15歳の女子。学校検診で身長152cm、体重52kgと記録された。月経周期は28日型で規則的である。乳房の発育はTann… | MyMerci
女性のライフサイクル各期における看護
問題

15歳の女子。学校検診で身長152cm、体重52kgと記録された。月経周期は28日型で規則的である。乳房の発育はTanner stage 4、恥毛はTanner stage 4。次のうちこの患者のBMI(body mass index)と判定の組み合わせで正しいのはどれか?

解説
BMIは体重(kg) ÷ 身長(m)の二乗で計算する。52 ÷ (1.52 × 1.52) = 52 ÷ 2.3104 ≒ 22.5。日本の肥満判定基準ではBMI 18.5未満が低体重、18.5以上25未満が普通体重、25以上が肥満である。22.5は普通体重に該当する。

詳細解説

核心解説 この問題は、Body Mass Index (BMI) の計算方法と、日本の肥満判定基準を用いた体格評価を問うています。BMIは、体重(kg) ÷ 身長(m)² で算出され、国際的に用いられる肥満度の指標です。本問では、計算結果を正しく導き出し、それを日本の基準に照らして適切に判定できるかが鍵となります。 計算過程は以下の通りです。 1. 身長152cmをメートルに変換 → 1.52m 2. 身長の二乗を計算 → 1.52 × 1.52 = 2.3104 3. 体重を身長の二乗で除す → 52 ÷ 2.3104 ≒ 22.5 日本の肥満判定基準(日本肥満学会)では、BMI 18.5未満低体重 (Underweight)18.5以上25未満普通体重 (Normal range)25以上肥満 (Obesity)と分類されます。計算されたBMI 22.5は「普通体重」の範囲内です。 最重要! BMIはあくまで体格指数の一つであり、体脂肪率や筋肉量、年齢、性別を考慮する必要があります。特に成長期の小児・思春期では、単独で評価せず、成長曲線や他の身体計測値と併せて総合的に評価することが重要です。 正解の根拠 (Answer Rationale) 正解は「BMI 22.5、普通体重」です。BMIの計算式に正しく数値を代入し、日本の判定基準に照らすと、この組み合わせのみが適切です。 誤答の分析 (Distractor Analysis) ⚠️ この内容は選択肢UI用のコメント (qn_wrong_c) ではなく、解説本文内の詳細な誤答分析です。 - 混同注意! ①番「BMI 18.5、低体重」は、計算結果が間違っています。また、BMI 18.5は低体重と普通体重の境界値であり、正確には「18.5未満」が低体重です。 - ②番「BMI 25.0、肥満」は、計算結果が誤りです。BMI 25.0は肥満の基準値ですが、本症例では該当しません。 - ③番「BMI 27.0、肥満」も、計算結果が誤りです。 - ⑤番「BMI 20.0、普通体重」は、BMIの判定は正しいものの、計算値が22.5であるため、数値が一致しません。 関連概念の整理 (Related Concepts) - 混同注意! 標準体重 (Ideal Body Weight):身長から計算される標準的な体重で、多くの場合「身長(m)² × 22」で算出します。本症例では1.52² × 22 ≒ 50.8kgとなり、現体重52kgはほぼ標準体重です。BMI 22が最も疾病リスクが低いとされるため、この式が用いられます。 - 小児の肥満判定:成人と異なり、小児では「ローレル指数 (Rohrer Index)」や「肥満度 (Percent Overweight)」が用いられることがあります。本症例は15歳のため、思春期後期に該当し、成人の基準を適用することが一般的です。 概念整理 - BMI計算式:体重(kg) ÷ 身長(m)² - 日本の肥満判定基準
分類BMI
低体重 (Underweight)18.5未満
普通体重 (Normal range)18.5以上 25未満
肥満 (Obesity)25以上
一目で比較! - BMI vs 標準体重:BMIは体格指数、標準体重は特定のBMI値(22)から逆算した目標体重。目的が異なる。 - 成人基準 vs 小児基準:成人はBMI、小児(特に乳幼児・学童)はカウプ指数やローレル指数、肥満度が併用される。 看護過程ポイント - アセスメント (Assessment):BMI値を算出し、肥満判定基準と照合する。同時に、生活習慣(食事内容、運動習慣、睡眠)、家族歴、心理社会的背景(ボディイメージ、摂食障害のリスク)を評価する。 - 看護診断 (Nursing Diagnosis):BMIが基準範囲外の場合、「栄養状態:過栄養/低栄養リスク状態」や「肥満/低体重」が該当する。本症例では現時点で問題はないが、成長過程にあるため継続的なモニタリングが必要。 - 計画・実施 (Planning & Implementation):適正体重の維持・増減が必要な場合、個別的な栄養指導や運動療法の計画を立案する。思春期の患者には、無理なダイエットやボディイメージの歪みに注意する。 暗記のコツ - 「BMIの22.5」は「22.5」と覚えるのではなく、「52 ÷ (1.52 × 1.52)」の計算過程ごとイメージすると忘れにくい。 - 判定基準は「18.5未満(低体重)」「18.5以上25未満(普通体重)」「25以上(肥満)」と、区切りの数字「18.5」と「25」をセットで暗記する。 国試頻出ポイント - BMIの計算問題は看護師国家試験で頻出。数値が与えられ、計算結果と判定を組み合わせて選ばせる形式が多い。 - 発展問題として、「この患者の標準体重は?」や「肥満と判定される体重は?」といった応用問題にも対応できるよう、計算式と基準値を確実に覚えておく。 出題パターン注意! - 単純知識問題:「BMI 25.0は何に分類されるか?」 - 状況設定問題(事例問題):「50歳男性、身長170cm、体重80kg。生活習慣病予防のための看護指導で正しいのはどれか?」のように、BMIを計算させた上で、肥満に関連する健康問題(高血圧、糖尿病、脂質異常症など)や看護介入(食事指導、運動指導)を問う問題に発展する。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario) 健康診断や外来で、患者のBMIを計算し、生活習慣病のリスク評価や健康指導を行う場面を想像してみてください。 例えば、30代女性が健康診断の結果を持って来院しました。身長160cm、体重70kg。BMIを計算すると 27.3 となり、肥満 (Obesity) と判定されます。看護師は、この数値が示すリスク(高血圧、糖尿病、脂質異常症、睡眠時無呼吸症候群など)を説明し、生活習慣の見直しを促す必要があります。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment) 1. 観察:患者の身長と体重を正確に測定する。測定値からBMIを計算し、判定基準と照合する。 2. アセスメント:BMIだけでなく、腹囲測定、血圧、血液検査データ(血糖、HbA1c、脂質プロファイル)、家族歴、喫煙歴、飲酒歴、運動習慣、食習慣を総合的に評価する。 3. 報告:必要に応じて、医師へBMI値と関連リスクを報告する。SBAR (Situation-Background-Assessment-Recommendation) を用いて簡潔に伝える。 4. 介入:患者の理解度や準備状態に応じて、段階的な生活習慣改善のための支援(栄養指導、運動指導、行動変容のサポート)を計画・実施する。急激な減量を促さず、無理のない目標設定を行う。 5. 評価:定期的に体重やBMI、生活習慣の変化を評価し、必要に応じて計画を見直す。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions) - 最重要! BMIはスクリーニングツールであり、診断基準ではない。肥満症の診断には、BMIに加えて肥満に関連する健康障害(高血圧、糖尿病など)の有無を確認する必要がある。 - 過度なダイエット指導は、特に思春期や若年女性において、摂食障害(神経性やせ症、神経性過食症)を誘発するリスクがある。心理面への配慮を忘れない。 - 高齢者では、BMIが低いとフレイル(Frailty)やサルコペニア(Sarcopenia)のリスクが高まるため、単に「やせている=良い」とは評価しない。 看護プロトコル - 観察項目:身長、体重、腹囲、BMI、血圧、血液検査データ、生活習慣(食事、運動、睡眠、ストレス)、心理状態 - 報告基準(SBAR): - S(状況):患者のBMI値と判定結果 - B(背景):患者の年齢、性別、既往歴、家族歴、生活習慣 - A(アセスメント):肥満に関連する健康リスクの評価 - R(推奨):栄養指導や運動指導の必要性、専門家(管理栄養士など)へのコンサルテーション - 記録のポイント:BMI値、判定結果、患者への説明内容、指導後の患者の反応、経過観察計画 - 家族への説明の留意点:家族ぐるみでの生活習慣改善を提案する。患者を非難するような言動は避け、健康的な生活を送るための協力を促す。 先輩看護師の一言 「BMIはとても簡単な計算ですが、そこから患者さんの健康状態を深くアセスメントできる、とても強力なツールです!『このBMIだと、どんな疾患に注意が必要かな?』『どんな生活習慣のアドバイスができるかな?』と考えながら勉強すると、国試の問題も、現場での患者さんへの関わり方も、より深く理解できるようになりますよ。一緒に頑張りましょう!」

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