# 大規模地震発生後の病院における、災害対策本部の役割として正しいのはどれか。

> source: MyMerci (mymerci.kr)  
> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371739  
> language: ja  
> subject: 災害と看護

## 問題

大規模地震発生後の病院における、災害対策本部の役割として正しいのはどれか。

## 選択肢

1. 入院患者の食事メニューを変更すること
2. 個々の手術の執刀医を決定すること
3. 全ての外来患者の診療を継続すること
4. 各病棟の清掃業務を指揮すること
5. 傷病者の受け入れ可否を判断し、情報を収集・統括すること **✔ 正解**

**正解: 5**

## 解説

災害対策本部は、病院全体の指揮命令系統の中枢であり、傷病者の受け入れ可否の判断、院内の情報収集、各部署への指示、外部機関との連絡調整などを行う。1、3、4、5は災害時には優先順位が下がる業務である。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、**災害看護**における 災害対策本部 (Hospital Incident Command System: HICS) の本質的な機能と役割を問うています。最重要！ 大規模災害時には、医療需要が急増し、通常の病院運営とは全く異なる 指揮命令系統 (Chain of Command) に切り替わります。災害対策本部はその中枢として、限られた医療資源（人、物、ベッド）を最大限に活用するための意思決定と調整を行います。

**1. 核心概念の分析 (Key Concept)**

災害医療のフェーズでは、CSCATTT（Command & Control: 指揮と統制, Safety: 安全, Communication: 情報伝達, Assessment: 評価, Triage: トリアージ, Treatment: 治療, Transport: 搬送）の原則が重要です。災害対策本部は、この中の Command & Control（指揮と統制） を担い、病院全体の対応能力を左右する重要な役割を果たします。

**2. 正解の根拠 (Answer Rationale)**

最重要！ 選択肢5「傷病者の受け入れ可否を判断し、情報を収集・統括すること」が正解です。災害対策本部の最も重要な機能は、**院内・院外の情報を一元管理**し、**病院の収容能力（手術枠、空床数、人員配置）**をリアルタイムで把握した上で、**傷病者の受け入れ可否を判断**することです。これにより、特定の病院に傷病者が集中することを防ぎ、地域全体で効率的な医療提供が可能になります。

**3. 誤答の分析 (Distractor Analysis)**

混同注意！ 選択肢1〜4は、いずれも通常時や災害時でも「現場の各部署」が行うべき業務であり、病院全体の戦略的方針を決定する「災害対策本部」の役割ではありません。

・選択肢1：食事メニューの変更は栄養管理室の裁量で対応可能な現場業務です。

・選択肢2：手術の執刀医決定は、外科系各科や手術室の責任者が行う専門的な判断です。

・選択肢3：全ての外来診療の継続は不可能であり、災害対策本部は外来診療の制限や中止を決定し、資源を救急対応に集中させます。

・選択肢4：清掃業務の指揮は、各病棟の看護管理者や施設管理部門が担う現場指揮の範疇です。

**4. 関連概念の整理 (Related Concepts)**

トリアージ (Triage) や 多数傷病者対応 (Mass Casualty Incident: MCI) の概念も併せて理解が必要です。災害対策本部は、現場のトリアージ結果と院内の治療能力を照らし合わせ、重症度に応じた受け入れ判断（例：緊急手術が必要な赤タグ患者の受け入れ可否）を下します。

概念整理

| 役割 | 災害対策本部 (HICS) | 現場各部署 |
| --- | --- | --- |
| 機能 | 病院全体の指揮・統制・情報集約・意思決定 | 決定された方針に基づく実務の遂行 |
| 判断事項 | 傷病者受入可否 外来診療制限 応援要請 避難判断 | 個別患者の治療計画 部署内の業務分担 |
| 情報 | 院内外の全情報を集約し俯瞰的に把握 | 担当部署内の情報を本部に報告 |

一目で比較！

| 区分 | 災害対策本部の役割 | 災害看護師の現場での役割 |
| --- | --- | --- |
| 主な業務 | 情報集約 資源配分 渉外対応 戦略決定 | トリアージ 応急処置 安全確保 精神的支援 |
| 視点 | 病院・地域全体 | 個々の傷病者 |

看護過程ポイント
アセスメント: 災害時に自分が配置された部署の被害状況、人員、物資の過不足を迅速にアセスメントし、本部へ報告する能力が看護師にも求められます。
報告: SBAR（Situation, Background, Assessment, Recommendation）のフレームワークを用いた、簡潔で正確な状況報告が、現場と本部の連携を円滑にします。

暗記のコツ
「**災害対策本部は『病院の頭脳』**」と覚えましょう。情報を集め（知覚）、判断し（思考）、各部に指令を出す（運動）。頭脳が現場の細かい作業（食事の変更や清掃）まで指揮するのは非効率である、とイメージすると区別がつきやすいです。

国試頻出ポイント
災害看護の分野では、**CSCATTT** の各要素の具体例、トリアージタグの色と区分（赤・黄・緑・黒）、**クラッシュ症候群 (Crush Syndrome)** などが頻出です。特に、病院の災害対応マニュアルに基づき、看護師がどのように行動すべきかを問う問題が増加しています。

出題パターン注意！
状況設定問題として、「発災直後、多くの傷病者が病院に殺到している状況で、あなたが所属する病棟に災害対策本部から『重症患者受け入れのため、現在の入院患者を転棟させる』との指示が出た。看護師の対応として適切なのはどれか」という形で、**現場での具体的な看護判断**が問われることがあります。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
**臨床シナリオ (Clinical Scenario)**

震度6強の地震発生から30分後。あなたは外科病棟のリーダー看護師です。多数の傷病者が発生しているとの一報が入り、災害対策本部が設置されました。本部から「あなたの病棟の現状と受け入れ可能人数を直ちに報告せよ」とPHSに連絡が入りました。あなたはどのように対応しますか？

**看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**

最重要！ この状況では、個人の判断で動くのではなく、**災害対策本部の指揮下に入る**ことが原則です。

1. 観察とアセスメント: スタッフの安全と所在を確認します。病棟内の被害状況（天井落下、停電、水漏れなど）と、既存の入院患者で急変している者がいないかを瞬時に把握します。

2. 情報の集約と報告: スタッフに指示し、**歩行可能な軽症患者数、治療・監視が継続して必要な重症患者数、現在の空床数、使用可能な医療機器**を直ちに集計します。集めた情報を「S: 外科病棟です。B: 現在、入院患者は30名、うち重症が5名。空床は3床、酸素配管は使用可能です。A: あと2名程度の軽症外科傷病者の収容が可能と思われます。R: 重症患者受け入れのため、軽症者の転棟準備を指示ください」のように SBAR 形式で本部へ報告します。

3. 介入準備: 本部からの指示を待つと同時に、指示が来た場合に即応できるよう、救急カート、シーネ、包帯などの資材を準備し、スタッフの役割分担を開始します。

看護プロトコル
**観察項目**: 部署内スタッフ・患者の安全、ライフライン（電気・水道・酸素・通信）の状況、医療資器材の使用可否、トイレの使用状況。
**報告基準 (SBAR)**: 災害対策本部への報告は「端的に、状況→背景→評価→提案」の順で行います。「なんとなく大変です」は通用しません。
**記録**: 災害時は記録が後回しになりがちですが、本部からの指示内容と時刻、誰がどの患者に対応したかを簡易なメモでも残すことが、後の混乱防止に不可欠です。

先輩看護師の一言
「災害時、ベテラン看護師ほど『自分が何とかしなくちゃ』と動きたくなります。しかし、そこで全体の指揮系統を無視した行動をとると、病院全体が大混乱に陥ります。まずは一歩立ち止まり、**『本部は何を求めているか』**を考え、情報を整理して伝えることが、結果的に多くの命を救うことに繋がります。落ち着いて、チームの一員として動いてくださいね。」

## 重要概念

- **災害対策本部** — 大規模災害時に病院に設置される臨時の指揮命令組織。情報の一元管理と資源配分の意思決定を行う「病院の頭脳」。
- **CSCATTT** — 災害医療の基本原則。Command & Control（指揮統制）, Safety（安全）, Communication（通信）, Assessment（評価）, Triage（トリアージ）, Treatment（治療）, Transport（搬送）の頭文字。
- **トリアージ** — 限られた医療資源を有効活用するため、傷病者の重症度と緊急度に基づいて治療の優先順位を決定すること。
- **SBAR** — 状況(Situation), 背景(Background), 評価(Assessment), 提案(Recommendation)の枠組みで、医療者間で情報を簡潔かつ正確に伝達する手法。
- **多数傷病者対応** — Mass Casualty Incidentの略。災害などで発生した多数の傷病者に対し、地域の医療資源を総動員して対応する体制や手法。

## 同じテーマの問題

- [災害発生直後、病院の災害対策本部が最初に行うべき対応はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371728)
- [トリアージタッグの黒色（黒タグ）に該当する傷病者はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371729)
- [地震発生後、病院職員が負傷者を診療する際に、最も優先して確認すべきことはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371730)
- [多数の傷病者が同時に搬送されてきた状況で、トリアージを行う看護師に求められる最も適切な姿勢はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371731)
- [災害拠点病院に求められている要件として正しいのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371732)
- [病院で火災が発生した場合の看護師の対応として最も適切なのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371733)
- [災害時における看護師の役割として適切でないのはどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371734)
- [避難所で生活する高齢者がエコノミークラス症候群（肺血栓塞栓症）を発症するリスクを高める要因はどれか。](https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371735)

---

More free questions: [過去問](https://mymerci.kr/pages/exam_bank.php?exam=jp_nurse)

_学習参考用です。実際の臨床は最新のガイドラインと所属機関のプロトコルに従ってください。_

