は転倒リスクが著しく高い! 検査中も転倒防止に注意(検査台の近くに椅子を置く、検査時間が長いため休憩を促す)。
先輩看護師の一言: 「高齢者の『転びやすい』の原因は、足腰だけじゃないんです。目の病気が隠れていることも多い。『視野が狭くなって周りが見えづらい』と患者さんが言えるかどうかも重要。国試で検査を覚える時は、『この検査の結果が悪いと、患者さんの日常生活にどんな困りごとが起きるか』まで想像してみてください。現場で役立つ知識になりますよ!」

重要概念

老年看護学 416 問 · ログイン不要

MyMerciで看護師国家試験を完全対策

過去問と詳しい解説を無料で。弱点を分析し、進捗を管理してより効率的に学習しましょう。

無料で始める

学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。