# 生活習慣の確立に向けた行動変容 (behavior change) を支援する際、看護師が用いるトランスセオレティカルモデル (transtheoretical model) の「準備期」にある対象者への支援として最も適切なものはどれか。

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## 問題

生活習慣の確立に向けた行動変容 (behavior change) を支援する際、看護師が用いるトランスセオレティカルモデル (transtheoretical model) の「準備期」にある対象者への支援として最も適切なものはどれか。

## 選択肢

1. 行動変容を開始して6か月以上経過しているため、維持継続の支援を行う
2. 問題行動を認識しておらず変える意思がないため、介入を控える
3. すでに行動変容が完了しているため、定期的な評価のみ実施する
4. 変化への関心はあるが行動していないため、具体的な行動計画の立案を支援する **✔ 正解**
5. 生活習慣改善の必要性をまったく認識していないため、情報提供のみ行う

**正解: 4**

## 解説

トランスセオレティカルモデルの「準備期」は、変化の必要性を認識し近い将来（1か月以内）に行動を起こそうとしている段階である。この段階では具体的な行動計画（目標設定・実施方法）の立案を支援することが有効である。「前熟考期」は変化への関心がない段階、「維持期」は6か月以上継続している段階である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、トランスセオレティカルモデル (Transtheoretical Model) の各ステージの特徴と、それに応じた適切な看護介入を問うています。このモデルは、人が行動を変える際に段階を経るという理論であり、看護師が対象者の準備状態に合わせた効果的な支援を行うための重要なフレームワークです。対象者が現在どの段階にいるのかを正しくアセスメントし、その段階に最も適した介入を選択することが求められます。

1. ****核心概念の分析 (Key Concept)****: トランスセオレティカルモデルは、行動変容を「前熟考期（Precontemplation）」「熟考期（Contemplation）」「準備期（Preparation）」「実行期（Action）」「維持期（Maintenance）」の5つの段階で捉えます。問題は「準備期」の対象者への支援を尋ねています。「準備期」は、変化の必要性を認識し、近い将来（通常1か月以内）に行動を起こそうと具体的に計画している段階です。この段階の対象者は「やろうと思っているが、どう始めればいいかわからない」という状態にあります。

2. ****正解の根拠 (Answer Rationale)****: 正解は④番「変化への関心はあるが行動していないため、具体的な行動計画の立案を支援する」です。最重要！ 「準備期」の対象者は既に変革への意欲と意思を持っています。そのため、看護師は「いつ、どこで、どのように行うか」という具体的で実行可能な行動計画（例：毎日〇時にウォーキングを30分行う、〇曜日に買い物リストを作る）の立案を支援し、小さな成功体験を積み重ねられるように後押しすることが最も効果的です。

3. ****誤答の分析 (Distractor Analysis)****: 混同注意！ 各段階と介入を正しく結びつけることが重要です。
- ①番：「行動変容を開始して6か月以上経過」は維持期 (Maintenance)の特徴であり、準備期ではありません。
- ②番：「問題行動を認識しておらず変える意思がない」は前熟考期 (Precontemplation)の特徴です。この段階では情報提供や気づきを促す関わりが適切であり、介入を控えることは誤りです。
- ③番：「行動変容が完了」という概念はトランスセオレティカルモデルにはなく、維持期でも「完了」とは言いません。再発防止のための継続支援が必要です。
- ⑤番：「生活習慣改善の必要性をまったく認識していない」は②番と同様に前熟考期 (Precontemplation)の特徴であり、準備期ではありません。情報提供は前熟考期の対象者への介入として適切ですが、設問は準備期の対象者について問うているため不適切です。

4. ****関連概念の整理 (Related Concepts)****: このモデルは、対象者のレディネス（準備性）を評価する上で非常に有用です。各段階は直線的に進むとは限らず、再発（Relapse）によって前の段階に戻ることもあります。また、看護面接では「変わる気はありますか？（1～10点で）」といった質問で段階をアセスメントし、その答えに応じて支援内容を調整する技法（ステージマッチド・アプローチ）が用いられます。

概念整理: トランスセオレティカルモデル (Transtheoretical Model) は、行動変容のプロセスを5つの段階（前熟考期・熟考期・準備期・実行期・維持期）で説明する理論です。看護師は対象者の現在の段階をアセスメントし、段階に応じた介入を行うことで、より効果的な生活習慣改善支援が可能になります。

一目で比較！:

| 段階 (Stage) | 対象者の状態 | 看護介入の例 |
| --- | --- | --- |
| 前熟考期 | 問題を認識していない・変える気がない | 情報提供、気づきを促す質問 |
| 熟考期 | 問題を認識し、変えるか悩んでいる（6か月以内） | メリット・デメリットの整理、動機づけ |
| 準備期 | 変える決意をし、具体的な計画を立てている（1か月以内） | 具体的な行動計画の立案支援 |
| 実行期 | 行動を開始した（6か月未満） | 継続の励まし、障害への対処法の助言 |
| 維持期 | 行動を6か月以上継続している | 再発防止策、新たな生活習慣として定着するための支援 |

看護過程ポイント: **アセスメント**：対象者との会話や質問票（例：Stage of Change Questionnaire）を用いて、どの段階にいるかを評価します。**看護診断**：「健康維持促進準備状態（Readiness for Enhanced Health Management）」などが該当します。**計画・実施**：診断された段階に応じた介入を選択し、対象者と協働して目標を設定します。**評価**：行動が継続されているか、段階が進んだか（または後退したか）を定期的に評価します。

暗記のコツ: 「前熟（ぜんじゅく）」→「熟考（じゅっこう）」→「準備（じゅんび）」→「実行（じっこう）」→「維持（いじ）」の頭文字を「**ぜ・じゅ・じゅん・じっ・い**」と覚え、それぞれの「対象者の気持ち」をイメージすると理解が深まります。「準備期」は「よし、やるぞ！どうやるんだっけ？」の状態です。

国試頻出ポイント: 各段階の定義と、それに対する適切な看護介入の組み合わせが頻出です。特に「準備期」と「熟考期」、「実行期」と「維持期」の違いを明確に説明できるようにしておきましょう。事例問題では「患者の発言」から段階を推測する問題もよく出題されます。

出題パターン注意！: 単純な「準備期の定義は？」という知識問題だけでなく、「50歳の男性。糖尿病と診断され、医師から食事療法と運動療法の指導を受けた。1週間後、『何から始めればいいかわからず、まだ何もしていない』と話す。この患者の行動変容のステージはどれか」のような事例問題で出題されます。この場合、変化への関心はあるが行動に移せていない「準備期」が正解となります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
この理論は、生活習慣病の予防・管理（糖尿病、高血圧症、脂質異常症など）、禁煙支援、減量指導、リハビリテーションの継続など、幅広い場面で活用されています。

- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**: 40代女性。健康診断で肥満と軽度高血圧を指摘され、保健指導を受けに来ました。看護師が「生活習慣を変えようと思いますか？」と尋ねると、「先生に言われて、この1か月間、週3回ウォーキングをしようと計画を立てたんです。でも、仕事が忙しくてまだ始められていなくて…」と話します。この対象者は「準備期」にあります。

- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**: 最重要！ 対象者の計画を称賛し、「では、今日から始められる、とても小さな目標から一緒に考えてみませんか？」と提案します。例えば「まずは、1日5分だけエレベーターではなく階段を使う」「帰宅後、テレビを見る前に5分間その場で足踏みをする」など、行動のハードルを極限まで下げた具体的な計画を一緒に立案します。「どの時間帯がやりやすいですか？」「続けるための工夫はありますか？」と問いかけ、対象者自身が主体的に計画を立てられるよう支援します。

- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**: 対象者に無理な目標を押し付けないことです。「やる気があるのだから、もっとしっかりやりましょう」と意欲を高めるあまり、過大な目標を設定してしまうと、実行できずに挫折し、自己効力感を低下させる恐れがあります。あくまでも対象者が「これならできそう」と思える範囲で計画を立てることが成功の鍵です。

看護プロトコル: 観察項目：対象者の発言内容（「～しようと思う」「～したい」などの意思表示の有無）、過去の行動変容の成功・失敗体験、ソーシャルサポートの有無。報告基準（SBAR）：Situation（状況）「生活習慣改善指導中の○○さんが、行動変容の準備期にあるとアセスメントしました」、Background（背景）「健康診断で肥満・高血圧を指摘」、Assessment（評価）「変化への意欲はあるが、行動開始に至っていない」、Recommendation（提案）「具体的な行動計画の立案支援を開始します」。記録：支援内容と対象者の反応、合意した行動計画を具体的に記載します。

先輩看護師の一言: 「行動変容って、一朝一夕にはいきませんよね。対象者が『やる気がない』ように見えても、それは『まだ準備ができていない』だけかもしれません。トランスセオレティカルモデルは、そんな対象者のペースを尊重し、看護師が『伴走者』として最適なタイミングで声をかけ、サポートするための地図のようなものです。焦らず、でも諦めずに対象者の小さな一歩を一緒に喜べる看護師になりましょう！」

## 重要概念

- **トランスセオレティカルモデル** — 人が行動を変容する際に経る5つの段階（前熟考期、熟考期、準備期、実行期、維持期）を説明する理論。各段階に応じた介入が効果的。
- **準備期** — 変化の必要性を認識し、近い将来（1か月以内）に行動を起こそうと具体的に計画している段階。具体的な行動計画の立案支援が有効。
- **前熟考期** — 問題行動を認識しておらず、変える意思がない段階。情報提供や気づきを促す関わりが適切。
- **維持期** — 行動変容を6か月以上継続している段階。再発防止と習慣化のための支援が重要。
- **ステージマッチドアプローチ** — 対象者の行動変容の段階（ステージ）に合わせた介入方法を選択するアプローチ。効果的な行動変容支援のために重要。

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