介護保険法における訪問看護の提供主体として、指定を受けることができるのはどれか。2つ選べ。 | MyMerci
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訪問看護の概要
問題

介護保険法における訪問看護の提供主体として、指定を受けることができるのはどれか。2つ選べ。

解説
介護保険法における訪問看護の指定を受けることができるのは、訪問看護ステーション(指定訪問看護事業者)である。病院や診療所も訪問看護を提供できるが、それらは医療保険法に基づく訪問看護であり、介護保険法上の指定訪問看護事業者としての指定を受ける必要があるのは訪問看護ステーションである。地方公共団体や社会福祉法人、医療法人は直接訪問看護の指定を受ける主体ではない。
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詳細解説

核心解説 この問題は、介護保険法における訪問看護 (Home-Visit Nursing) のサービス提供体制と、事業者指定の仕組みを問うています。最重要! 介護保険で訪問看護を提供するには、原則として指定訪問看護事業者の指定を受ける必要があり、その代表格が訪問看護ステーション (Home-Visit Nursing Station)です。この指定は、単に看護師が訪問するという行為だけでなく、事業所として人員基準や運営基準を満たしていることを都道府県知事が認可するものです。他の選択肢(病院や社会福祉法人など)は、介護保険法上の「指定訪問看護事業者」にはなれず、別の枠組みで訪問看護を提供するか、そもそも提供主体として指定されません。 1. 核心概念の分析 (Key Concept): 介護保険法 (Long-Term Care Insurance Act) 第41条では、居宅サービス計画に基づき、指定居宅サービス事業者からサービスを受けると定められています。訪問看護は居宅サービスの一つであり、指定を受けられるのは法律で「指定訪問看護事業者」と明確に定められた主体です。

2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 最重要! 選択肢1の訪問看護ステーションは、介護保険法における指定訪問看護事業者の指定を唯一直接受けることができる典型的な事業所形態です。人員基準(保健師、看護師、准看護師、理学療法士等の配置)、運営基準、設備基準を満たすことで指定され、要介護者等の居宅を訪問し、療養上の世話や必要な診療の補助を行います。

3. 誤答の分析 (Distractor Analysis):
選択肢2 (病院): 混同注意! 病院や診療所が提供する訪問看護は、主に医療保険 (Health Insurance) に基づく「在宅患者訪問看護・指導料」として算定されます。介護保険の指定訪問看護事業者とは制度上の枠組みが異なります。
選択肢3 (地方公共団体): 地方公共団体は介護保険の保険者(市町村)や保健事業の実施主体ですが、介護保険法上の指定訪問看護事業者として直接指定を受けることはできません。
選択肢4 (社会福祉法人): 社会福祉法人は特別養護老人ホームや訪問介護事業所などの運営主体にはなれますが、指定訪問看護事業者の指定は受けられません。
選択肢5 (医療法人): 医療法人が訪問看護ステーションを開設し、その事業所が指定を受けることは可能ですが、医療法人という法人格自体が指定を受けるわけではありません。指定を受ける主体はあくまで「事業所」です。

4. 関連概念の整理 (Related Concepts): 医療保険の訪問看護と介護保険の訪問看護は、対象者やサービス内容、医師の指示の頻度(介護保険では特別訪問看護指示書など)が異なります。ケアマネジメントの流れの中で、居宅サービス計画(ケアプラン)に訪問看護が位置付けられることが重要です。 概念整理
制度提供主体の指定サービス名称例根拠法
介護保険指定訪問看護事業者 (訪問看護ステーション)訪問看護介護保険法
医療保険保険医療機関 (病院・診療所)在宅患者訪問看護健康保険法
一目で比較! 混同注意! 「病院・診療所が行う訪問看護」と「訪問看護ステーションが行う訪問看護」の違いを、単に事業所の種類だけでなく、適用される保険制度(医療保険 vs 介護保険)とセットで整理することが国試攻略の鍵です。 看護過程ポイント アセスメント: 要介護者の疾患、ADL、IADL、家族介護力、住環境だけでなく、適用される保険制度を正しく判断する能力が看護師に求められます。
計画: ケアプランに基づき、訪問看護計画書を作成します。医療保険と介護保険のどちらの枠組みで訪問するかによって計画書の様式や医師の指示書の扱いが異なります。 暗記のコツ 「介護保険の訪問看護は、訪看ステーションだけが指定される!」と覚えましょう。病院は医療保険の「在宅患者訪問看護指導料」で訪問する、という区別をセットで暗記します。 国試頻出ポイント 介護保険法と医療保険法の比較問題は毎年のように出題されます。特に訪問看護、訪問リハビリテーション、居宅療養管理指導など、医療系サービスがどの保険制度で提供されるかは頻出です。「指定」というキーワードが出たら、それは介護保険法上の事業者指定である可能性が高いと意識しましょう。 出題パターン注意! 単純な知識問題だけでなく、「医療保険と介護保険の両方の対象となる高齢者に訪問看護を導入する際、どのような手続きと判断が必要か」といった状況設定問題にも発展します。ケアマネジャーとの連携や主治医意見書の役割も併せて理解しておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario) 85歳女性、要介護3の認定を受け、アルツハイマー型認知症がある。大腿骨頸部骨折でA病院を退院後、自宅で療養中。褥瘡処置と服薬管理のため訪問看護の導入が必要と判断された。担当のケアマネジャーから「介護保険で訪問看護を利用するためには、訪問看護ステーションの選択と主治医の指示が必要です」と説明があった。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment) 観察 (Assessment): この事例では、患者は介護保険の対象者であり、医療保険ではなく介護保険による訪問看護の適応となります。
判断 (Judgment): 最重要! 介護保険で訪問看護を提供できるのは指定訪問看護事業者である訪問看護ステーションのみです。病院の看護師が直接訪問することはできません。ケアマネジャーと連携し、地域の訪問看護ステーションを紹介してもらい、契約を結びます。
介入 (Intervention): 訪問看護ステーションの看護師は、ケアプランに基づき、主治医の「訪問看護指示書」を基に訪問看護計画を作成し、褥瘡の処置や服薬の確認・介助、家族への介護指導を実施します。
評価 (Evaluation): 褥瘡の治癒状態、服薬アドヒアランス、家族の介護負担感を定期的に評価し、必要に応じてケアプランの見直しをケアマネジャーに提案します。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)医療安全: 訪問看護指示書の有効期間(通常6ヶ月)を管理し、期限切れに注意します。医療行為の範囲は医師の指示の範囲内であることを厳守します。
情報共有: 訪問看護ステーションは、サービス提供記録をケアマネジャーや主治医と共有し、多職種連携を図ります。 看護プロトコル
項目内容
観察項目全身状態、褥瘡の状態、服薬状況、ADL、認知機能、家族の介護状況
報告基準 (SBAR)S: 状態変化、B: 基礎疾患・既往、A: アセスメント、R: 指示・方針確認を主治医へ
記録のポイント訪問看護報告書(主治医へ)、訪問看護記録書(事業所保管)を正確かつ簡潔に記載
先輩看護師の一言 「訪問看護は、病院という“点”から在宅という“線と面”での看護へとフィールドが変わります。制度の知識は、患者さんが地域で安心して暮らし続けるための『道案内』です。単に『訪看ステーション』と覚えるのではなく、ケアマネジャーと共に地域包括ケアシステムの一翼を担う、というイメージを持つと理解が深まりますよ。」

重要概念

在宅看護論 439 問 · ログイン不要

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