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基本的日常生活援助技術
問題
患者の栄養状態を評価する指標として、Body Mass Index(BMI)の算出に必要な身体計測値はどれか。
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1
体重と身長
✓ 正解
-
2
体重と皮下脂肪厚
-
3
身長と腹囲
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4
身長と下腿囲
-
5
体重と上腕囲
解説
BMIは体重(kg)を身長(m)の二乗で除して算出される(kg/m²)。栄養評価の基本指標であり、低体重(18.5未満)や肥満(25以上)の判定に用いられる。他の選択肢の組み合わせはBMI算出に不要である。
同じテーマの次の問題経口摂取が可能な患者の食事介助で、誤嚥を予防するための体位として適切なのはどれか。
詳細解説
核心解説
この問題は、栄養状態評価の基本指標である Body Mass Index (BMI) の算出に必要な身体計測値を問うています。BMIは、体重と身長という最も基本的な2つの測定値から計算される、簡便で国際的に標準化された指標です。
1. 核心概念の分析 (Key Concept): BMIは、体重 (kg) ÷ 身長 (m) の二乗 という計算式で導き出されます。この値は、低体重(18.5未満)、普通体重(18.5以上25未満)、肥満(25以上)の判定に用いられ、栄養状態のスクリーニングや生活習慣病のリスク評価に欠かせません。看護師は、入院時や健康診断で必ずこの値を把握し、患者の栄養ケア計画の基礎とします。
2. 正解の根拠 (Answer Rationale): 正解は①番の「体重と身長」です。この2つがあればBMIを正確に計算できます。特に、浮腫や脱水のある患者では体重の解釈に注意が必要ですが、基本となるのはこの組み合わせです。国試では、計算問題や基準値の暗記だけでなく、「この患者のBMIはいくつか?その値から何が読み取れるか?」という応用力が問われます。
3. 誤答の分析 (Distractor Analysis):
- ②番(体重と皮下脂肪厚):混同注意! 皮下脂肪厚はカリパスで測定する体脂肪率の推定に用いますが、BMIの計算には不要です。
- ③番(身長と腹囲):腹囲はメタボリックシンドロームの診断基準に用いられる重要な指標ですが、BMIの計算には不要です。
- ④番(身長と下腿囲):下腿囲はサルコペニア(筋肉量減少)のスクリーニングに用いられることがありますが、BMIの計算には不要です。
- ⑤番(体重と上腕囲):上腕囲は上腕三頭筋皮下脂肪厚 (TSF) と併せて上腕筋囲 (AMA) を算出し、栄養評価の補助に使いますが、BMIの計算には不要です。
4. 関連概念の整理 (Related Concepts): 栄養評価には、BMI以外にも血清アルブミン値(低栄養の指標)、CONUT法(アルブミン、総リンパ球数、コレステロールから算出)、SGA (Subjective Global Assessment)(主観的包括的栄養評価法)などがあります。これらは単独でなく、複合的に評価することが重要です。
概念整理: BMIは「体重 ÷ 身長²」で算出される国際的な栄養評価指標。低体重(
臨床シナリオ
臨床実践ガイド
- 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 65歳女性、肺炎で入院。入院時に身長150cm、体重45kgと測定。BMIは20.0で標準範囲だが、3ヶ月前の体重は52kgだったと本人が申告。この情報から、意図しない体重減少(7kg / 約13.5%減少) が明らかに。栄養状態の詳細評価が必要と判断されます。
- 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): 最重要! 体重減少の原因をアセスメント(肺炎による食欲低下? 嚥下障害? 悪性腫瘍の併存?)。医師に報告し、血清アルブミン値やCONUT法による評価を提案。栄養補助食品の検討や、管理栄養士への相談を計画します。毎日の食事摂取量記録と週1回の体重測定を開始します。
- 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 急激な体重減少は悪液質 (Cachexia) の可能性も示唆。低栄養による免疫力低下や筋力低下(サルコペニア)が、転倒リスクや感染症重症化リスクを高めることを忘れずに。高齢者の場合、脱水と栄養不良は同時に進行しやすいため、両方の評価を必ず行います。
看護プロトコル: 観察項目:毎日の体重・食事摂取量・バイタルサイン・浮腫の有無。報告基準(SBAR):S「体重減少が続いている」、B「入院時より3kg減少」、A「低栄養と脱水のリスクあり」、R「栄養評価と補食の検討を依頼」。記録のポイント:体重は「測定時刻・条件(朝食前・排尿後・同じ服装)」を統一し、変動を正確に把握。家族への説明:栄養状態が回復と合併症予防に直結することを伝え、食事内容の情報提供を依頼。
先輩看護師の一言: 「栄養評価で一番大事なのは『変化』を見逃さないこと!BMIが正常範囲でも、短期間で大きく減っていれば危険信号です。患者さんが『最近やせた気がする』と話したら、必ず体重を測って経過を確認しましょう。体重は命のバロメーターです!」
重要概念
- BMI (Body Mass Index) — 体重(kg)を身長(m)の二乗で除して算出される国際的な栄養評価指標。低体重(
- サルコペニア — 加齢や疾患に伴う筋肉量と筋力の低下。下腿囲や上腕筋囲(AMA)を用いて評価し、フレイルや転倒リスクと関連する。
- 皮下脂肪厚 (Skinfold Thickness) — カリパスを用いて測定する体脂肪量の推定指標。上腕三頭筋部(TSF)や肩甲骨下部で測定し、栄養評価の補助に用いる。
- 悪液質 — 悪性腫瘍や慢性炎症性疾患に伴う複合的な代謝異常で、意図しない体重減少(特に骨格筋量の減少)を特徴とする。
- CONUT法 (Controlling Nutritional Status) — 血清アルブミン値、総リンパ球数、総コレステロール値の3項目から栄養状態をスコア化する評価法。低栄養の早期発見に有用。
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