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周産期にある人と家族の看護
正期産で出生した新生児の体重が2500gであった。この新生児の分類として正しいのはどれか。
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1
低出生体重児
✓ 正解
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2
巨大児
-
3
超低出生体重児
-
4
標準体重児
-
5
極低出生体重児
解説
低出生体重児は出生体重2500g未満の児と定義される。2500gはこの定義に該当するため低出生体重児に分類される。極低出生体重児は1500g未満、超低出生体重児は1000g未満、巨大児は4000g以上を指す。
同じテーマの次の問題正期産で出生した体重3200gの新生児。出生後2時間で体温36.5℃であった。新生児の体温調節に関する記述で正しいのはどれか。この問題が収録された問題集母性看護学KRW 12,900
核心解説
この問題は、新生児の出生体重による分類の定義を問う、基礎的かつ重要な知識問題です。新生児 (Neonate / Newborn) の体重分類は、その後の発育リスクや看護ケアの優先度を決定する上で極めて重要です。最重要! 分類の境界値を正確に覚えることが、看護師国家試験合格の第一歩です。
正解の根拠 (Answer Rationale): 我が国(日本)の定義では、低出生体重児 (Low Birth Weight Infant: LBW) は、出生体重2500g未満の児と定義されています。問題文では体重が「2500g」と記載されていますが、この「未満」という言葉がポイントです。「2500g」は「2500g未満」という条件を満たすため、正しくは低出生体重児に分類されます。
誤答の分析 (Distractor Analysis):
混同注意! ①「標準体重児」という選択肢に引っ張られやすいですが、標準体重の基準は2500g以上であり、2500gは「以上」には含まれません。体重2500gは境界線上であり、日本のガイドライン上は「未満」の分類となるため低出生体重児と判断されます。
②「極低出生体重児 (Very Low Birth Weight Infant: VLBW)」は 1500g未満、③「超低出生体重児 (Extremely Low Birth Weight Infant: ELBW)」は 1000g未満、④「巨大児 (Macrosomia)」は 4000g以上と定義されており、2500gの本症例には該当しません。
概念整理: 新生児の出生体重による分類(WHO / 日本小児科学会)
| 分類名 | 定義(出生体重) | 英語表記 |
|---|
| 超低出生体重児 | 1000g未満 | Extremely Low Birth Weight Infant (ELBW) |
| 極低出生体重児 | 1500g未満 | Very Low Birth Weight Infant (VLBW) |
| 低出生体重児 | 2500g未満 | Low Birth Weight Infant (LBW) |
| 標準体重児 | 2500g以上 4000g未満 | Normal Birth Weight Infant (NBW) |
| 巨大児 | 4000g以上 | Macrosomia / Large for Gestational Age (LGA) |
一目で比較!: 「未満」と「以上」の違いを意識!
- 低出生体重児:2500g未満 (※ 2500gは含まれない)
- 標準体重児:2500g以上 (※ 2500gは含まれるが、問題文では「以上」の語句がないため注意)
看護過程ポイント: 低出生体重児の看護では、体温管理(低体温予防)、感染予防、栄養管理(経腸栄養・静脈栄養)、呼吸管理(無呼吸発作の観察)が優先アセスメント項目となります。母親への心理的支援(愛着形成促進)も忘れてはいけません。
暗記のコツ: 「超(1000g)→極(1500g)→低(2500g)」と桁を増やしながら、「超・極・低」の順番で覚えましょう。語呂合わせ:「超激安(超極低)で買った、1000g(千円)1500g(千五百円)2500g(二千五百円)!」
国試頻出ポイント: この定義は毎年のように国試で出題されます。「〇〇児の定義として正しいのはどれか」という直接的な知識問題だけでなく、事例問題の中で「この児は低出生体重児であり、特に注意すべき合併症はどれか」という形で発展して問われることが多いです。
出題パターン注意!: 近年の国試では、単純な定義暗記だけでなく、「在胎週数(早産/正期産/過期産)」と「出生体重(SGA/AGA/LGA)」を組み合わせた問題が増加傾向にあります。本問は正期産であり、体重分類のみが問われていますが、在胎週数別の体格分類(Small for Gestational Age: SGA など)も併せて学習しておきましょう。
臨床実践ガイド
臨床シナリオ (Clinical Scenario): NICU(Neonatal Intensive Care Unit)に勤務する看護師のあなた。正期産(38週)で出生した体重2500gの女児を受け持ちます。アプガースコア(Apgar Score)は8点(1分後)と良好です。しかし、体重が2500gであることから、低出生体重児の定義に該当するため、通常の正期産児とは異なる注意深い観察が必要です。
看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment):
- 観察 (Observation): バイタルサイン(体温・心拍数・呼吸数・SpO2) の頻回チェック。特に低体温の兆候がないか、体温管理(Kangaroo Care や保育器使用の要否) をアセスメントします。
- 報告 (Report / SBAR): 「S (Situation): 正期産2500gで出生した低出生体重児のAちゃんです。B (Background): 出生時アプガー8点、現在全身状態は安定しています。A (Assessment): 体温36.5℃とやや低めであり、経過観察中です。R (Recommendation): 今後、低血糖・低体温のリスクがあるため、血糖測定と追加の保温について指示を仰ぎたいです。」
- 介入 (Intervention): 医師の指示に基づき、早期母乳/ミルクの開始 または 静脈輸液 の準備。低血糖予防のため、血糖値測定(スクリーニング) を実施。体温が安定しない場合は、保育器(インキュベーター) へ収容する判断も必要です。
- 評価 (Evaluation): バイタルサインが安定し、血糖値が基準範囲内(45mg/dL以上)であることを確認。体温が維持されているか、呼吸状態に異常がないかを継続評価します。
患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions):
- 最重要! 低体温予防: 低出生体重児は体温調節中枢が未熟であり、皮下脂肪も少ないため、容易に低体温に陥ります。保温(帽子着用、肌着+おくるみ、保育器)は最優先事項です。
- 低血糖予防: 血糖値が低下すると、無症状のこともあれば、ぐったり、痙攣、呼吸困難などの症状を呈します。早期授乳や経腸栄養が推奨されます。
- 感染予防: 免疫力が未熟であるため、標準予防策(スタンダードプリコーション)の徹底。NICU入室時の手指消毒の厳守。
看護プロトコル: バイタルサイン(特に体温)は最低でも出生後4時間は1時間ごと、その後安定すれば2〜4時間ごとに測定。体重測定は毎日。記録には体温測定値・栄養摂取量・排泄状況・皮膚色を詳細に記載。
先輩看護師の一言: 「体重が2500gの赤ちゃんは、『小さめだけど正期産だから大丈夫』と思われがち。でも、この微妙なラインの赤ちゃんが実は一番リスクを見落としやすい!『この赤ちゃん、標準体重児より少し小さいんだな』という視点を持って、予防的に関わることがプロの看護師です。国試の知識は、この『気づき』の感度を上げてくれます!」
- 低出生体重児 — 出生体重2500g未満の新生児。早産児(在胎37週未満)と正期産児(37〜41週)の両方を含む。低体温・低血糖・感染症などのリスクが高い。
- 極低出生体重児 — 出生体重1500g未満の新生児。超低出生体重児と並んでハイリスク児であり、NICUでの集中的な管理が必要となる。
- 超低出生体重児 — 出生体重1000g未満の新生児。臓器が極めて未熟であり、慢性的な肺疾患(BPD)や未熟児網膜症(ROP)などの重篤な合併症をきたしやすい。
- 巨大児 — 出生体重4000g以上の新生児。母体の妊娠糖尿病(GDM)が原因で発生することが多く、肩甲難産や新生児低血糖に注意が必要。
- 標準体重児 — 出生体重が2500g以上4000g未満の新生児。正期産児の多くが該当するが、在胎週数が過期産(42週以上)の場合はSGA(Small for Gestational Age)の評価も必要。
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