血液中の白血球のうち、最も割合が多く、細菌感染の初期防御に重要な役割を果たすのはどれか。 | MyMerci
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血液
問題

血液中の白血球のうち、最も割合が多く、細菌感染の初期防御に重要な役割を果たすのはどれか。

解説
白血球の約50~70%を好中球が占め、細菌感染時に最初に動員され貪食作用により殺菌する。好酸球は寄生虫やアレルギー、好塩基球は即時型アレルギー、リンパ球は獲得免疫、単球は組織でマクロファージとなり貪食する。
同じテーマの次の問題血液のpHを7.35~7.45の狭い範囲に維持する働きがある血液成分はどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、白血球 (Leukocyte) の各サブセットの役割と割合に関する基本的な知識を問うています。白血球は免疫系の主要な細胞群であり、顆粒球(好中球・好酸球・好塩基球)と無顆粒球(単球・リンパ球)に大別されます。 感染防御において、それぞれが異なる役割を担っています。本問では、細菌感染の初期防御 に最も重要な細胞を問うているため、好中球 (Neutrophil) が正解となります。好中球は白血球全体の約50~70%を占め、細菌や真菌の感染時に真っ先に動員され、貪食作用 (Phagocytosis) により病原体を処理します。

正解の根拠 (Answer Rationale)
最重要! ③番の 好中球 (Neutrophil) が正解です。好中球は白血球中で最も多く(約50~70%)、細菌感染の初期(自然免疫)に 好中球走化性因子 に引き寄せられ感染部位に遊走し、強力な貪食能と殺菌能(活性酸素や顆粒内の酵素)を発揮します。

誤答の分析 (Distractor Analysis)
混同注意! 各白血球サブセットの役割を、感染症の種類や免疫応答の時期と結びつけて覚えましょう。
①番の 単球 (Monocyte):血液中では単球として存在し、組織に移行すると マクロファージ (Macrophage) に分化します。貪食能は強いですが、動員されるのは好中球よりも遅く、細菌感染の初期防御の主役ではありません。
②番の 好酸球 (Eosinophil):主に 寄生虫感染アレルギー反応 (Allergic Reaction) に関与します。
④番の 好塩基球 (Basophil)即時型アレルギー (Immediate Hypersensitivity) に関与し、ヒスタミンやヘパリンを放出します。
⑤番の リンパ球 (Lymphocyte)獲得免疫 (Adaptive Immunity)(T細胞・B細胞)の主役であり、ウイルス感染や特異的免疫応答に重要ですが、初期防御ではありません。

関連概念の整理 (Related Concepts)
白血球分画 (Differential White Blood Cell Count) は、感染症の種類や病態の鑑別に非常に有用です。好中球増加は細菌感染・炎症、リンパ球増加はウイルス感染、好酸球増加はアレルギー・寄生虫感染を疑う指標となります。

概念整理: 白血球の種類と主な役割
白血球の種類割合主な役割
好中球 (Neutrophil)50~70%細菌感染の初期防御(貪食・殺菌)
リンパ球 (Lymphocyte)20~40%獲得免疫(抗体産生・細胞性免疫)
単球 (Monocyte)2~8%組織でマクロファージに分化し貪食
好酸球 (Eosinophil)1~4%寄生虫感染・アレルギー反応
好塩基球 (Basophil)0~1%即時型アレルギー(ヒスタミン放出)


一目で比較!: 自然免疫 vs 獲得免疫
- 自然免疫(好中球・単球・マクロファージ): 非特異的、即時、初期防御。
- 獲得免疫(リンパ球): 特異的、応答に時間がかかる、記憶を形成。

看護過程ポイント:
- アセスメント: 発熱や感染徴候のある患者の 白血球数 (WBC) と分画 を確認。好中球増加は細菌感染を示唆。好中球減少(好中球減少症 (Neutropenia))は易感染状態なので、感染予防策(個室隔離、手洗い徹底、マスク着用)を強化する。
- 計画: 感染症の種類(細菌性・ウイルス性)に応じた看護介入を計画。
- 実施: 検体採取(血液培養など)のタイミングや、抗菌薬投与の遵守。
- 評価: 治療後の白血球数・分画の推移、感染症状の改善を評価。

暗記のコツ: 「好中球は『中性』で『真っ先』に戦う!細菌感染の最前線の兵隊さん」とイメージしましょう。

国試頻出ポイント: 各白血球の「割合」と「役割」の組み合わせは、国試で繰り返し出題される基本中の基本です。特に「好中球が細菌感染の初期防御」は最重要暗記項目です。

出題パターン注意!: 単純な知識問題(本問)から、症例問題に発展します。「発熱と好中球増加がある患者に必要な看護は?」→「検体培養」「抗菌薬投与」「バイタルサイン測定」など。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド
臨床シナリオ (Clinical Scenario)
60歳代男性、肺炎(細菌性)で入院。血液検査結果:WBC 15,000/μL、好中球 85%(基準50-70%)。発熱38.5℃、咳嗽、膿性痰を認める。

看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)
1. 観察: 最重要! バイタルサイン (Vital Signs) を4時間ごとに測定。体温上昇傾向の有無、呼吸状態(SpO2、呼吸数、呼吸音)、痰の量・色・性状を観察。好中球増加が細菌感染を強く示唆するため、全身性炎症反応症候群 (SIRS) の兆候(頻脈、頻呼吸、白血球増加、体温異常)をアセスメント。
2. 報告: 医師にSBARで報告。「肺炎の患者、WBC 15,000、好中球85%、発熱38.5℃。呼吸状態は安定。抗菌薬の効果判定と培養検査の指示を仰ぎたい。」
3. 介入: 酸素投与 (Oxygen Therapy)(低酸素血症時)、抗菌薬 (Antibiotics) の定時投与と効果・副作用の観察。安静保持 の促進、水分補給 の奨励。
4. 評価: 治療開始後のWBC・好中球数の減少、解熱傾向、呼吸状態の改善を評価。

患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)
最重要! 好中球増加は感染のサイン。院内感染予防のため、標準予防策 (Standard Precautions)(手洗い、ガウン・手袋着用)を徹底。痰の処理は適切に。患者の全身状態(せん妄、転倒リスク)にも注意。

看護プロトコル: 観察項目(バイタルサイン、呼吸状態、痰の性状、意識レベル)。報告基準(バイタルサインの悪化、SpO2低下、新たな症状出現)。記録のポイント(経時的データ、看護介入と患者の反応)。

先輩看護師の一言: 「血液検査の『好中球』を見たら、すぐに『細菌感染だ!抗菌薬が必要!』と頭に浮かべるようにしましょう。国試でも臨床でも、この数値を見逃さないことが、患者さんの重症化を防ぐ第一歩です!」

重要概念

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