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母性看護の概念
問題

我が国の「健やか親子21(第2次)」において、重点課題の1つとして掲げられている目標はどれか。

解説
「健やか親子21(第2次)」では、4つの基盤課題(思春期の健康、妊娠・出産、子どもの健康、切れ目ない支援)が設定され、その中の指標として「低出生体重児の割合の増加抑制」が掲げられている。他の選択肢は具体的な数値目標として設定されていない。
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詳細解説

核心解説 この問題は、我が国の母子保健の基本計画である「健やか親子21(第2次)」の重点課題とその具体的な目標に関する知識を問うています。最重要! 本計画は、平成27年(2015年)から令和6年(2024年)までの10年間を対象としており、4つの基盤課題(「思春期の健康」、「妊娠・出産」、「子どもの健康」、「切れ目ない支援」)と、その達成度を測るための様々な指標が設定されています。選択肢の中で、この計画において明確に数値目標として掲げられているものは限られています。 1. **核心概念の分析 (Key Concept)**: 「健やか親子21(第2次)」は、前身の「健やか親子21(第1次)」の成果と課題を踏まえ、すべての子どもが健やかに育つ社会を目指しています。特に、低出生体重児(出生体重2500g未満)の増加は、その後の子どもの健康問題(発達障害、生活習慣病のリスク増加など)に直結する重要な課題であり、その割合の増加を抑制することが明確な数値目標として掲げられました。 2. **正解の根拠 (Answer Rationale)**: 正解低出生体重児の割合の増加抑制 「健やか親子21(第2次)」では、基盤課題B「妊娠・出産」の指標の一つとして、「低出生体重児の割合」が設定され、その増加傾向を抑制する(具体的には、令和6年度までに8.8%未満とする)という目標が掲げられています。これは、妊娠中の適切な栄養管理や喫煙・飲酒習慣の改善など、母子保健施策の重要な成果指標となっています。 3. **誤答の分析 (Distractor Analysis)**: - 混同注意!10代の性感染症罹患率の半減: 「健やか親子21(第2次)」では、思春期の健康課題として10代の性感染症(特にクラミジア、淋菌感染症)は重要なテーマですが、「罹患率の半減」という具体的な数値目標は設定されていません。第1次計画では10代の人工妊娠中絶率の減少などが目標としてありましたが、第2次ではこのような明確な半減目標は掲げられていません。 - ③ 妊産婦死亡率のゼロ達成: 妊産婦死亡率の低減は母子保健の究極的な目標ですが、日本は既に世界でもトップクラスの低さであり、現実的に「ゼロ達成」という目標は設定されていません。目標は「妊産婦死亡率の改善」など、より現実的な表現となっています。 - ④ 人工妊娠中絶実施率の半減: 人工妊娠中絶の減少は重要な課題ですが、「実施率の半減」という具体的な数値目標は「健やか親子21(第2次)」では設定されていません。第1次計画では「10代の人工妊娠中絶率の減少」が目標としてありましたが、第2次では指標の一つとして扱われています。 - ⑤ 母乳栄養率の100%達成: 母乳栄養の推進は重要な施策ですが、全ての母親が母乳育児を選択できるとは限らず、「100%達成」という非現実的な目標は設定されていません。目標としては「母乳栄養率の向上」などとされています。 4. **関連概念の整理 (Related Concepts)**: 「健やか親子21(第2次)」の4つの基盤課題を押さえましょう。 - A: 思春期の健康: 性に関する正しい知識の普及、望まない妊娠の予防、メンタルヘルス対策。 - B: 妊娠・出産: 安全な妊娠・出産の促進、低出生体重児の増加抑制、不育症への理解促進。 - C: 子どもの健康: 小児慢性特定疾病対策、発達障害の早期発見・支援、予防接種率の向上。 - D: 切れ目ない支援: 妊産婦・乳幼児への支援体制の充実、地域連携の推進、産後ケアの充実。

概念整理: 「健やか親子21(第2次)」は、母子保健の総合的計画であり、重点課題として「低出生体重児の増加抑制」が数値目標として明確に掲げられています。他の選択肢は、計画の理念や方向性として重要ですが、具体的な数値目標として設定されているものではありません。

一目で比較!:
計画主な目標(例)
健やか親子21(第1次)10代の人工妊娠中絶率の減少、妊産婦死亡率の低減、母乳栄養率の向上など
健やか親子21(第2次)低出生体重児の割合の増加抑制、産後うつの予防、切れ目ない支援体制の構築など


看護過程ポイント: 看護師は、妊婦健診や乳幼児健診の場で、低出生体重児のリスク要因(母体の低栄養、喫煙、若年妊娠など)をアセスメントし、妊娠期からの栄養指導や生活習慣改善の支援を行うことが重要です。また、低出生体重児で生まれた子どもに対しては、成長発達のフォローアップと適切な支援を計画します。

暗記のコツ: 「健やか親子21(第2次)」の数値目標として「低出生体重児の割合の増加抑制」は頻出です。他の選択肢(「半減」「ゼロ」「100%」)は、現実的な目標として設定されにくい非現実的な数字であることを意識して覚えましょう。

国試頻出ポイント: 国の母子保健計画の具体的な数値目標を問う問題は頻出です。特に「低出生体重児」と「産後うつ」に関する目標は、第2次計画の特徴的な指標としてよく出題されます。

出題パターン注意!: 単純な知識問題として「健やか親子21(第2次)の目標はどれか」と出題されるだけでなく、事例問題の中で「低出生体重児で出生した乳児とその母親への退院指導」という形で発展的に問われることもあります。母子保健の流れを総合的に理解しておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): あなたは産科病棟の看護師です。妊娠37週で体重2200gの低出生体重児を出産した初産婦のAさんを受け持ちます。Aさんは「思っていたより赤ちゃんが小さくて驚いた。どうしてこんなに小さいの?」と不安そうに質問してきました。 - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! まず、Aさんの不安に共感し、「低出生体重児の原因は様々ですが、多くの場合は経過観察で成長していきます」と説明します。次に、児の状態(哺乳力、体温調節、血糖値など)をアセスメントし、低出生体重児のケア(カンガルーケアの推奨、哺乳量の調整、保温など)を計画・実施します。Aさんの産後の経過(栄養状態、喫煙歴の有無など)も評価し、今後の妊娠に向けた保健指導(妊娠前からの栄養管理の重要性)も視野に入れた継続的な支援が求められます。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 低出生体重児は、体温調節機能が未熟であるため低体温に注意し、体温(腋窩温)36.5℃未満は危険サインです。また、低血糖のリスクも高いため、血糖値測定を適宜行います。母親への指導では、児の観察ポイント(顔色、呼吸状態、哺乳状況)を具体的に伝え、いつもと違うと感じたらすぐに相談するよう促します。

看護プロトコル: 低出生体重児の観察項目(体温、呼吸数、心拍数、SpO2、血糖値、哺乳量、体重増加)、母親への退院指導(体重測定の仕方、沐浴の注意点、予防接種スケジュール)、地域の保健師への連絡(継続支援のための情報共有)。

先輩看護師の一言: 「国試で『健やか親子21』を聞かれたら、『低出生体重児』『産後うつ』『思春期の性』この3つのキーワードを必ず思い出してください!そして、現場では『なぜこの赤ちゃんが低出生体重で生まれたのか』という背景までアセスメントできる看護師を目指しましょう。それが、本当の母子支援に繋がります!」

重要概念

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