核心解説
この問題は、
Body Mass Index (BMI) の計算方法と、日本の肥満判定基準を用いた体格評価を問うています。BMIは、
体重(kg) ÷ 身長(m)² で算出され、国際的に用いられる肥満度の指標です。本問では、計算結果を正しく導き出し、それを日本の基準に照らして適切に判定できるかが鍵となります。
計算過程は以下の通りです。
1. 身長152cmをメートルに変換 →
1.52m
2. 身長の二乗を計算 →
1.52 × 1.52 = 2.3104
3. 体重を身長の二乗で除す →
52 ÷ 2.3104 ≒ 22.5
日本の肥満判定基準(日本肥満学会)では、
BMI 18.5未満が
低体重 (Underweight)、
18.5以上25未満が
普通体重 (Normal range)、
25以上が
肥満 (Obesity)と分類されます。計算されたBMI 22.5は「普通体重」の範囲内です。
最重要! BMIはあくまで体格指数の一つであり、体脂肪率や筋肉量、年齢、性別を考慮する必要があります。特に成長期の小児・思春期では、単独で評価せず、成長曲線や他の身体計測値と併せて総合的に評価することが重要です。
正解の根拠 (Answer Rationale)
正解は「BMI 22.5、普通体重」です。BMIの計算式に正しく数値を代入し、日本の判定基準に照らすと、この組み合わせのみが適切です。
誤答の分析 (Distractor Analysis)
⚠️ この内容は選択肢UI用のコメント (qn_wrong_c) ではなく、解説本文内の詳細な誤答分析です。
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混同注意! ①番「BMI 18.5、低体重」は、計算結果が間違っています。また、BMI 18.5は低体重と普通体重の境界値であり、正確には「18.5未満」が低体重です。
- ②番「BMI 25.0、肥満」は、計算結果が誤りです。BMI 25.0は肥満の基準値ですが、本症例では該当しません。
- ③番「BMI 27.0、肥満」も、計算結果が誤りです。
- ⑤番「BMI 20.0、普通体重」は、BMIの判定は正しいものの、計算値が22.5であるため、数値が一致しません。
関連概念の整理 (Related Concepts)
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混同注意! 標準体重 (Ideal Body Weight):身長から計算される標準的な体重で、多くの場合「身長(m)² × 22」で算出します。本症例では1.52² × 22 ≒ 50.8kgとなり、現体重52kgはほぼ標準体重です。BMI 22が最も疾病リスクが低いとされるため、この式が用いられます。
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小児の肥満判定:成人と異なり、小児では「ローレル指数 (Rohrer Index)」や「肥満度 (Percent Overweight)」が用いられることがあります。本症例は15歳のため、思春期後期に該当し、成人の基準を適用することが一般的です。
概念整理
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BMI計算式:体重(kg) ÷ 身長(m)²
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日本の肥満判定基準:
| 分類 | BMI |
|---|
| 低体重 (Underweight) | 18.5未満 |
| 普通体重 (Normal range) | 18.5以上 25未満 |
| 肥満 (Obesity) | 25以上 |
一目で比較!
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BMI vs 標準体重:BMIは体格指数、標準体重は特定のBMI値(22)から逆算した目標体重。目的が異なる。
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成人基準 vs 小児基準:成人はBMI、小児(特に乳幼児・学童)はカウプ指数やローレル指数、肥満度が併用される。
看護過程ポイント
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アセスメント (Assessment):BMI値を算出し、肥満判定基準と照合する。同時に、生活習慣(食事内容、運動習慣、睡眠)、家族歴、心理社会的背景(ボディイメージ、摂食障害のリスク)を評価する。
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看護診断 (Nursing Diagnosis):BMIが基準範囲外の場合、「栄養状態:過栄養/低栄養リスク状態」や「肥満/低体重」が該当する。本症例では現時点で問題はないが、成長過程にあるため継続的なモニタリングが必要。
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計画・実施 (Planning & Implementation):適正体重の維持・増減が必要な場合、個別的な栄養指導や運動療法の計画を立案する。思春期の患者には、無理なダイエットやボディイメージの歪みに注意する。
暗記のコツ
- 「BMIの22.5」は「22.5」と覚えるのではなく、
「52 ÷ (1.52 × 1.52)」の計算過程ごとイメージすると忘れにくい。
- 判定基準は「18.5未満(低体重)」「18.5以上25未満(普通体重)」「25以上(肥満)」と、区切りの数字「18.5」と「25」をセットで暗記する。
国試頻出ポイント
- BMIの計算問題は看護師国家試験で頻出。数値が与えられ、計算結果と判定を組み合わせて選ばせる形式が多い。
- 発展問題として、「この患者の標準体重は?」や「肥満と判定される体重は?」といった応用問題にも対応できるよう、計算式と基準値を確実に覚えておく。
出題パターン注意!
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単純知識問題:「BMI 25.0は何に分類されるか?」
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状況設定問題(事例問題):「50歳男性、身長170cm、体重80kg。生活習慣病予防のための看護指導で正しいのはどれか?」のように、BMIを計算させた上で、肥満に関連する健康問題(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)や看護介入(食事指導、運動指導)を問う問題に発展する。