# 家庭の基本機能として最も適切なものはどれか。

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> language: ja  
> subject: 生活基盤

## 問題

家庭の基本機能として最も適切なものはどれか。

## 選択肢

1. 地域社会への経済的貢献と税収の確保
2. 医療機関との連携による疾病予防の推進
3. 行政サービスの受給資格の取得と管理
4. 国家の労働力確保と産業発展への寄与
5. 家族員の生命維持と情緒的安定の提供 **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

家庭の基本機能には、家族員の生命維持・身体的ケア、情緒的安定の提供、社会化（子どもへの文化・価値観の伝達）、経済的機能などが含まれる。選択肢1が家庭の本質的機能を最も適切に表している。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、家庭の基本機能 (Basic Functions of the Family) の中核を問うています。家庭の機能は多岐にわたりますが、最も本質的で普遍的なものは、家族員の生命維持 (Sustenance of Life) と情緒的安定 (Emotional Stability) の提供です。

**正解の根拠 (Answer Rationale)**

家庭は、家族の健康を守り、衣食住などの身体的欲求を満たし、互いに愛情や安心感を与え合うことで、心身の安定を図る場です。これは、家庭がどのような時代、文化においても担ってきた最も根源的な役割であり、他の社会的機関では代替できない核心機能です。最重要！ 特に看護においては、患者の病状や治療が家族の生活や心理状態に大きな影響を与えるため、この機能の維持・支援が重要な看護介入となります。

**誤答の分析 (Distractor Analysis)**

①番は、家庭の経済的活動の一部は社会に貢献しますが、それは家庭の基本的な機能ではなく、副次的な結果です。

②番は、健康維持の一側面ですが、家庭の基本機能は「予防」に限定されません。

③番は、社会保障制度を利用するための手続きであり、家庭の本質的な機能ではありません。

④番は、マクロ経済的な視点であり、家庭の内部機能とは異なります。

**関連概念の整理 (Related Concepts)**

家庭の機能は、社会化 (Socialization)（子どもに社会の規範や文化を伝える）、介護機能 (Caregiving Function)（病気や障害のある家族を世話する）、経済的機能 (Economic Function)（生計を維持する）などがあります。これらの機能は時代とともに変化しますが、「生命維持と情緒的安定」は普遍的な基盤です。

概念整理: 家庭の基本機能は、**①生命維持（身体的ケア）**、**②情緒的安定（心理的ケア）**、**③社会化（教育）**、**④経済的機能**の4つに大別されます。この中で最も根源的なものが①②です。

一目で比較！:

| 機能の種類 | 具体的内容 | 看護との関連 |
| --- | --- | --- |
| 生命維持・身体的ケア | 食事、排泄、睡眠、清潔の援助 | 在宅看護の基本。家族が安全にケアを提供できるよう指導する。 |
| 情緒的安定 | 愛情、安心感、精神的サポート | 患者の闘病意欲に直結。家族関係のアセスメントが重要。 |
| 社会化 | しつけ、価値観の伝達 | 小児看護では、発達段階に応じた家族の関わり方を支援する。 |
| 経済的機能 | 収入の確保、家計管理 | 長期療養患者では、医療費や生活費の問題が生じるため社会資源の活用を支援する。 |

看護過程ポイント: **アセスメント**では、家族がどの機能をどの程度果たせているかを評価します（例：慢性疾患の患者を抱える家族が、経済的機能や情緒的機能に困難を感じていないか）。**看護介入**では、不足している機能を補完するための具体的な支援（家事援助、精神的ケア、社会資源の情報提供など）を計画します。

暗記のコツ: 「家」の役割をイメージしてください。家は「命を守る場所（衣食住）」であり、「ほっと安心できる場所（安らぎ）」です。この2つが家庭の基本機能の根幹です。

国試頻出ポイント: この問題は「家庭看護論」や「在宅看護論」の導入部分で頻出します。選択肢の中に「生命維持」「情緒的安定」というキーワードがあれば、まずそれを疑いましょう。

出題パターン注意！: 単純な知識問題としてだけでなく、「事例の患者家族にどのような支援が必要か」という状況設定問題に発展します。例えば、「人工呼吸器を装着した患者の家族に対して、まず優先すべき看護援助は何か」という問題では、技術指導の前に、家族の情緒的安定を図るための傾聴や情報提供が優先されることがあります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

脳卒中で後遺症が残り、自宅退院が決まった70代男性の患者さんがいらっしゃいます。妻（70代）が主介護者となりますが、妻は「今まで通りの生活ができなくなるのが不安」と涙ぐんでいます。看護師として、妻のどのような感情に着目し、どのような支援を優先すべきでしょうか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

まず、妻の「不安」という感情に着目します。これは、家庭の基本機能のうち、情緒的安定 (Emotional Stability) が脅かされている状態です。

1. **観察 (Observation)**: 妻の表情、発言、態度、そして夫婦の関係性を観察します。

2. **アセスメント (Assessment)**: 妻は「生活が変わること」への漠然とした不安と、「自分に介護ができるのか」という自信喪失を抱えていると推測します。

3. **介入 (Intervention)**: まず、妻の話を傾聴し、不安な気持ちに共感します（情緒的支援）。次に、退院後の生活のイメージが持てるよう、具体的な介護サービス（訪問看護、デイサービスなど）の利用方法を説明し、不安を軽減します。

4. **評価 (Evaluation)**: 妻の表情が和らぎ、「少し安心しました」という言葉が聞かれたかどうかを確認します。

先輩看護師の一言: 「看護師は、病気を診るのではなく、**その人と家族の生活全体を診る**ことが大切です。特に退院支援では、『この家で、このご家族で、この患者さんが生きていくために、何が必要か？』を常に考えてください。国試で『家庭の基本機能』を学ぶのは、この視点を養うためなんですよ！」

## 重要概念

- **家族機能 (Family Function)** — 家族が構成員に対して果たす役割や働き。生命維持、情緒的安定、社会化、経済的機能などがある。
- **情緒的安定 (Emotional Stability)** — 愛情や受容、安心感によって得られる心理的な安定状態。家庭の最も重要な機能の一つ。
- **社会化** — 家族を通して、社会の規範、価値観、文化を習得するプロセス。子どもの発達に不可欠。
- **在宅看護 (Home Care Nursing)** — 療養者が住み慣れた家庭で生活を継続できるよう、健康管理や介護の支援を行う看護活動。
- **介護機能 (Caregiving Function)** — 病気や障害、加齢により日常生活に支障がある家族を世話し、支援する機能。

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