在宅で療養中の要介護2の高齢者に対して、訪問看護師が生活アセスメントを実施する際に使用する評価尺度として最も適切なのはど… | MyMerci
MyMerci — 問題も詳しい解説もすべて無料 無料で始める
高齢者の生活を支える看護
問題

在宅で療養中の要介護2の高齢者に対して、訪問看護師が生活アセスメントを実施する際に使用する評価尺度として最も適切なのはどれか。

解説
Barthel Indexは、食事、移動、排泄、入浴などの基本的日常生活動作 (BADL) を評価する尺度であり、在宅療養中の高齢者の生活アセスメントで広く使用される。MMSEは認知機能評価、FIMはより詳細なADL評価、PSQIは睡眠評価、J-ADLは認知症高齢者のADL評価に用いられることが多い。
同じテーマの次の問題75歳の女性。要介護1で自宅で一人暮らしをしている。訪問看護師が初回訪問時に生活アセスメントを行うことになった。生活アセスメントの目的として最も適切なのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、在宅で療養中の要介護高齢者に対する生活アセスメントに最適な評価尺度を問うています。特に「要介護2」という介護保険制度の認定を受けていることから、基本的日常生活動作 (Basic Activities of Daily Living: BADL) の評価が看護計画の立案に直結します。ここでは、各評価尺度の特性と、在宅看護における使い分けの視点が重要です。 1. 核心概念の分析 (Key Concept): 在宅療養者のアセスメントでは、ADL (Activities of Daily Living) 評価が基本です。特に要介護度に応じて、食事、移動、排泄、入浴などの基本的動作を客観的に評価する尺度が必要です。正解は Barthel Index (バーセルインデックス) で、これは国際的に標準化されたBADL評価尺度です。 2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 最重要! Barthel Indexは、食事、車椅子からベッドへの移動、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、更衣、排便コントロール、排尿コントロールの10項目を評価します。得点範囲は0~100点で、点数が高いほど自立度が高いことを示します。在宅看護では、この評価結果をもとに訪問頻度や介護サービスの調整を行います。 3. 誤答の分析 (Distractor Analysis): - ① Pittsburgh Sleep Quality Index (PSQI): 混同注意! 睡眠の質を評価する尺度で、生活全般のアセスメントには特化していません。 - ② Functional Independence Measure (FIM): 混同注意! より詳細なADL評価尺度ですが、主にリハビリテーション医療で用いられ、在宅ケアの基本評価としてはBarthel Indexがより頻用されます。 - ③ Mini-Mental State Examination (MMSE): 認知機能評価尺度であり、生活動作評価とは異なります。認知症のスクリーニングに使用されます。 - ⑤ 日本語版生活機能評価表 (J-ADL): 認知症高齢者の生活機能評価に特化した尺度で、一般的な生活アセスメントにはBarthel Indexが適切です。 4. 関連概念の整理 (Related Concepts): Barthel IndexとFIMはどちらもADL評価尺度ですが、FIMは認知・社会的要素も含み、より包括的です。在宅看護では、要介護認定 と連動して、Barthel Indexを定期的に評価することで、介護保険サービスの見直し看護介入の優先順位 を決定する根拠となります。
概念整理: Barthel Index (バーセルインデックス) はBADL評価の国際基準。FIM はより詳細なADL+認知評価。MMSE は認知機能評価。PSQI は睡眠評価。J-ADL は認知症高齢者用生活機能評価。在宅看護の基本アセスメントでは、まずBarthel IndexでBADLを評価します。
一目で比較!:
評価尺度評価対象主な使用場面
Barthel Index基本的日常生活動作 (BADL)在宅・施設・病院の基本ADL評価
FIMBADL + 認知・社会的要素リハビリテーション医療
MMSE認知機能認知症スクリーニング
PSQI睡眠の質睡眠障害評価
J-ADL認知症高齢者の生活機能認知症ケア

看護過程ポイント: アセスメント:Barthel Indexで食事・排泄・移動の自立度を評価。要介護2では部分介助が必要な項目の特定が鍵。看護診断:例「セルフケア不足(入浴・更衣)」や「転倒リスク状態」。計画:介護保険サービス(訪問介護、通所リハビリ)の調整。実施:残存機能を活かした介助方法の指導。評価:定期的なBarthel Index再評価で変化を確認。
暗記のコツ: 「Barthel Index = バーセル = BADLの基本!」と覚えましょう。カタカナの「バーセル」を「バーシック(Basic)ADL」と結びつけると記憶に残りやすいです。
国試頻出ポイント: 各評価尺度の「何を評価するのか」を問う問題が頻出です。特に「ADL評価 = Barthel Index or FIM」「認知機能 = MMSE or HDS-R」「睡眠 = PSQI」の対応を確実に押さえましょう。在宅看護論では、介護保険との連携も合わせて出題されます。
出題パターン注意!: 単純な尺度の定義問題から、事例問題(例:「脳梗塞後遺症で在宅療養中の高齢者、訪問看護師が初回訪問時に行うべき評価尺度は?」)に発展します。事例では「要介護度」と「評価目的」を読み解く力が問われます。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 80代女性、要介護2。自宅で一人暮らし。週2回の訪問看護を利用。最近、歩行が不安定になり、転倒リスクが高まっている。訪問看護師が生活アセスメントを実施し、介護計画の見直しを検討する場面を想定します。 - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): ①Barthel Indexで「歩行」「移乗」「階段昇降」の項目を詳しく評価。点数が低下していれば、最重要! 転倒予防のための環境調整(手すり設置、段差解消)と、介護保険サービスの追加(通所リハビリの回数増加)を検討。②評価結果を SBAR (Situation, Background, Assessment, Recommendation) でケアマネジャーに報告。③患者と家族に、評価結果と新しい計画案をわかりやすく説明。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): Barthel Indexの「歩行」項目で15点以下(車椅子レベル)の場合は、転倒リスクが高いため、歩行補助具の使用確認と住宅改修の提案を優先。 高齢者では、評価時に疲労を考慮し、複数回に分けて実施することも重要です。
看護プロトコル: 初回訪問時:Barthel Index + 居宅サービス計画の確認。継続訪問時(3ヶ月毎):Barthel Indexの再評価と変化の記録。報告基準:Barthel Indexの総得点が10点以上低下した場合、または「移動」「排泄」の項目で2点以上低下した場合は、医師とケアマネジャーに即時報告。
先輩看護師の一言: 「在宅看護では、患者さんの『できること』と『できないこと』を正確に見極めることが、安全で自立した生活を支える第一歩です!Barthel Indexはたった10項目のシンプルな評価表ですが、その結果をもとに、訪問頻度や介護サービスの内容を調整する重要なツールです。国試で暗記するだけでなく、実際の評価の流れをイメージしながら勉強すると、現場で役立つ力が身につきますよ!」

重要概念

老年看護学 416 問 · ログイン不要

MyMerciで看護師国家試験を完全対策

過去問と詳しい解説を無料で。弱点を分析し、進捗を管理してより効率的に学習しましょう。

無料で始める

学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。