発熱患者の症状アセスメントにおいて、体温測定の部位とその特徴の組合せで正しいのはどれか。 | MyMerci
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問題

発熱患者の症状アセスメントにおいて、体温測定の部位とその特徴の組合せで正しいのはどれか。

解説
直腸温は核心温(中枢温)を最も正確に反映するとされ、臨床での基準とされることが多い。腋窩温は末梢温であり核心温より低く、口腔温は飲食の影響を受ける。鼓膜温は視床下部の温度を反映し核心温に近いとされる。額部皮膚温は環境温度の影響を受けやすい。
同じテーマの次の問題患者の症状をアセスメントする際に、主観的データと客観的データを区別して収集する必要がある。次のうち、客観的データに該当するものはどれか?

詳細解説

核心解説 この問題は、看護アセスメントの基本である 体温測定 (Temperature Measurement) の各部位の特性を問うています。体温は大きく「核心温 (Core Temperature)」と「末梢温 (Peripheral Temperature)」に分類され、測定部位によって得られる値とその臨床的意義が異なります。核心温は体内の深部温度を反映し、生命維持に重要な臓器の状態を示すため、臨床で最も信頼性が高いとされます。 正解の根拠 (Answer Rationale) 正解は ⑤ 直腸 ― 中枢温を反映する です。 最重要! 直腸温 (Rectal Temperature) は、核心温 (Core Temperature) を最も正確かつ安定して反映する部位です。直腸は体内深部にあり、外部環境の影響を受けにくく、視床下部の体温調節中枢が制御する体温に最も近い値を示します。そのため、低体温症や高体温時の正確な評価、手術前後の体温管理など、臨床現場で基準とされることが多い部位です。 誤答の分析 (Distractor Analysis)混同注意! 腋窩 (Axilla) は末梢温を測定する部位であり、核心温より約0.5~1.0℃低い値を示します。核心温に最も近いのは直腸温または鼓膜温です。 ② 混同注意! 鼓膜温 (Tympanic Temperature) は、外耳道を介して視床下部の温度を反映するため、核心温に非常に近い値を示します。末梢温ではなく、核心温を反映する代表的な非侵襲的測定法です。 ③ 額部皮膚温 (Forehead Skin Temperature) は、体表面の温度であり、室温や風速、発汗などの環境温度の影響を非常に受けやすい部位です。 ④ 口腔温 (Oral Temperature) は、飲食(特に冷たいものや熱いもの)の影響を直接受けやすい部位です。測定前は15~30分程度の安静が必要とされます。 関連概念の整理 (Related Concepts) 体温測定部位の核心温への近さ(信頼性の高い順)を理解しておきましょう。
部位核心温への近さ主な特徴・注意点
肺動脈カテーテル最も高い侵襲的でICUなど限定的
直腸 (Rectal)非常に高い基準法。安静・安定した値。侵襲や羞恥心に配慮が必要。
膀胱 (Urinary Bladder)高い尿量が少ないと不正確になる。
食道 (Esophageal)高い麻酔中の体温管理に用いられる。
鼓膜 (Tympanic)高い非侵襲的で簡便。外耳道の形状や耳垢の影響を受ける。
口腔 (Oral)中程度飲食・喫煙・口呼吸の影響を受ける。
腋窩 (Axillary)低い非侵襲的で安全。発汗や密着度に影響され、核心温より低め。
額部皮膚 (Forehead)最も低い環境温度の影響を最も受けやすい。

概念整理 核心温 (Core Temperature):体内深部(脳、心臓、肝臓など)の温度。視床下部で厳密に調節され、生命維持に直結する。
末梢温 (Peripheral Temperature):皮膚や四肢の温度。環境温度や血流の影響を受けやすく、核心温より低い。ショック時など末梢循環不全ではさらに低下する。 一目で比較! 直腸温 vs 鼓膜温:どちらも核心温を反映するが、直腸温はより安定している一方、測定に時間がかかり羞恥心を伴う。鼓膜温は簡便・迅速だが、外耳道の状態に左右される。臨床では両者を状況に応じて使い分ける。 看護過程ポイント アセスメント:発熱患者では、単に体温の数値だけでなく、測定部位、患者の状態(発汗の有無、末梢冷感)、環境温度を総合的にアセスメントする。核心温の異常は、重症感染症や中枢神経障害を示唆する重要なサインである。 暗記のコツ 「直腸は直(じか)に核心」と覚えましょう。「直腸」は「直接・直近」で核心温に最も近い。「鼓膜は鼓(こ)の奥の脳(視床下部)」で核心温に近い。「腋窩は腋(わき)の下、末梢」と覚えると混乱しにくいです。 国試頻出ポイント 「体温測定部位とその特徴」は頻出です。特に「核心温を最も正確に反映する部位はどれか」「体温測定で注意すべき点は何か」という形で出題されます。また、低体温時の復温や発熱時のクーリングなど、看護介入と結びつけて出題されることもあります。 出題パターン注意! 単純な「正しい組合せ」問題だけでなく、「術後の患者で体温測定部位を選ぶ」といった状況設定問題や、「低体温症の患者で核心温測定に最も適した部位はどれか」など、病態に応じた応用問題にも対応できるようにしておきましょう。

臨床シナリオ

臨床実践ガイド - 臨床シナリオ (Clinical Scenario): 65歳女性、肺炎による敗血症性ショックの疑いでICUに入室。末梢冷感が強く、腋窩温では34.5℃と低体温を示しています。しかし、全身状態は不良で頻脈、低血圧が続いています。この患者の体温管理において、看護師はどの測定部位を優先すべきでしょうか? - 看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment): このようなショック状態では、末梢循環が著しく障害されているため、腋窩温は核心温を正確に反映しません。 最重要! 核心温を正確に評価するために直腸温または鼓膜温 を測定します。直腸温が36.5℃であれば、腋窩温は偽の低体温であり、実際には発熱による代謝亢進状態である可能性が高いとアセスメントできます。この情報を基に、医師へSBARで報告し、輸液や昇圧剤、抗生物質投与の効果判定や体温管理(冷却 blanket の使用判断)に役立てます。 - 患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions): 直腸温測定時は、出血や痔疾の有無を確認し、挿入は深く(2~3cm)静かに行います。免疫不全患者では感染リスクに注意します。鼓膜温測定は外耳道に出血や排膿がないか確認します。いずれの測定も、患者のプライバシーと安楽に最大限配慮します。 看護プロトコル 観察項目:体温値(部位を明記)、測定時間、患者の全身状態(顔色、発汗、振戦、意識レベル)、環境温度。
報告基準(SBAR):S(状況:患者の体温が直腸温で38.5℃、脈拍100bpm)、B(背景:肺炎治療中)、A(アセスメント:感染症による発熱と考えられる、冷却 blanket の適応を検討)、R(提案:冷却 blanket の指示と血液培養再検の依頼)。
記録のポイント:測定部位を必ず明記する(例:直腸温 38.5℃)。患者の反応(不快感の有無)も併せて記録する。 先輩看護師の一言 「国試では『正しい測定部位』を覚えるだけでなく、『なぜこの患者にこの部位が適切なのか』を考えられるようになりましょう。現場では、患者さんの状態に合わせて測定部位を選択する『臨床判断』が求められます。特にショックや低体温の患者さんでは、腋窩温だけに頼らず、核心温を測る意識が大切です!」

重要概念

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