後期高齢者医療制度に関する記述として正しいのはどれか。 | MyMerci
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社会保険制度
問題

後期高齢者医療制度に関する記述として正しいのはどれか。

解説
後期高齢者医療制度における一部負担金は原則1割であるが、現役並み所得者は3割、一定以上所得者は2割となる。対象は75歳以上 (一定の障害がある場合は65歳以上) であり、運営は都道府県単位の後期高齢者医療広域連合が行う。保険料は公費・現役世代からの支援金・被保険者保険料で賄われ、健康保険の被扶養者であった者も75歳になれば加入する。
同じテーマの次の問題日本の医療保険制度において、被用者保険に該当するものはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、日本の医療保険制度における 後期高齢者医療制度 の基本的な仕組みを問うています。この制度は、高齢者の医療費負担を軽減し、公平な医療提供を目的として2008年に導入されました。制度の対象者、保険料の財源、窓口負担、運営主体の4点を正しく理解することが鍵です。

正解の根拠 (Answer Rationale):
最重要! 正解は②番です。後期高齢者医療制度における 一部負担金(窓口負担)の割合は、原則として 1割 です。ただし、現役並みの所得がある被保険者は 3割、一定以上の所得がある者は 2割 となります。この所得区分は、同じ市区町村の国保(国民健康保険)の被保険者や、被用者保険の被扶養者でない者との公平性を保つために設定されています。

誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意!
①番(保険料は全額公費で賄われる): 誤りです。後期高齢者医療制度の財源は、公費(約5割)、現役世代からの支援金(約4割)、被保険者からの保険料(約1割)の3つで構成されています。保険料だけでなく、公費と現役世代の負担で支えられている点が重要です。
③番(運営主体は市区町村である): 誤りです。運営主体は 後期高齢者医療広域連合 です。これは、都道府県単位で設立され、市区町村から事務を移管されて保険者となっています。市区町村は窓口業務や保険料の徴収を担いますが、運営の主体ではありません。
④番(加入対象は65歳以上のすべての者である): 誤りです。加入対象は 75歳以上 の者です。ただし、65歳以上75歳未満であっても、一定の障害(例えば、身体障害者手帳1~3級など)があると認定された場合は、申請により加入できます。
⑤番(健康保険の被扶養者であった者は加入できない): 誤りです。後期高齢者医療制度は年齢による加入制度です。それまで 健康保険の被扶養者 であった者も、75歳に達すれば自動的にこの制度に加入します。それまでの被保険者資格は切り替わります。

関連概念の整理 (Related Concepts):
後期高齢者医療制度は、混同注意! 国民健康保険 (国保)健康保険(被用者保険) とは異なる独立した医療保険制度です。高齢者の医療費負担を軽減するために導入され、その財源構造や運営主体が他の制度と大きく異なる点をしっかり区別しましょう。また、窓口負担割合が所得によって変わること(原則1割、現役並み3割、一定以上所得2割)は頻出事項です。

概念整理: 後期高齢者医療制度は、75歳以上の高齢者(一定障害がある65歳以上を含む)を対象とし、都道府県単位の後期高齢者医療広域連合が運営する医療保険制度。財源は公費・現役世代支援金・被保険者保険料。窓口負担は原則1割(所得により2割、3割)。

一目で比較!:
項目後期高齢者医療制度国民健康保険 (国保)健康保険(被用者保険)
対象75歳以上(一部65歳以上)それ以外の住民(自営業・無職など)会社員とその被扶養者
運営主体後期高齢者医療広域連合(都道府県単位)市区町村健康保険組合・協会けんぽなど
窓口負担(原則)1割(現役並み3割、一定以上2割)3割3割(被扶養者は2割)
財源公費・支援金・保険料公費・保険料事業主負担・被保険者負担


看護過程ポイント: 高齢患者の退院調整や医療費の相談を受ける際、患者・家族がこの制度の対象者であるか確認し、窓口負担割合や保険料の仕組みを理解した上で、経済的な負担軽減につながる社会資源(高額療養費制度など)について情報提供できるようにしておきましょう。

暗記のコツ: 「後期高齢者医療制度は『75歳の壁』と『広域連合』を覚える! 対象年齢は75歳から、運営は市町村ではなく広域連合。窓口負担は『1割が原則』。高所得者は3割になることもセットで。」

国試頻出ポイント: このテーマは「医療保険制度」の分野で頻出。特に最重要! ①対象年齢(75歳以上)、②窓口負担割合(原則1割)、③財源構成(公費+支援金+保険料)、④運営主体(広域連合)の4点がセットで問われることが多いです。

出題パターン注意!: 単純な知識問題に加えて、「75歳の患者が退院後に利用できる医療保険制度はどれか」といった具体的な事例に当てはめる問題や、「後期高齢者医療制度と他の医療保険制度との違い」を比較させる問題が出題されやすいです。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario):
あなたは地域包括ケア病棟に勤務する看護師です。80代の女性患者が、大腿骨頸部骨折の手術後、リハビリ目的で入院しています。退院に向けた面談で、患者の家族から「今まで夫の健康保険の被扶養者でしたが、75歳を過ぎてから医療費の負担が変わりました。退院後の医療費が心配です」と相談がありました。

看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment):
1. アセスメント: 患者は後期高齢者医療制度の被保険者です。窓口負担割合(原則1割)を説明し、さらに高額療養費制度の対象となることを情報提供します。
2. 情報提供: 保険証の種類(後期高齢者医療被保険者証)を確認し、患者・家族に制度の概要を分かりやすく説明します。「窓口で支払うのは医療費の1割です。毎月の医療費が高額になった場合は、高額療養費制度で自己負担限度額を超えた分が後日払い戻されます。」
3. 連携: 必要に応じて、医療ソーシャルワーカー(MSW)や地域包括支援センターと連携し、患者・家族の経済的負担を軽減するための具体的な支援(医療費助成制度の申請など)につなげます。
最重要! 患者の経済的背景を尊重し、プライバシーに配慮しながら情報提供を行うことが大切です。

看護プロトコル:
- 観察項目: 患者の保険証の種類、現在の治療内容と予想される医療費、患者・家族の経済的懸念の有無。
- 報告基準 (SBAR): 「Situation:80代女性、退院後の医療費負担について不安を訴えています。Background:後期高齢者医療制度の被保険者です。Assessment:高額療養費制度の情報提供が必要です。Recommendation:MSWへの相談を提案します。」
- 記録のポイント: 情報提供の内容、患者・家族の反応、他職種への相談状況。

先輩看護師の一言:
「高齢患者さんの退院支援では、医療保険制度の知識がとても重要です!特に後期高齢者医療制度は、対象者全員が関係する制度なので、『保険料の仕組み』『窓口負担』『高額療養費』の3点は必ず押さえておきましょう。患者さんやご家族から『医療費が高くて治療を続けられない』という不安の声を聞いたとき、適切な情報を提供できる看護師でありたいですね。」

重要概念

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