# 電子カルテシステムにおいて、看護師が自身のIDとパスワードを同僚に貸し与えた場合のリスクとして最も適切なのはどれか。

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> url: https://mymerci.kr/pages/nclex_q.php?qn_id=371669  
> language: ja  
> subject: 看護におけるマネジメント

## 問題

電子カルテシステムにおいて、看護師が自身のIDとパスワードを同僚に貸し与えた場合のリスクとして最も適切なのはどれか。

## 選択肢

1. 患者情報が改ざんされた場合でも、誰が行ったか特定できなくなる。 **✔ 正解**
2. 電子カルテの保存容量が圧迫される可能性がある。
3. 同僚の勤務評価が下がる可能性がある。
4. 病院の電気代が増加する可能性がある。
5. システムの動作が遅くなる可能性がある。

**正解: 1**

## 解説

IDとパスワードは個人を特定するための重要な認証情報である。これを貸し与えると、そのIDで行われたすべての操作（閲覧、入力、修正、削除）が貸した本人の記録として残るため、情報の改ざんや不正閲覧が発生した際に、誰が行ったのかを特定することができなくなる。これは医療情報の信頼性を大きく損なう行為であり、個人情報保護法や医療法上の義務にも反する。

## 詳細解説

核心解説
この問題は、**医療情報システムの安全管理**と**看護師の職業倫理**に関する基本的な理解を問うています。電子カルテを含む医療情報システムでは、説明責任 (Accountability) を果たすために、操作者を一意に特定できるユーザー認証 (User Authentication) が絶対的な前提となります。IDとパスワードの共有は、この基盤を根本から崩す重大な違反行為です。

**1. 核心概念の分析 (Key Concept)**
電子カルテシステムにおけるIDとパスワードは、単なる「鍵」ではなく、最重要！ 法的な**電子署名**としての役割を持ちます。これにより、いつ、誰が、どの患者の、どの情報にアクセスし、どのような記録を残したか（作成、修正、参照）の全てが監査証跡 (Audit Trail) としてログに残ります。IDを貸与する行為は、この追跡可能性（トレーサビリティ）を完全に喪失させることを意味します。

**2. 正解の根拠 (Answer Rationale)**
最重要！ 正解は選択肢1です。ID・パスワードの貸与により、そのIDで行われた全ての操作ログは、IDの所有者本人が行ったものとして記録されます。もし同僚が患者情報を改ざん (Falsification) した場合、システム上はIDの貸主が改ざんを行ったことになり、真の実行者を特定できません。これは不正アクセス (Unauthorized Access) となりすまし (Impersonation) を引き起こし、医療安全と患者の個人情報保護を著しく脅かします。

**3. 誤答の分析 (Distractor Analysis)**
混同注意！ 他の選択肢は、ID共有の本質的なリスクとは関係のない、または二次的な結果です。
- **選択肢2**: 保存容量の圧迫は、記録されるデータ量が増加することが原因であり、IDの共有そのものが直接の原因となるものではありません。
- **選択肢3**: 同僚の勤務評価は、IDを貸した結果発生しうる人事的な問題の一つに過ぎず、システム上の本質的なリスクではありません。
- **選択肢4**: 病院の電気代は、システムの稼働時間や機器の数に依存し、ID共有とは無関係です。
- **選択肢5**: システム動作の遅延は、同時アクセス数の増加やサーバー性能の問題であり、ID共有が直接的な原因となることは通常ありません。

**4. 関連概念の整理 (Related Concepts)**
医療情報システムの安全管理に関するガイドライン（厚生労働省「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」）では、以下の3要素が基本とされています。
- **機密性 (Confidentiality)**: 許可された人のみが情報にアクセスできること。
- **完全性 (Integrity)**: 情報が正確で、不正に改ざんされていないこと。
- **可用性 (Availability)**: 必要な時にいつでも情報にアクセスできること。
IDとパスワードの共有は、特に「完全性」と「機密性」を損なう重大な行為です。

概念整理

| 概念 | 説明 | ID共有による影響 |
| --- | --- | --- |
| 認証 (Authentication) | 利用者が本人であることを確認すること | 本人確認が不可能になる |
| 承認 (Authorization) | 認証された利用者に許可された操作を割り当てること | 権限のない者が情報にアクセス・改変するリスク |
| 監査証跡 (Audit Trail) | 操作履歴のログを取得し、追跡可能にすること | 操作者が特定できず、証拠能力が失われる |
| 説明責任 (Accountability) | 自身の行動の正当性を説明する責任 | 責任の所在が不明確になる |

一目で比較！

| 項目 | 正当な使用 | IDの貸与・共有 |
| --- | --- | --- |
| 操作者 | 常に特定可能 | 特定不可能（なりすまし） |
| 情報の信頼性 | 高い（完全性が担保される） | 低い（改ざんのリスク） |
| 法的責任 | 明確 | 不明確（訴訟リスク） |
| 患者安全 | 確保される | 誤った情報に基づく医療の危険性 |

暗記のコツ
IDとパスワードは「**システム上のあなたの分身であり、あなたの責任そのもの**」と覚えましょう。自分のIDで行われたことは、たとえ他人が操作しても、法律上・規則上はあなたが行ったことになります。これは銀行のキャッシュカードと暗証番号を他人に渡すようなものだと考えれば、その危険性をイメージしやすいでしょう。

国試頻出ポイント
医療安全や看護師の倫理・責務に関する分野で頻出です。特に「個人情報保護法」や「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」と絡めて、**具体的な違反行為の事例**として出題されることが多いです。単に「いけないこと」と覚えるのではなく、「なぜいけないのか（監査証跡が途切れるため）」という根本的な理由を理解することが、応用問題への対策となります。

出題パターン注意！
単純な知識問題だけでなく、状況設定問題（事例問題）として出題される可能性もあります。
例：「あなたは夜勤中、多忙な同僚看護師から『自分のIDでログインしたままの端末を使って、患者Aさんの検査データを入力しておいて』と頼まれました。あなたの取るべき行動として最も適切なのはどれか。」
→ **正解は「断り、自身のIDでログインし直してから対応する」**です。一時的な親切心が重大な違反となることを理解しておきましょう。

## 臨床シナリオ

臨床実践ガイド
- **臨床シナリオ (Clinical Scenario)**
ある病棟で、日勤の看護師Aさんが休憩に入る際、後輩看護師Bさんに「私のIDでログインしたままの端末を使って、体温の入力を済ませておいてくれない？」と依頼しました。BさんはAさんのIDで数名の患者のバイタルサインを入力し、その後、自分のIDに切り替えて業務を続けました。後日、ある患者の体温記録に誤りが発見され、それがAさんのIDで入力されたものであることが監査ログから判明しました。Aさんは自分は休憩中で入力しておらず、Bさんは自分が入力したのは体温だけであり、他の修正は行っていないと主張しています。結果的に、誰が誤った情報を入力し、誰がいつ記録を確認したのかの責任追及が非常に困難になりました。この事例は、監査証跡の破綻が医療事故調査を妨げる典型例です。

- **看護介入と判断戦略 (Nursing Intervention & Clinical Judgment)**
【観察】同僚からIDの利用や代行入力を依頼された。
【アセスメント】ID共有は医療情報システムの安全管理上、絶対的な禁止行為であり、患者安全と自身の身を守るためにも断固として拒否すべき状況だと判断する。
【介入】依頼を丁寧に断り、「お手伝いできることがあれば、自分のIDでログインし直して対応します」と伝え、代行入力は行わない。もし業務負荷が高く、正規の手順を踏めない状況であれば、その原因となっているシステムや業務フローの問題点を上司に報告する。
【評価】自身のIDとパスワードを適切に管理し、すべての操作に責任を持つことで、医療情報の信頼性を維持し、結果として自分自身を守ることにつながる。

- **患者安全・注意事項 (Patient Safety & Precautions)**
最重要！ 看護師一人ひとりがIDとパスワードを「自分の印鑑と実印」のように厳重に管理することが、患者の安全と個人情報を守るための絶対条件です。
**患者影響**: ID共有による情報の混在や改ざんは、誤った情報に基づく誤診や誤った治療に直結し、患者の生命を脅かします。
**安全対策 (KYT)**: 「忙しいから」「同僚だから」という甘えが最大の危険です。離席時の画面ロックの徹底、パスワードの定期的変更、他人にパスワードを推測されない強固な設定などを習慣化します。
**法的責任**: 個人情報保護法、医療法、刑法（私電磁的記録不正作出・毀棄罪など）に抵触する可能性があります。

看護プロトコル
**観察項目**: 端末の放置、付箋に書かれたパスワード、ID共有の依頼など、リスクに繋がる行動を発見した場合。
**報告基準（SBAR）**:
**S (Situation)**: 「○○看護師が自身のIDでログインしたまま端末を離席しています。」
**B (Background)**: 「現在、ナースステーションは多忙であり、複数のスタッフが行き交っています。」
**A (Assessment)**: 「IDの不正利用による情報漏洩や改ざんのリスクが高い状態です。」
**R (Recommendation)**: 「当該端末をロックし、注意喚起を行うことを提案します。」
**記録のポイント**: ヒヤリ・ハット事例として報告する。実際のインシデントが発生した場合は、客観的事実を時系列で正確に記録する。

先輩看護師の一言
「『忙しいから』『信頼しているから』という気持ちはわかりますが、IDの共有は自分と同僚、そして何より患者さんを危険にさらす行為です。本当の意味でのチームワークとは、お互いがルールを守り、安全な医療を提供できる環境を作ることです。IDとパスワードは、あなたの看護師としての責任と誇りの証です。決して他人に渡さないでくださいね。」

## 重要概念

- **監査証跡 (Audit Trail)** — 情報システム上で、いつ、誰が、何をしたかを時系列で記録したログのこと。情報の改ざんや不正アクセスの追跡を可能にし、説明責任を果たすための基盤となる。
- **なりすまし** — 不正に入手した他人のIDやパスワードを用いて、その本人になりすましてシステムにアクセスする行為。情報漏洩や改ざんの大きな原因となる。
- **個人情報保護法 (Act on the Protection of Personal Information)** — 個人情報の有用性に配慮しつつ、個人の権利利益を保護することを目的とした法律。医療機関は、患者の診療情報など要配慮個人情報を厳重に管理する義務がある。
- **医療情報システムの安全管理に関するガイドライン (Guidelines for the Safety Management of Medical Information Systems)** — 厚生労働省が定める、医療機関などが医療情報システムを安全に管理するための指針。電子カルテの認証、アクセス制御、監査証跡などに関する具体的な基準が示されている。
- **説明責任** — 自らの行為や決定について、その経緯や根拠を説明する責任のこと。医療においては、診療録（カルテ）の記録がその根拠となり、ID管理は誰の行為かを明確にするために不可欠である。

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