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問題

健康日本21(第二次)において示された生活習慣の改善目標に含まれるのはどれか。

解説
健康日本21(第二次)では運動習慣者の割合の増加を目標に掲げている。食塩摂取量の目標は1日8g未満、野菜摂取量の目標は1日350g以上、喫煙率は減少、飲酒習慣者の割合は減少が目標である。
同じテーマの次の問題日本における食生活の変化として正しいのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、日本の国民健康づくり運動である 健康日本21(第二次) における生活習慣の改善目標に関する知識を問うています。健康日本21(第二次) は、2013年度から2024年度までを期間とし、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を基本方針としています。生活習慣の改善目標は、栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙の各分野で具体的な数値目標が設定されています。この問題の核心は、各分野の目標値が「増加」なのか「減少」なのかを正確に把握しているかどうかです。 1. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 最重要! ①「運動習慣者の割合を増加させる」は正しい目標です。健康日本21(第二次)では、身体活動・運動分野において、運動習慣者(1回30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者)の割合を増加させることを目標としています。具体的には、男性の運動習慣者の割合を約26%から36%へ、女性を約19%から33%へ増加させることを掲げていました。これは、身体活動量の増加が生活習慣病予防に直結するためです。 2. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: 混同注意! ②「食塩摂取量の目標値を1日15g未満とする」は誤りです。健康日本21(第二次)における食塩摂取量の目標は1日8g未満です。15g未満は、かつての目標値や国民の平均摂取量を超えた現実的でない値であり、高血圧・脳卒中・心疾患予防の観点からも不適切です。 混同注意! ③「野菜摂取量の目標値を1日200g以上とする」は誤りです。正しい目標は1日350g以上です。200gは目標値よりも低く、野菜不足が懸念される現状を反映していません。野菜摂取量の増加は、カリウム摂取による血圧低下や、食物繊維摂取による血糖値・脂質改善に寄与します。 混同注意! ④「喫煙率を現状維持とする」は誤りです。喫煙はがん・循環器疾患・呼吸器疾患など多くの疾患のリスク因子であるため、目標は喫煙率の減少(成人喫煙率12%を目標)です。現状維持は、国民の健康増進の基本方針に反します。 混同注意! ⑤「飲酒習慣者の割合を増加させる」は誤りです。過度の飲酒は肝障害・高血圧・がんなどのリスクを高めるため、目標は飲酒習慣者の割合を減少させることです。生活習慣病の予防と健康増進の観点から、アルコール摂取量の適正化(1日当たりの純アルコール摂取量20g程度)が推奨されています。 3. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 健康日本21(第二次)の各分野の主な目標値を整理しておきましょう。
分野主な目標(数値例)
栄養・食生活食塩摂取量:1日8g未満 / 野菜摂取量:1日350g以上 / 果物摂取量:1日200g未満 / BMI適正範囲の維持(20歳以上:18.5以上25未満)
身体活動・運動運動習慣者の割合増加(男性36%、女性33%) / 歩数の増加
休養睡眠による休養を十分にとれている者の割合増加
飲酒生活習慣病のリスクを高める量(1日純アルコール摂取量男性40g以上、女性20g以上)を飲酒している者の割合減少
喫煙成人喫煙率の減少(12%) / 未成年者の喫煙をなくす / 受動喫煙の機会を有する者の割合減少
これらの目標は、健康増進法に基づく国民の健康づくり運動の一環であり、看護師は患者指導や保健指導の際にこれらの数値目標を根拠として活用することが求められます。 概念整理: 健康日本21(第二次) は、健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目的とした国民健康づくり運動です。生活習慣の改善目標は、栄養・食生活、身体活動・運動、休養、飲酒、喫煙の5分野で構成され、各分野に具体的な数値目標が設定されています。目標は基本的に「良い習慣の増加(運動習慣者、野菜摂取量、休養充足者)」と「悪い習慣の減少(食塩摂取量、喫煙率、飲酒習慣者)」に分類できます。 一目で比較!:
指標健康日本21(第二次)目標誤答例との比較
食塩摂取量1日8g未満15g未満(誤:高すぎる)
野菜摂取量1日350g以上200g以上(誤:低すぎる)
喫煙率減少(12%目標)現状維持(誤:改善目標と矛盾)
飲酒習慣者減少増加(誤:リスク増大)
看護過程ポイント: アセスメント:患者の生活習慣(食事内容、運動量、飲酒量、喫煙状況)を詳細に聴取し、健康日本21の目標値と比較してリスク評価を行います。看護診断:非効果的健康維持 (Ineffective Health Maintenance) や非効果的健康管理 (Ineffective Health Self-Management) などが該当します。計画・実施:具体的な数値目標(例:食塩を1日8g未満に減らす、野菜を350g以上摂取する)を示したパンフレットを用いた保健指導や、行動変容ステージモデルに基づく個別指導を計画します。評価:定期的に生活習慣の変化を再評価し、目標達成度を確認、必要に応じて指導内容を修正します。 暗記のコツ: 「健康日本21(第二次)の目標は、良いことは増やす、悪いことは減らす」と覚えましょう!具体的な数値は「食塩8g未満(エイト=発 → 発症予防)」、「野菜350g(サンゴー=さん(3)+ゴー(5)→ 毎日5色の野菜を3回)」、「喫煙率12%(イチニー=一二=いい夫婦=家族の健康のために)」など語呂合わせで覚えると便利です。 国試頻出ポイント: 健康日本21(第二次)の目標値は、栄養・食生活分野(食塩・野菜・果物・BMI)喫煙分野(喫煙率減少)が特に頻出です。また、「健康日本21(第三次)」への移行が予定されているため、最新の動向にも注意が必要です。数値目標を単独で問う問題だけでなく、事例問題の中で「この患者に適切な保健指導はどれか」という形で、目標値を応用した選択肢が出題されることが多いです。 出題パターン注意!: 混同注意! 単純な「健康日本21(第二次)の目標として正しいのはどれか」という知識問題に加えて、「40歳男性、BMI 27、血圧140/90mmHg、1日喫煙20本、野菜摂取量150g/日。この患者への保健指導として最も適切なのはどれか」といった事例問題にも対応できるよう、各目標値の臨床的な意味(なぜその数値なのか)を理解しておくことが重要です。例えば、野菜摂取量350g以上の目標は、カリウム摂取による降圧効果を狙っていることを押さえておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario): あなたは50歳男性、Aさんの健康診査結果を基にした保健指導を担当しています。Aさんは会社員で、1日喫煙20本、飲酒は週に5日ビール中瓶3本(純アルコール約60g/日)、朝食は抜きがちで昼食は外食、夕食は自宅だが味の濃いおかずを好み、運動習慣は全くありません。血圧140/88mmHg、BMI 26、総コレステロール220mg/dL、空腹時血糖110mg/dL。Aさんは「特に自覚症状はないし、このくらいは普通でしょ」とやや無関心です。看護師として、健康日本21(第二次)の目標をどのように活用して保健指導を展開しますか? 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 1. 観察・アセスメント: まず、Aさんの生活習慣を詳細に聴取し、健康日本21(第二次)の目標値と比較します。最重要! 食塩摂取量(外食・味の濃い食事から1日10g以上と推定)、野菜摂取量(朝食抜き、外食中心で不足)、運動習慣(全くなし)、喫煙率(現在喫煙者)、飲酒量(週5日、1日60gは過剰)のすべてが目標を達成していないことがわかります。また、血圧・BMI・脂質・血糖値が境界域~軽度高値であり、メタボリックシンドロームのリスクが高いとアセスメントします。 2. 報告・連携(SBAR): 医師や管理栄養士と情報共有します。
S(状況): 「50歳男性Aさん、健診で血圧・BMI・脂質・血糖値が軽度高値、生活習慣は喫煙・多量飲酒・運動不足・食生活偏りあり。」
B(背景): 「メタボリックシンドロームのリスク高く、生活習慣病予防のための保健指導が必要。」
A(アセスメント): 「健康日本21の目標と照らし合わせて、食塩・野菜・運動・喫煙・飲酒のすべての分野で改善が必要。特に、減塩と禁煙が優先課題。」
R(提案): 「まずは行動変容ステージを評価し、無関心期であることを考慮して、簡単な目標設定から始めることを提案します。」 3. 介入: Aさんの無関心期の状態を尊重し、いきなり全てを変えようとせず、最も効果的で取り組みやすい目標を1つ提案します。例えば、「まずは1日の歩数を今より1,000歩増やすことから始めませんか?」と声かけします。健康日本21の目標はあくまで最終的な指標であり、患者のペースに合わせたスモールステップでの行動変容支援が重要です。また、飲酒量の適正化(純アルコール20g程度/日)についても、ビール中瓶1本(約20g)に減らすことを目標として提示します。 4. 評価: 1ヶ月後に再評価。歩数が増えたか、飲酒量が減ったかを確認し、成功体験を肯定的にフィードバックします。その後、次のステップとして「味噌汁の汁を半分残す」「週に1回は野菜を多く食べる日を作る」などの具体的な減塩・野菜増加のアドバイスへと発展させます。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 保健指導では、行動変容ステージモデル(無関心期→関心期→準備期→実行期→維持期)を考慮することが重要です。無関心期の患者に強制的に目標を課すと、患者の反感を買い、かえって指導効果が低下します。また、急激な生活習慣の変更はストレスとなるため、特に高血圧や糖尿病の治療中の患者では、低血圧や低血糖を誘発しないよう注意が必要です。急激な減塩は、特に高齢者では脱水や電解質異常をきたすリスクがあります。 保健指導は、患者の自己効力感(Self-Efficacy)を高め、無理のない範囲で段階的に進めることが安全で効果的な介入の鍵です。 看護プロトコル: 観察項目:患者の生活習慣(食事内容・運動量・飲酒量・喫煙状況・睡眠)の詳細な聴取、バイタルサイン(血圧・脈拍・体重)、健診データ(BMI・脂質・血糖・尿酸など)。報告基準(SBAR):上記シナリオ参照。記録のポイント:指導日時、患者の行動変容ステージ、設定した目標内容、患者の反応(肯定的・否定的)、次回評価日を必ず記録します。家族への説明の留意点:生活習慣の改善は家族全体の協力が効果的な場合が多いため、可能であれば家族も交えた指導を行い、家庭での食事内容や運動習慣の見直しを促します。ただし、患者のプライバシーに配慮し、患者の同意を得た上で家族に情報提供することが基本です。 先輩看護師の一言: 「健康日本21の目標値は、保健指導の際の『ものさし』としてとても便利です!でも、患者さんに『国の目標は1日8g未満です!』と押し付けるだけでは、患者さんは『そんなの無理!』とやる気をなくしてしまいます。大切なのは、この目標値を看護師が理解した上で、患者さんの今の生活に合った『まずはここから始めてみませんか?』というスモールステップを一緒に考えてあげること。例えば『今日の味噌汁、半分残してみようか』『駅まで少し遠回りして歩いてみよう』といった、すぐに実践できる小さな提案が、患者さんの行動変容の第一歩になります。国試でも、単に数値を暗記するだけでなく、『この数値を患者指導にどう活かすか』という視点が問われることが増えていますよ!」

重要概念

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