経食道心エコー検査 (TEE) を受ける患者の検査前の準備として適切なのはどれか。 | MyMerci
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循環機能障害のある患者の看護
問題

経食道心エコー検査 (TEE) を受ける患者の検査前の準備として適切なのはどれか。

解説
経食道心エコー検査では、プローブを食道に挿入するため、口腔内や咽頭に異常がないか事前に観察する。誤嚥防止のため検査前は絶食が必要 (通常4〜6時間以上) である。義歯は誤嚥防止のため外す。下剤や利尿剤の投与は不要である。
同じテーマの次の問題心臓カテーテル検査を受ける患者への術前の看護説明として適切なのはどれか。

詳細解説

核心解説 この問題は、経食道心エコー検査 (Transesophageal Echocardiography, TEE) を受ける患者の 検査前準備 (Pre-procedural Preparation) を問うています。
TEEは、食道に超音波プローブを挿入し、心臓や大血管を観察する侵襲的検査です。したがって、準備の核心は 誤嚥性肺炎 (Aspiration Pneumonia) の予防プローブ挿入に伴う合併症の回避 です。 正解の根拠 (Answer Rationale):
最重要! 検査前に口腔内の観察を行う:プローブ挿入時に口腔内の粘膜損傷や出血を防ぎ、また、歯牙の状態(動揺歯など)や 義歯 (Denture) の有無を確認するために必須の看護行為です。挿入時の外傷や義歯誤嚥のリスクをアセスメントします。 誤答の分析 (Distractor Analysis):
① 検査前に利尿剤を投与する:混同注意! 利尿剤投与は、心不全治療や腎機能評価のための検査(例:造影CT前)などでは行われますが、TEE検査の直接的な準備として一般的ではありません。
② 検査前に義歯は装着したままにする:禁忌行為 です。義歯は誤嚥や気道閉塞の原因となるため、検査前には必ず外す必要があります。
④ 検査前に下剤を投与する:TEEは消化管を観察する上部内視鏡的検査ですが、下部消化管の内容物除去は目的ではありません。下剤の投与は不要です。
⑤ 検査開始2時間前まで食事摂取を許可する:TEEは上部消化管にプローブを挿入するため、誤嚥予防として、通常 検査開始4~6時間前から絶食 が必要です。2時間前の食事摂取は危険です。 関連概念の整理 (Related Concepts):
TEEは経胸壁心エコー (Transthoracic Echocardiography, TTE) では描出が難しい、左房 (Left Atrium)僧帽弁 (Mitral Valve)大動脈 (Aorta) の詳細な評価に用いられます。検査後は、咽頭麻酔が切れるまで(約1~2時間)の 絶飲食 と、嘔吐や出血の観察が重要です。 概念整理: TEEの検査前準備の核心は「誤嚥予防」と「気道確保」 です。絶飲食、義歯の除去、口腔内の観察が三大原則です。消化管の前処置(下剤)や全身的な薬剤投与(利尿剤)は不要です。 一目で比較!:
項目経胸壁心エコー (TTE)経食道心エコー (TEE)
侵襲性非侵襲的侵襲的
前処置基本的に不要絶飲食(4-6時間)、義歯除去、口腔内観察
主な合併症ほとんどなし誤嚥、咽頭痛、出血、不整脈
看護過程ポイント: アセスメント:検査前の絶飲食遵守状況、義歯の有無、口腔内の状態(出血傾向の有無、歯牙の動揺)。計画・実施:絶飲食の指導と確認、義歯の安全な保管、口腔ケアの実施。評価:検査後の咽頭麻酔の残存有無、嚥下状態、出血の有無。 暗記のコツ: 「TEEは『食道に管を入れる』検査」と覚えてください。食道に異物を入れる時の基本ルールは「胃の中に食べ物を残さない(絶食)」と「口の中の異物をなくす(義歯除去)」の2つです。 国試頻出ポイント: TEEを含む上部消化管内視鏡検査(胃カメラ、EGD)や気管支鏡検査の前後看護とセットで出題されます。共通する原則は 誤嚥予防 です。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド 臨床シナリオ (Clinical Scenario): あなたは循環器病棟の看護師です。明日、心房細動 (Atrial Fibrillation) に対するカテーテルアブレーション前に、左房内血栓の精査目的でTEEを受ける70代男性患者の検査前準備を行います。
患者は「特に問題ないから、今まで通り朝ごはんを食べても大丈夫だよね?」と話しています。 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment):
1. アセスメント:患者にTEEの目的とリスク(誤嚥の危険性)を再度説明し、理解を促す必要があります。
2. 介入:検査前の絶飲食(最低4~6時間)を明確に伝え、食事を摂取しないよう指導します。同時に、義歯 があれば外すよう伝え、その旨を看護記録に残します。検査直前に口腔内を観察し、粘膜の状態や歯の動揺を確認します。
3. 判断:もし患者が既に食事を摂取してしまった場合は、検査中止の判断を仰ぐため、直ちに医師へ報告 (SBARを使用) します。 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions):
検査後も注意が必要です。咽頭麻酔が切れるまでの間(約1~2時間)は 絶飲食 を継続し、嚥下障害 (Dysphagia) の観察を行います。また、検査後の出血(血痰など)や胸痛の有無も確認します。 先輩看護師の一言: 「TEEの準備で一番大切なのは『患者さんの理解と協力を得ること』です。『なんで食事しちゃダメなの?』という患者さんの質問に、誤嚥のリスクを具体的に説明できるようにしておきましょう。国試でも臨床でも、『なぜ絶食が必要なのか』という根拠を問う問題は頻出ですよ!」

重要概念

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