核心解説
この問題は、小児の運動発達における原始反射のひとつである
ランドー反射 (Landau Reflex)の消失時期を問うています。ランドー反射は、腹臥位で頭部を挙上・伸展させると、体幹・下肢が伸展する反射であり、抗重力筋の活動と姿勢保持の発達に重要な役割を果たします。この反射は
生後3~4か月頃に出現し、その後、随意運動の発達に伴って
生後6~7か月頃に消失します。消失後は、這い這い(ずりばい・はいはい)などの自発的な体幹運動が可能になります。
正解の根拠 (Answer Rationale):
正解は②番「生後6~7か月」です。ランドー反射は、原始反射のなかでも比較的出現が遅く、消失も早い反射です。生後6~7か月頃に消失することで、腹臥位での頭部コントロールや体幹の回旋が随意運動へと移行する準備が整います。
誤答の分析 (Distractor Analysis):
①番「生後1~2か月」:
混同注意! これはモロー反射や吸引反射などの原始反射が出現する時期ですが、ランドー反射はまだ出現していません。
③番「生後3~4か月」:これはランドー反射の出現時期であり、消失時期ではありません。
出現と消失の時期を混同しないでください!
④番「生後12か月以降」:
混同注意! これはパラシュート反射(保護伸展反応)が出現する時期であり、ランドー反射の消失時期ではありません。
⑤番「生後9~10か月」:ランドー反射はすでに消失しており、この時期は随意運動(おすわり、はいはいの完成)が発達する時期です。
関連概念の整理 (Related Concepts):
原始反射の出現・消失時期は、中枢神経系の成熟度を評価する重要な指標です。ランドー反射以外にも、モロー反射(生後4か月消失)、把握反射(生後4か月消失)、非対称性緊張性頸反射(生後6か月消失)など、それぞれの特徴と時期を比較しながら覚えましょう。特に、ランドー反射の消失は、這い這い(creeping)の準備段階と密接に関連します。
概念整理:
ランドー反射 (Landau Reflex) は、腹臥位で頭部を伸展させると体幹・下肢が伸展する反射。生後3~4か月で出現し、生後6~7か月で消失。消失後は、随意運動による抗重力姿勢の獲得へ移行。
一目で比較!:
| 反射名 | 出現時期 | 消失時期 |
|---|
| ランドー反射 | 生後3~4か月 | 生後6~7か月 |
| モロー反射 | 出生時 | 生後4か月 |
| パラシュート反射 | 生後6~8か月 | 生涯持続 |
| 非対称性緊張性頸反射 | 生後2か月 | 生後6か月 |
看護過程ポイント: アセスメントとして、小児の運動発達を評価する際は、原始反射の残存や消失の遅れがないかを観察します。消失が遅れている場合は、中枢神経系の異常(脳性麻痺など)を疑い、医師への報告と早期リハビリテーション介入の検討が必要です。看護計画には、月齢に応じた運動発達の促進(うつ伏せ遊びの推奨など)を含めます。
暗記のコツ: 「ランドー=Land=大地」とイメージし、腹臥位(うつ伏せ)で頭を持ち上げる反射と覚えましょう。出現(3-4か月)と消失(6-7か月)は、「3-4で出て、6-7で消える」と語呂合わせで記憶すると良いです。
国試頻出ポイント: 原始反射の出現・消失時期は毎年出題される必須項目です。特に、モロー反射、把握反射、ランドー反射、パラシュート反射の4つは頻出。単純暗記ではなく、各反射が「何を評価するのか(中枢神経のどの部位の成熟を示すのか)」も合わせて理解しておくと、応用問題にも対応できます。
出題パターン注意!: 「ランドー反射の消失が遅れている乳児にみられる運動の遅れはどれか」のように、消失遅延と臨床症状(寝返り・ずりばいの遅れ)を関連付ける問題や、複数の原始反射の出現/消失時期を組み合わせた組合せ問題にも注意しましょう。