本患者は2つのリスクが重なる。(1)肝毒性:duloxetineは多量飲酒(≥3杯/日または慢性)や既存の肝疾患で避けるべき薬剤で、併用ではALT/ASTが上昇し、まれに肝不全を起こす。(2)セロトニン症候群:duloxetine + tramadolはセロトニン作動性薬を二重に重ね、tramadolは発作閾値も低下させる。処方医にエスカレーションし、飲酒/SUD評価・LFT・非セロトニン作動性鎮痛薬(肝に注意したacetaminophen・lidocaineパッチ・GIリスクを考慮したNSAID)への切替・セロトニン症候群警告徴候(クローヌス・反射亢進・興奮・発熱)の教育を行う。安心化・自己中止・飲酒減量のみでは安全問題を見逃す。