咽頭痛と発熱を主訴とする患者の診察で、扁桃に白色の膿栓を認めた。考えられる疾患はどれか。 | MyMerci
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問題

咽頭痛と発熱を主訴とする患者の診察で、扁桃に白色の膿栓を認めた。考えられる疾患はどれか。

解説
扁桃に白色の膿栓を認めるのは急性扁桃炎の特徴的な所見である。咽頭癌では腫瘤や潰瘍、喉頭蓋炎では喉頭蓋の腫脹、扁桃周囲膿瘍では片側性の扁桃腫大と口蓋垂偏位、伝染性単核球症では扁桃腫大と全身のリンパ節腫脹がみられる。

詳細解説

核心解説 この問題は、扁桃 (Tonsil) の所見から鑑別診断を問うています。核心概念の分析 (Key Concept)として、白色の 膿栓 (Purulent Plug / Pus Plug) は、急性炎症により扁桃陰窩に膿が貯留した状態であり、急性扁桃炎 (Acute Tonsillitis) の特徴的所見です。
正解の根拠 (Answer Rationale): 白色の膿栓は、細菌(特に A群β溶血性連鎖球菌 (Group A Streptococcus))感染による急性扁桃炎で高頻度に認められます。発熱と咽頭痛に加え、この所見が診断の決め手となります。治療は抗菌薬投与と安静が中心です。
誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意! 喉頭蓋炎 (Epiglottitis) は喉頭蓋(喉頭の蓋)の腫脹が主体で、膿栓は認めません。呼吸困難が急速に進行する危険な疾患です。
混同注意! 伝染性単核球症 (Infectious Mononucleosis)EBウイルス (Epstein-Barr Virus) による感染症で、扁桃に白色の 偽膜 (Pseudomembrane) が付着することはありますが、膿栓ではなく、全身のリンパ節腫脹や肝脾腫を伴う点が異なります。
混同注意! 扁桃周囲膿瘍 (Peritonsillar Abscess) は急性扁桃炎の合併症で、膿瘍が扁桃周囲組織に形成されます。扁桃自体ではなく、片側性の扁桃腫大と口蓋垂偏位が特徴で、開口障害が生じます。
咽頭癌 (Pharyngeal Cancer) では無痛性の腫瘤や潰瘍がみられ、膿栓は通常認めません。
関連概念の整理 (Related Concepts): 咽頭痛と発熱を来す疾患の鑑別では、扁桃の視診(発赤、腫大、膿栓の有無)が極めて重要です。また、扁桃周囲膿瘍は嚥下痛や開口障害を伴うため、急性扁桃炎との鑑別点として押さえましょう。
概念整理: 急性扁桃炎は扁桃実質の急性炎症。細菌感染による膿栓形成が特徴的。咽頭痛、発熱、嚥下痛が3主徴。
一目で比較!:
疾患主な所見鑑別のポイント
急性扁桃炎扁桃発赤・腫大 + 膿栓両側性が多い、発熱高度
扁桃周囲膿瘍片側性扁桃腫大 + 口蓋垂偏位開口障害、強い片側痛
伝染性単核球症扁桃偽膜 + 全身リンパ節腫脹若年者、肝脾腫、異型リンパ球増多
喉頭蓋炎喉頭蓋のイチゴ様腫脹呼吸困難、流涎、嗄声(発声障害)

看護過程ポイント: アセスメントでは扁桃の視診に加え、呼吸状態(気道閉塞の有無)、開口障害の程度、疼痛評価(Numerical Rating Scale: NRS)を実施。看護診断としては「嚥下障害 (Impaired Swallowing)」「急性疼痛 (Acute Pain)」が優先される。介入では、温罨法による疼痛緩和、含嗽、抗菌薬投与の確実な実施と副作用観察。評価では解熱と疼痛軽減、膿栓の消失を確認。
暗記のコツ: 「膿栓=急性扁桃炎」と覚えましょう。イメージは「扁桃に白いニキビのような膿の塊がある」です。他の疾患と違い、扁桃自体に直接膿がたまるのがポイントです。
国試頻出ポイント: 咽頭痛の原因疾患の鑑別は頻出です。特に「膿栓」と「偽膜」の違いは重要で、前者は細菌感染、後者はウイルス感染(特にEBウイルス)を示唆します。症状と所見をセットで覚えましょう。
出題パターン注意!: 単純な知識問題に加え、「扁桃炎で抗菌薬を処方されたが、3日後に症状が増悪、開口障害が出現した」という状況設定問題で、混同注意! 扁桃周囲膿瘍への進展を疑う問題として出題されることがあります。症状の経過を追う問題に注意してください。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 22歳女性、急性扁桃炎と診断され内服治療中。夜勤帯に「のどが痛くて唾も飲み込めない」と強い痛みを訴え、開口障害を認めた。バイタルサインは体温39.2℃、脈拍112回/分、血圧正常。看護師としてアセスメントと対応を考えましょう。 - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): まず SBAR(状況・背景・アセスメント・提案) で医師へ報告します。最重要! 開口障害と片側性の強い痛みは 扁桃周囲膿瘍への進展 を示唆するため、緊急対応が必要です。観察項目はバイタルサイン、SpO2、呼吸状態(喘鳴、呼吸努力の有無)、疼痛評価(NRS)、扁桃・口蓋垂の視診(偏位の有無)です。医師の指示に基づき、抗菌薬の静脈内投与や外科的排膿処置の準備をします。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 呼吸困難に注意! 咽頭痛が強いと経口摂取が困難になり、脱水リスクが高まります。必要に応じて輸液の準備をします。疼痛が強い場合は、医師の指示のもと鎮痛薬を投与します。
看護プロトコル: 報告基準(SBAR): 「状況(S):扁桃炎患者、強い咽頭痛と開口障害出現」「背景(B):22歳女性、抗菌薬内服中」「アセスメント(A):扁桃周囲膿瘍の可能性、呼吸状態は現時点で安定」「提案(R):医師の診察とCT検査、抗菌薬の変更・点滴への切り替えを提案」。
先輩看護師の一言: 「咽頭痛の患者さんを見たら、まず『呼吸ができるか?』を最優先で確認してね。特に喉頭蓋炎や扁桃周囲膿瘍は気道閉塞のリスクがあるから、バイタルサインだけでなく、呼吸の様子(座位が取れるか、いびき様呼吸がないか)をしっかり観察することが大事だよ!」

重要概念

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